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- 1F Cambrian period
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Pagetia sp.
中国の凱里生物群 (Kaili formation/ fauna) で産出したパゲティアの一種 (Pagetia sp.) です。パゲティア・ダンズハイエンシス (Pagetia danzhaiensis) の可能性がありますが、同定に自信がなくsp.としておきます。
一見アグノタス (Agnostoidea) の仲間に見えますが、実際はエオディスカス (Eodiscoidea) の仲間であり、いわゆるアグノスタスとは近縁ですが、系統分類上、別のcladeであります。
本標本は、パゲティアの断片が無数に散らばる面白いプレートで、特に写真1番目に示すように棘皮動物と共産している点も、私としては嬉しいポイントです。ちなみに棘皮動物はEocrinoideaと呼ばれるウミユリの祖先に当たる仲間で、シノエオクリヌスの一種 (Sinoeocrinus sp.)と思われます。
ただし、本プレートは写真に撮ると非常に映えるのですが、実際の見た目は写真3や4に示す通りであり、遠方からみると小さすぎて何が何やらわかりません。
trilobite.person (orm)
2023/05/141. 魅惑の三葉虫 2020年12月15日 21:23
KailiのPagetiaを入手されてましたか。これだけ色々見所のあるプレートは、拡大して楽しめ良いですね。棘皮動物はPagetiaの脱皮殻の吹き溜まりに何故一緒にいるのか確かに興味深いですね。少なくても同じ環境下で共存していた事は事実なんだと思います。Eodiscidaの仲間は、入手出来るものは数種類だけで数が少ないので、系統的に収集しているコレクターにとって障壁ですね。Cephalopygeが改名されているのは初めて知りましたので、私も修正しておこうと思います。
2. trilo orm 2020年12月15日 22:55
>>魅惑の三葉虫さん
数ヶ月前に入手した標本です。
肉眼で20cmも離してみても小さくて何が何やらという感じです。カメラで撮るか、ルーペでみるかで、ようやく見所が分かりますね。棘皮と同居しているのが面白いのですが、pagetiaの死骸や脱皮殻が吹き溜まった所に棘皮が目敏く、いい場所みつけたとばかりに、くっ付いたのかなと妄想しています。元々この手の種に、そこまで強い興味は無かったのですが、安価なモロッコの類似種ぐらいなら、手に入れてみても面白いかな、という気になってきました。
詳しく調べてはないのですが、Cephalopygeで検索すると、むしろウミウシの一種がヒットしますので、属名被りはまずいという事で、変更されたのかもしれませんね。
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