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- Pari 1920年代 「狂騒の時代」 レザネ・フォル
Pari 1920年代 「狂騒の時代」 レザネ・フォル
第一次世界大戦後の解放感と好景気に沸くパリの熱気は、
瞬く間に彼女を売れっ子画家へと押し上げた。
ローランサンに肖像画の仕事が殺到するようになったのは、
当時のパリ社交界の中心人物グールゴー男爵夫人を描いた「ピンクのコートを着たグールゴー男爵夫人の肖像」がきっかけだった。
気に入った夫人に新たに依頼された「黒いマンテラを被ったグールゴー夫人の肖像」が社交界で評判を得、
ローランサンに膨大仕事と富もたらした。
この時期の上流階級の婦人たちの憧れは、
ローランサンに肖像画を描いてもらい、シャネルのファッションを身にまとい、マン・レイにポートレートを撮影してもらうことだったと言われているが、
実はココ・シャネルもローランサンに肖像画を注文している。
それが、アンニュイな雰囲気の「マドモアゼル・シャネルの肖像」だ。
しかしシャネルはこれを気に入らず、描き直しを要求。
ローランサンはこれを拒否して、
シャネルから引き取った肖像画を、画商に売り払ってしまう。
最終的に本作はパリのオランジュリー美術館のコレクションに入り、広く公開されることになった。
この絵の受け取りをシャネルが拒否した時、ローランサンはこう語ったそうです。
「シャネルは有能な女だけど、オーヴェルニュの田舎娘よ。あんな娘に折れてやろうとは思わなかったヮ」
ちなみに、シャネルもローランサンも1883年の生まれ。
そしてその後も、シャネルの「メゾン・ド・クチュール」を訪れ買い物をしていたとのこと。