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アンタークチサイト(南極石)
南極石は約25℃で融点に達し、液体化する鉱物である。室温程度で融解する鉱物は、融点が0℃の氷と、-38℃の自然水銀しかなく、非常に珍しい。有史以前より知られていたこれら2種と異なり、新種として報告されたのは南極石が最初である。鉱物は固体の結晶物質という定義があるが、報告された場所は低温環境下であり、固体として産出するため、この定義には抵触しない。
南極石は希産であるため、直接的な用途はない。
南極石は、名前の通り南極大陸で産出が報告されたのが最初である。
地球外では、火星のコロンビア丘陵でも火星探査車スピリットによる調査で報告されている。
南極石は1963年に日本の探検家鳥居鉄也が南極大陸のドンファン池で発見し、発見した池の名を採ってドンファン石 (Donjuanite) という名称で登録申請が出された。しかし「ドンファン」の発音がスペインの伝説のプレイボーイであるドン・ファンと同じになるため却下された。小坂丈予は自らの恩師の南英一にちなみ「南石」という名前にしようとしたが、南教授が辞退したため、1965年に南極石として登録された。南石という名前は南教授の死後、小坂によって万座温泉で発見された鉱物につけられた。なおドンファン池の名称はドン・ファンではなく、発見者のドン・ロエ (Don Roe) とジョン・ヒッキー (John Hickey) に因む。
取り扱いが難しい鉱物です。とくに夏場は暑くなるので膨張して瓶が割れる可能性があるので常に冷暗所で保管しないといけません。
まあ、北海道は寒いのであまり心配してませんがね笑
イメージ的にはストームグラスに似てますね
ちなみに人工的に作ることが可能だそうです。
全く同じではないですが近いものができるそうです。
宝石の国で知られるようになった鉱物です。
宝石の国で取り上げられなければ私も一生知らなかったでしょう。