Pseudosphaerexochus hemicranium

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シュードスファエレクソクス・ヘミクラニウム (Pseudosphaerexochus hemicranium) です。
本標本のサイズは15mm程度ですが、最大でも30mmと小型の種です。小さくはありますが、泡状頭 (Bubble head) とも評される大きな膨らんだ頭鞍、ちょこんと可愛らしい眼、フリルのような尾部など、各部位が特徴的で、全体的に奇妙さと可愛らしさを兼ね備えた種です。オルドビス紀英国で産出する、シュードスファエレクソクス・オクトロバトゥス (Pseudosphaerexochus octolobatus) という類似種がいて、サイズこそ本種の2~3倍ですが、見た目はとても良く似ています。

ロシア産三葉虫の中でも、非常に希少な種でもあり、この小ささにも関わらず高額な種でもあります。とても可愛らしいアイドル的な三葉虫であります。

本プレートは、後方に存在感強めの大きなウミリンゴが控えており、全体的な構図も素晴らしい標本です。

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    ktr

    2023/03/20 - 編集済み

    こちらにも展示されたんですね。
    共産化石というのは、私は知りませんでしたが、とてもおもしろい言葉だと思います。
    本標本もじつにロシアらしいというか、無機的で抽象的な構図がいいですね。

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    • どうやら地質学の分野で、複数の化石種がある地層で産出する事を意味する、"co-occur"をその昔、"共産"と訳出しそれが根付いてしまったようですね。"共産"というと、第一にはコミュニズム的な意味での共産が頭にきてしまって、私は未だにしっくりこないので、カッコ付きで"共存"とさせていただいています。
      この標本然り、ロシア産はこの通りやけに綺麗ですので、作り物のような(悪い意味でなく)無生物的・無機質な印象を受けますよね。

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