その辺の石拾い

その辺の石拾い

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パソコンから離れ、お金を出して買わず、散歩と健康維持のウォーキングの延長でふと気づいた
昭和初期の漁協前のコンクリート。今のアスファルトと違う様々な色や種類の石が、長年の人々の通行で、車のタイヤで磨かれてひっそりと上目遣いに自己主張している。
目線が合ってしまって捕まった。
依頼、奥さんのため息が聞こえてきそうなほど部屋は石だらけ。石磨きの道具もまだこれから。なのに収集の熱情は先走る。子供の頃蝶の採集に熱を入れ、その結果、ありふれた蝶の舞う季節感に心をときめかせた熱を失った。収集はありふれたものを捨てて行く。それって哀しい。
で、ありふれたものを集めようとしたけれど、これが難しい。何しろありふれたものと珍しいものの区別がつかない。普通だと思った石ころが、水をかけたとたんに素顔を表す。削ったらさらに大胆になったりする。(台無しにしたりもするね。)
このコレクションルームはそんな迷いの集大成です。

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