Calymene niagarensis with Trimerus delphinocephalus (cephalon) and Caryocrinites ornatus

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有名産地ロチェスター頁岩 (Rochester Shale) から、カリメネ・ニアガレンシス(Calymene niagarensis) の標本です。

ニアガレンシスはかつては、アメリカン三葉虫の中でも、トップ5入りするほど市場に出回っていた種だそうです。しかし、私がコレクションを始めた10年近く前には既にその数はけして多くなく、今でも入手は可能ではありますが、明らかに一層著減しております。
特に、某高級化石ストアの最上級の標本ともなると、 (この種にしては) 驚くべき価格が付いています。標本に貴賎なしと言いたくも、かつてのありふれた種がこうなるとは、否が応でも時の流れを感じずにはいれません。

なんのかんのと書きましたが、黒く艶やかなボディが美しい標準的カリメネで、好きな種であります。

三葉虫は見ての通り、巨大なトリメルス・デルフィノケファルス (Trimerus delphinocephalus)の頭部と、サッカーボール然としたウミリンゴ (Caryocrinites ornatus) に挟まれており、いかにも肩身が狭そうです。特にウミリンゴの保存は素晴らしく、表面の幾何学模様がよく残っています。

あとは実は、母岩の裏にはスピリファーが何匹が付いています (写真なし) 。
主役のわからない、面白い共産プレートです。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年09月08日 22:49
    この異種プレートは主役が誰か分からなくなりますね。Rochesterは、同種の三葉虫が纏まって数十体とかの大型プレートは有名で、昔から結構高額で取引されていましたが、4種の異種プレートで小型のサイズは初めて見た気がします。昔は一般種扱いであったDalmanites limulurusも良質な個体は市場に出てこなくなりましたので、質の高い放出品があったら抑えておきたい産地ですね。
    2. trilo orm 2019年09月09日 19:29
    >>魅惑の三葉虫さん
    4種中でも、ウミリンゴが非常に良い保存状態なので、ウミリンゴの標本と言っても差し支えない気がしますね。私は異種プレートの標本が取り分け好みですので、見かけたら積極的に集めるようにしております。この標本も一目惚れでした。
    しかし、おっしゃっるように、北米の有名産地の三葉虫は例え一般種であっても、良いものは失くなってきている気がしますね。
    3. コード991 2019年09月12日 10:55
    おはこんばんにちわ~(´ゝ∀・`)ノ
    これは見てて楽しくなりますね!やはり異種プレートは面白くて飽きないです。当時の海の様子を手のひら一枚で標本を転がしながら隅々まで見れるってとこが良いです。
    カリメネの良質さ、Trimerusの稀少性・また頭部のデカさも凄いですが、中でもウミリンゴの保存状態なんて最高ですね♪立体感が半端ないです。

    じつは私もこちらの標本をウォッチしてたのですが、写真が1枚しかなくて購入するか迷っていました。こうして色々な角度から見ると本当に良い標本です☆こういった標本は己の探求心をくすぐられますね♪
    4. trilo orm 2019年09月13日 09:22
    >>コード991さん
    異種プレートいいですよね!
    三葉虫プラス、他の種が載ったプレートは、当時の海底環境を生々しく切り取っていて、確かに三葉虫がその時代に生きていた事を、それ単体の標本より強く実感させてくれるので、私は好きです。積極的に集めるようにしています。ウミリンゴ、ウミユリ、ウミツボミのウミ〜シリーズは特に華があって、三葉虫とセットになっていると嬉しくなりますね。

    これはご存知の通り、extinctionsで売りに出されていた標本です。安価な割には誰も買う事無く、ずっと残ったままでしたので、私も延々と迷ってました。買って良かったです。やっぱりここの標本は買って後悔する事がない程、良いものが多いですね。

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