ケースデザイン #18 Rococo decoration case by DENT  cc 160 続き

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1852年、E.J.デントはウェストミンスターの国会議事堂の大時計(ビッグ・ベン)の製作を受注した。  が、完了する前(1853年)に亡くなくなってしまい、
養子のフレデリック・リッポン・デントが1854年に完成させた。

塔の高さ96.3m、文字盤は地上から55mにある。
イギリス最大の鐘の鳴る4面時計塔。
ロンドン市民に正確な時刻をチャイムで知らせることになった。

以降、フレデリックとリチャードが事業を継承し、E.デント&Co Ltdとなった。 
・・・・そして、1966年にはDENT社は廃業した。

高品質をイメージさせるシンプルなデザインが特徴の、DENT社のキャレッジとしては、大変珍しい、過剰とも思われるロココデザインのケースです。

凡そ、キャレッジクロックのケースのデザインバリエーションは30種類ぐらい。

さて、ロココの語源は、ロカイユ(rocaille)
ロカイユとは、「岩」の意味で、貝殻で装飾された岩組を意味したとのこと。
貝殻の曲線を多用した意匠をロカイユ装飾と呼ぶようになった。

ロカイユ装飾 → ロココデザイン特徴は、植物の葉のような複雑な曲線を用いた独特の意匠だ。

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