- tatsutoy Museum
- 4F Devonian period
- Reedops cephalotes
Reedops cephalotes
名称はモロッコ産と同一ですがチェコ、ボヘミア産です。ボヘミア州プラハから南西のベロウン郡は、三葉虫研究初期、詳しく調べられた土地です。プラハを東端にし、楕円形に広がる古生代の地層は、外周にカンブリア紀、中心に向かって、オルドビス、シルル、デボンと単一の場所でカバー出来ます。この化石は前期デボン紀「プラハ期」産出と、チェコで研究が行われていた事が地質時代名から推察出来ます。こんな場所に住んでいたら毎日化石探しに出かけてしまいそうです。
Trilobites
2021/06/19元祖Reedops cephalotesですね。私も巣穴氏から以前譲って頂いた完全体(まだ未公開)を所有しています。チェコ産はカンブリア紀が比較的入手しやすかったですが、他の時代は産出が少なかったのか、絶産が早かったのか分かりませんが、今では入手困難ですね。見た目はモロッコ産と区別出来ません。
tatsutoy
2021/06/19Trilobiteさん、さすが守備範囲が幅広いですね。私は紹介頻度の少ない種類を掲載しようかと考えていたのですが、公開を急がないとすぐにネタ切れを起こしてしまいそうです。変化球で商業化されていない地域の「部分三葉虫化石シリーズに路線変更もありなのですが、不人気だろうな、と。
ご指摘の通り、当標本はモロッコ産Reedopsとは差異はなさそうです。オーソドックスに現地の採石場からとれた標本の様です。
そうですか。現在ボヘミア産化石も研究目的以外では採取出来なくなっているのかもしれませんね。仮に私が現在チェコに住んでいたら、目の前の景色を見てため息をついてしまいそうです…
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trilobite.person (orm)
2023/02/23 - 編集済みぱっと見、おっ、モロッコのR.cephalotesかなと思ったのですが、まさかボヘミア産とは。モロッコ産と瓜二つですが、モロッコ産と比較してのサイズの小ささと、あと母岩の質/色合いもやはりモロッコのそれと異なるように見えますね。たいへん貴重な標本ですね。
ベロウン群の地層の分布も勉強になります。同心円状にそれぞれの紀が分布しているのですね。化石好きにとってはボヘミアは天国でしょうね (採集こそ禁止かもですが)。
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tatsutoy
2023/02/23化石本体の黒色と、母岩のプレパレーション後の白い枠、の見た目がまるでモロッコ産標本です。ラベル紛失したり、認知症を患うと同定困難になるであろう化石です。
チェコ、ボヘミア地層はドーナツ状にカンブリア紀からデボン紀の地層が介しているのは驚異的です。ペルム紀を除いた三葉虫歴史を網羅出来る夢の様な場所なので、大規模な高速道路工事を行う際は、ormさんやTrilobitesさんとツアーを組んで訪れてみたいです。そう言えば、ormさん所有されていらっしゃるボヘミアのDeiphon 頭鞍部も珍しい一品ですね。
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