- tatsutoy Museum
- 3F Silurian period
- Calymene blumenbachii
Calymene blumenbachii
1700年代半ばにイギリスダドリーで発見され、鉱山従事者に「出来損ないのイナゴ」と呼ばれたカリメネです。
(ちなみに1698年に見つかったOgygiocarellaはヒラメと呼ばれていました。)イギリスの古典的な種類の三葉虫化石は標本と共に膨大なストーリーが付随するので、とても好奇心が湧きます。1800年代、既に三葉虫化石はプライベートコレクターに売買されていた記録も残っており、意外にも化石を購入する事の歴史は古い様です。
また、このカリメネは現地コミュニティのシンボルにも採用され、楯のイラストの中心に鎮座しています。
https://www.heraldry-wiki.com/heraldrywiki/wiki/Dudley
当標本の前所有者はJ. Page氏。採取された時期はかなり古そうです。
Trilobites
2022/08/01 - 編集済みこれは良い雰囲気の標本ですね。巻貝やサンゴ、Dudleyの豊かな海が凝縮されています。出処も確かですし、骨董的価値が付きそうで、今市場に出たら凄い値段になりそうですね。私も英国の古典種に興味を持ってから、三葉虫を見る目が違ってきた気がしています。
1人がいいね!と言っています。
tatsutoy
2022/08/01恐らく大したプレパレーションも行わずにこのコンディションなので、古いDudley産化石の質の良さに驚かされます。私見ですが、巻貝と共に掘り出された故に標本として現代まで残った可能性があります。このサイズと質感ですと、昔だとブローチなどの宝飾品に加工されていてもおかしくないですね。
1人がいいね!と言っています。