- trilobite.person Museum
- 1F Cambrian period
- Olenellus gilberti
Olenellus gilberti
ネバダのピオーチェ (Pioche) 頁岩層より、オレネルス・ギルベルティ (Olenellus gilberti) です。
アメリカで最もありふれたオレネルスであります。他の類似種との鑑別は、頭鞍がほぼ円形であること、頭鞍と頭部先端縁の距離が非常に近く、1-2mm程度しか離れていないことが、最も簡易な見分けポイントとなるかと思います。本種と一見酷似した種でも、前記の2点間の距離が大きく離れている (O. clarki、O. nevadensisなど) か、完全にくっついている〜頭鞍が頭部の先端を乗り越えている (特にO. fremonti / M. fremonti) かを確認する事で、比較的容易に区別することが可能です。
昔は普通に市場で見る種でしたが、三葉虫化石が欠乏気味の近年では、本種すらほぼ見かけなくなってしまいました。中でもこの標本は、本体部45mm、尾棘含めて65mmと、この種にしては相当巨大で、手前味噌ですが、中々貴重な標本かと思います。
ktr
2024/06/16 - 編集済み本種はやっぱりある程度のサイズは欲しいですね。
1インチくらいのキレイなものもわるくないですが、それだとオレネルス特有の(?)禍々しさは伝わらないと思うので。
オレネルスの見分け方は、まったく知らなかったので、参考になりました。
1人がいいね!と言っています。
trilobite.person (orm)
2024/06/16私は標本の大きさはあまり気にしないのですが、オレネルス含めレドリキア類に関しては、サイズは重要な要素かなとは思いますね。
オレネルス類、あとチーフェンシスとクラーキィが欲しいのですが、サイズと質を重視していたら、全く集まらないんですよね。
Trilobites
2024/06/22 - 編集済み本種も近年は良い個体が殆どない事を見ると産出していないんでしょうね。本種が入手困難になってきたという事は、北米産オレネルスが収集できない状況になっている事を意味しており、今後の収集において岐路に立っている気がしてなりません。
1人がいいね!と言っています。
trilobite.person (orm)
2024/06/23この種のほかで当時ありふれていたものですと、Nephrolenellus geniculatusなども事実上、今や消滅してしまいましたね。ブリストリアなどは望むべくもありません。産地での採取禁止、標本欠乏以外にも業者の高齢化なども関連しているのかなと思っています。先日David Comfort氏も逝去されてしまいましたね。
1人がいいね!と言っています。