Stenopareia oviformis

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スウェーデンのオルドビス紀三葉虫の、ステノパレイア・オヴィフォルミス (Stenopareia oviformis) です。ボダ石灰岩累層 (Boda limestone fm) 産です。

同地域では90種ほどの三葉虫が見つかるようですが、特にEobronteus、Holotrachelus、Bumastus、Isocolusなどが、まれに市場で確認出来ます。これらが局所的な場所に、大量かつ佃煮状に産出すると言う、特徴的な産状があります。上に挙げた中ならば、Isocolus以外は完全体は皆無なのですが、サイズが割合大きく (※ Isocolusは極小) 、質感や色合いも素晴らしい為、部分化石ながらとても見栄えがします。

本標本も頭部と尾板のみで、しかも分離しておりますが、特に頭部が質感良く残っています。ぷっくりと膨れた頭部とちょこんと飛び出た小さな眼は中々の見もので、イラエヌス系特有のとぼけた表情が実にコミカルでもあります。

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    ktr

    2024/01/28 - 編集済み

    すばらしい質感ですが、やっぱり上級者向きの標本ですね。
    この産地では、もう一種、模式種が出るようですが、写真で見ただけでは、本種とまったく区別できませんでした。

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    • こちらの論文などを読んでおりましたが、S. linnarssoniと比較しても頭部・尾部だけではぱっと見の区別は難しいものがありますね。

      Trilobite taphonomy and ecology in Upper Ordovician carbonate buildups in Dalarna, Sweden(ボダ石灰層での、三葉虫の特殊な化石化過程などに関する論文)

      学名は標本のラベルに準拠しております。肝心の1925のWarburgの本種記載論文が中々web上で見つからないのですが、もう少し調べてみようと思います。

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    Trilobites

    2024/01/31 - 編集済み

    この質感は、そそられる物があります。完全体は不可能でも部分化石で素晴らしい保存の産地は、意外と多いので、私も定期的にpostしようと思っています。

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    • TrilobitesさんのEobronteus、化石と私に掲載のHolotrachelusなどが兄弟標本ですが、いずれも素晴らしい質感ですよね。この標本はO氏より譲っていただいたものですが、この質感にして極めて安価だったので、満足度が非常に高い標本です。今後の部分化石のpost、期待しております。

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