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- 2F Ordovician period
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Sinocybele cf. baoshanensis
中国バオシャンのシーシャン (Shihtian) 累層産の三葉虫、シノキベレ (Sinocybele) です。
既記載種の、シノキベレ・バオシャネンシス (Sinocybele baoshanensis) などの可能性は否定できませんが、類似の未記載種の可能性も高いと思います。
Cybeleと比較しても、横に間延びした頭部、みょうに離れた眼、比較的大きな頭鞍に、寸銅な体型をしています。ルーペで覗くと、頬部には細かいぶつぶつ構造も観察できます。7mmとスモールサイズながら、肉眼でも楽しめる標本で、形状が面白くマニア好みしそうな種です。
参考までに、7番目写真に同属別種 (Sinocymele thomasi, Wales産) のピクチャーを掲載しています。Cybele同様、本来は、長い眼軸を持つ眼がニョキっと生えていたものと思われます。ただ、他の標本も参照する限り、本種ではこの図と異なり、第6胸節からの長い棘がない気がします。
本産地 (ShihtianあるいはBaoshan) の石質は脆い事もあり、完全体で残る化石は多くないのですが、尾部がややdisarticulatedしている以外には、本種にしては満足ゆくレベルで残っております。
Trilobites
2024/03/28 - 編集済みBansyan系それなりに毎週出てはいますが、満足できる様な個体が殆どなく、最近は入手を躊躇したままです。全体として小さな個体が多く、母岩の柔らかさもあり、保存も気を使いますね。今の感じだと暫くは供給されるんでしょうが、ある程度妥協して種類を抑えておこうか悩み処です。そろそろ中国の事なので、詳細に研究された書籍が待ち遠しい感じです。
本種は、こうやって拡大してみると好みの種類なんですよね。
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trilobite.person (orm)
2024/03/28ebayでウォッチを続けていると、Baoshanは、この標本は頭部がちょっと欠けていて、また別の標本は尾部がなくて、、と、仰る通り絶対これは!と言う標本が殆どないですね。そんな状況なので、私もなんとなく入札しているけど、あまりやる気がなくて、気がつけば終了し落札できずと言う標本が数知れずです。
この産地のものは、オークションでなく、ショップの標本を見ても、程々の質の割にまあまあの値だったりするので、ある程度の品質で納得するしかないのかも知れませんね。
本種は形は良いので、せめてこの3倍ぐらいのサイズであれば、より良かったですね。
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ktr
2024/03/28 - 編集済みキベレというより、英国のディンディメネみたいですね。
中国産もなんかすごいのがいっぱい出てきて、注目せざるをえませんが、この産地のものは小さいのが主流のようですね。
私はいま出ている、スティギナみたいなのをどうしようかな、と考え中です。
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trilobite.person (orm)
2024/03/28仰る通り、ちょっと太ったディンディメネのようにも見えますね。そういえばケネディさんのとこから、珍しくディンデイメネが出ていますね。
スティギナみたいな標本、やはりそうですかね。最初はよくあるDionideかと思ったのですが、確かにどうやら少し違いそうに見えますね。気になる標本です。
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