Parabathycheilus gallicus

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小さいが故に目立たないだけで、本種は実に独創的でユニークな姿をしています。緩く巻いた太目の頬棘は、尾板より長く伸びているとはいえ、ここまでは普通です。特徴的なのは、頬に当たる部分が大きく膨らみ、その上に大き目の眼が飛び出ているのです。近縁のケイルルス亜目エンクリヌルスなどに見られる特徴ですが、こちらはカリメネ亜目になります。もう少し大きければ結構奇抜な種類として人気を集めたかもしれません。

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    tatsutoy

    2023/02/02 - 編集済み

    ぼんやりとした状態の標本が多い産地であったと思うのですが、プレパレーターの腕に良るものなのかシャープな化石ですね。カリメネの仲間である事が視覚的に理解出来ました。名称の頭にParaがついたり、無かったりしますが、それぞれ別種なのでしょうか。

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      Trilobites

      2023/02/04

      Paraの無いのも同一種ですね。どちらが正しいのか、一度調査してみたいと思います。本種の様に希少種ではない種類でも剖出のレベルによって全く違った種類かの如く見える事はありますね。特に飛び出した眼がある事は、本種において重要なポイントだと感じます。

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    ktr

    2023/02/11 - 編集済み

    本種は種名からもわかるように、フランスでも産出するんですが、1㎝に満たない小ささにもかかわらず、全身揃ったのはなかなか見つからないようですね。
    比較的サイズもあり、保存もよいと思われるモロッコ産でも、ここまできれいな標本は目にする機会がまずないと思われます。

    私は気長にフランス産を探してみるつもりですが、非常に稀産らしく、部分化石を受け容れるしかなさそうです。
    ルブランの本の54ページに Bathycheilus castilianus の図が出ていますが、それを見るかぎり、目は小さそうですね。

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      Trilobites

      2023/02/11

      フランス産では、部分化石すら簡単には出て来ないでしょうね。フランス産も収集してきてますが、抑々商業採掘されていないので、一部の一般種を除けば書籍の中だけの存在ですね。幾つかのフランス産同種の写真を見てみると、モロッコで産出するものと同型で、大きさも同じ個体も見つかっております。モロッコ産でも状態の良し悪しで全く別種に見えてしまう本種ですので、フランス産部分だと全容が見えてこない可能性はありますね。

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