Ampyx linleyensis

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イギリスのオルドビス紀の三葉虫、アンピクス・リンレイェンシス (Ampyx linleyensis) です。

イギリスより産出する、数多のトリヌクレウスの一種ですが、その中ではクネミドピゲ (Cnemidopyge nuda) と並び、最もコモンな種であります。クネミドピゲとそっくりですが、本種は尾部に節構造がないことが、最も簡単な鑑別点であります。

頭部先端からは、特徴的な一本の長い棘が伸びています。また、この標本では欠損していますが、ロシアの有名な同属と同様に、本来は、非常に長い頬棘を持っております。この標本だけ見ると、地味で大人しい印象を受けますが、実際は非常に優美な姿をしておりました。

ただ3本の棘が残った標本はまず見かけず、図鑑の中だけでの存在であります。

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    ktr

    2024/02/23 - 編集済み

    英国産を集めていると、どうしても押さえておきたい種類ですよね。
    クネミドピゲと比べても、見かけることがずっと少ないように思います。
    遊泳性の三葉虫なので、自在頬が残っているのは奇蹟ですが、モロッコやロシアではそれがふつうなのが、さらに奇蹟的に思われてきます。

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    • そうですね。片割れのクネミドピゲも、良い標本があれば欲しく思います。これは随分昔の入手標本ですが、確かに、アンピクスはずっと見かける機会が少なくなった気がします。クネミドピゲ自体も減りましたね。
      特にロシアのあの異常な保存状態を見ると、むしろ何故あんなに残っているんだろうなあと感じずにはおれませんね。

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    Trilobites

    2024/02/24 - 編集済み

    近年の英国産の入手し難さは、10年くらい前では予想できませんでした。三葉虫の化石の供給自体が、どの産地であっても微妙な綱渡り状態なので、入手できるうちに抑えるが基本なんでしょうね。

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    • 本種とCremidopyge、Angelinaという三大イギリスコモン種の著減はびっくりですね。市場では世界的に減少傾向ですが、特に、チェコの一般種も本当に激減したように思います。ひょっとすると、自由に個人が三葉虫の化石を入手できる時間は、残り少ない可能性すらありますね。

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