Trilobites
三葉虫コレクターの為の情報共有コミュニティー「魅惑の三葉虫」をmixiで運営しております。
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このページで紹介する三葉虫標本は、私が所蔵する700種類を超える三葉虫化石コレクションを自身で撮影し、解説した三葉虫化石図鑑になります。
学生時代から三葉虫化石をコレクションし始めてから20年余り、上を見れば無尽蔵にお金がかかる趣味ではありますが、手が届く範囲で、コツコツと収集してきた標本もかなりの数となりました。これらの標本は、破損が恐いこともあり、基本は仕舞い込んでいて自分でも実物を鑑賞する事は稀であります。何時でも鑑賞できる様に、また折角貴重な標本ですから、一人で死蔵していては勿体ないと思い、公開する事にしました。
三葉虫は、古生代の3億年近くを生き、現在は絶滅してしまった古代生物です。その多様性は群を抜いており「化石の王様」と評される程であります。数億年も過去に地球の海に君臨していた奇妙な生き物は、実に多様性に富んだ形態をしており、その奇抜な姿は世界中に多くのコレクターがおります。少しでも多くの人が三葉虫という過去に栄華を極め、美しくも多様性に満ちた生物が存在した事に注目して頂ければと思います。
Cambrian period
Ordovician period
Silurian period
Devonian period
Carboniferouis period
Permian period
Japanese trilobites
Soft tissue trilobites
Trace fossil
Healed bite mark
Sea bottom fossil
Enrolled style
Trilobite books
Trilobite stamps
日本で三葉虫が初めて見つかったのが、1888年(明治21年)に、地質学者神保 小虎 (1867-1924)が宮城県でペルム紀のプロエタス目の仲間を報告しています。それから時が経ち、多くの地質学者やアマチュアの貢献により、北海道や沖縄を除く広い範囲のシルル紀からペルム紀の地層より、三葉虫は報告されてきました。日本では世界的に貴重な石炭紀とペルム紀の三葉虫が産出します。しかし多くの産地では、現在は産出できない状況となっており、現在産出が可能なのは北上山地など限られた地域となっています。多くは部分化石の産状で完全体は日本では極めて珍しく、例え部分化石でも三葉虫の産出は日本では簡単なものではありません。
生痕化石(Trace fossil)は、生物の遺骸そのものが化石化したのではなく、生物が残した生活の痕跡が化石化したものを指します。足跡、這い痕、潜穴、糞といったものが代表例になり、恐竜の足跡などが有名な所です。三葉虫に関しては、主に3つの区分の生痕化石が見つかります。
「Diplichnites」這い跡。1つの足跡の場合はTrack、1回の移動にともなう連続した足跡の場合Track way。軟泥の上を移動した脚の接触痕や殻や棘のエッジが底面に接触した痕が分かります。
「Cruziana」食事をしながら海底を這い回った痕跡。底棲で底表面を餌を探しながら這った痕で、移動だけのDiplichnitesより深く抉られているのが分かります。
「Rusophycus」休息痕、巣穴、潜穴。軟泥や砂の様な柔らかい堆積物中に圧入、又は掘進して作られた巣穴や潜穴、又は堆積物を掘り進んだ痕跡です。
怪我の治癒痕が残る化石を指します。三葉虫という生物は、食物連鎖で見ると下位に位置すると考えられ、どちらかと言うと捕食される側の生き物とされています。捕食というと全身が食べられてしまう事が多いのでしょうが、中には怪我を負いながらも逃げ延びて生存する個体もいるかと思います。また捕食だけでなく、事故的な要因で体の一部を欠損したり、病気により蝕まれたるするケースもあるかもしれません。主流を占めたカンブリア紀の頂点であるアノマロカリス捕食説も三葉虫の硬い殻に対応できていないとか、その地層でアノマロカリスが見つからないとか矛盾点も指摘されており、結局の所は明確な回答がされていない状況です。コレクター目線で見た時に、欠損や見た目が良くないと敬遠する考えと、数百匹に一つもない非常に貴重な状態と重宝する考えとコレクターにより意見が分かれます。
三葉虫について調べたい時に、Web上の情報も重要ですが、手に取って調べられる書籍も必要な場合も多くあります。世界で多くの言語で発行されている三葉虫に関わる論文、図鑑、雑誌、博物館や企画展の図録など集めております。その多くは、小ロット発刊であったり、絶版の書籍も多く、化石標本以上に入手が限られる状況です。
三葉虫マニアックス 〜三葉虫綱9目の魅力とその見分け方〜 (The Maniacs Series)
Early Cambrian Malong Fauna and Guanshan Fauna from Eastern Yunnan,China(云南东部早寒武世马龙动物群和关山动物群)
TRILOBITI - Guida essenziale al riconoscimento e classificazione
Palaeontographica Canadiana No. 25:Trilobites from the upper Lower to Middle Devonian Timrhanrhart Formation,Jbel Gara el Zguilma,southern Morocco
世界の三葉虫 (進化生研ライブラリー1)
クランツ鉱物・化石標本 (東京大学コレクションXIV)