エカナイトとアレキサンドライト、GINZAデビューす
女性誌『GINZA』2021年8月号において、コレクション特集の一環としてミューゼオ様が紹介されました。 当該の記事は1/2ページ程度でしたが、なんと紹介用のサンプル画像としてテッツァライトミュージアムも起用されていたのです。 非常に小さな写真ですが、このアイテムは紛うことなき当館のエカナイト… エカナイト/エカナ石 | MUUSEO(ミューゼオ) https://muuseo.com/tezzarite/items/117 テッツァライト そしてこっちのモノ日記はロシアンアレキサンドライトではありませんか! ロシアンアレキサンドライト/変彩金緑石 | MUUSEO(ミューゼオ) https://muuseo.com/tezzarite/items/89 テッツァライト 実は掲載にあたり打診がありまして、こういう経験は今まで無かったものですから少々面映いですね。
個人遺産の博物館
2021/06/14 - 編集済み鉱石や宝石のみならず放射性物質としての一面も有ること、加えて放射性物質についての説明や取り扱いなど、とても解りやすく勉強になりました。
初めて知った石ですが、おかげで好きになりました。
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テッツァライト
2021/06/15放射線への関心が高まっているご時世、正しく恐れて楽しく鑑賞するため、私の知る限りのことを綴らせて頂きました。
実験も簡易的なものではありますが参考になりましたら幸いです!
そして何より、初めて知った方にこのエカナイトを身近に感じて頂けたことに感無量な思いです😌
嬉しいお言葉をありがとうございました!
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Fortune Lens
2021/06/16 - 編集済みトリウム232と聞くと、反応してしまいますね!
有名なペンタックスのアトムレンズ。
トリウム232、半減期が141億年、地球が誕生する前に宇宙で作られた物質ですよね!
地球が46億年前に誕生するときに、地球に取り込まれた最低でも46億歳の石、凄い!!
ペリッドット知らないから調べたら、隕石やスターダストロボットが宇宙から持ち帰った水星塵の中からも見つかったそうですね!
ペリドットも、同じ頃地球に取り込まれたのかな?
トリウム232の保管に、利用しているのは、一寸厚めのアルミケースです。同じトリウム232を使用しているコダックのレンズは、ブラウニング現象が起こらず、製造時の性能をある程度維持しています。
これは、コダックが既にこの現象を既に知っていたので、制作した物では無いかと仮定して10数年前から実行しています。ペンタックスのレンズも経年劣化押さえられているように思います。
約50cmぐらい離れると、自然放射線量と変わらなくなる値なので、被爆することは無いと思いますが、用心に超したことは無いと思います。
「石にロマン」を感じてしまいますね!
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テッツァライト
2021/06/16画像2~3枚目のように白熱灯で照らしたときの色味がよく似ていたので、今回は例としてペリドットの名を挙げてみました
ペリドットは確かに地表へ落下してくる隕石にも含まれていますが、現在の地球に存在するペリドットのほとんどはマグマを起源とする地球由来のものだと思います。
地下のマントルを構成している鉱物も大半はペリドットですし、先般のキラウエア火山の噴火でもペリドットが生成されて地表に降下してきたほどでした。
それにしてもトリウムを使用したものはアトムレンズと呼ばれているのですか!
ブラウニング現象という言葉も初耳でしたが、γ線によってガラスを着色処理する技術と同じ作用が働いているということでしょうか…
トリウムからもγ線が放出されることを鑑みれば避けられない現象なんですね。
"距離減衰"については、確かににそのくらい離れてみるとほとんどバックグラウンドに紛れてしまいました。
とはいえ仰るとおり放射線は視界に映らないものですから油断は禁物…過度に恐れるのも不健全ですが防護策は施しておくべきですね。
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Fortune Lens
2021/06/17マントルを構成している大半は、ベリドットナノですか、勉強になります。
放射性物質(トリウム)を含んだレンズを、総じてアトムレンズ、放射能レンズと呼びます。
なぜレンズの中に放射性物質が入っているのかと言うと、それはガラスの屈折率を上げるためです。
ガラスを曲げると光も曲がる特性を利用してレンズは作られているのですが、ガラスに放射性物質の一つであるトリウムなどを入れると、光の屈折率が上がるのです。
つまり、ガラスをあまり曲げずに光だけを曲げる事ができるので、より屈折率の大きなレンズを、無理の無い設計で作る事ができました。
半世紀ほど前に流行ったのですが、放射性物質を入れる危険性もさることながら、レンズの製作技術の向上などから、現在は作られていません。
ブラウニング現象が起きた、着色(黄色)変化したレンズを、太陽光に当てると、紫外線によってブラウニング現象が軽減されます。
ブラックライトの懐中電灯を当てた方が、効率も良く、早く改善できます。
レンズを分解清掃した際は、大概のレンズが後ろ玉に使用しているので、レンズだけネイル乾燥用のブラックライトの装置に入れて改善させます。
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テッツァライト
2021/06/17こちらこそ詳細な解説をありがとうございます。
トリウムつながりで、まさかこんなに興味深い話を伺えるとは思いませんでした!
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Fortune Lens
2021/06/17レンズマニアでも、トリウムから放射線が出ていることは知っていても、γ線が出ていることを知っているのは、テッツァライトさんと、キュリー夫人かな?
キュリー夫人が研究してくれたおかげで、未知なることを知り得たのは、喜ばしいことです。
また、寄らせて頂きます。
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fanta
2021/06/20 - 編集済み放射線の存在を知ってから、人類はまだ日が浅いですが、とても興味深く読みました^^
1.363…これは単位マイクロシーベルトでしたっけ、数値で遮蔽の変化を見るのも興味深いです。
確かにこれだと少し高いですよね。
でも自然界では放射線ですらも、当たり前のように存在してるんだなぁ~と思わされます。
半減期の単位がまたすごいw生き物などちっぽけな存在に思えてしまいます😅
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テッツァライト
2021/06/20ご覧いただきありがとうございます!
そうです!"マイクロシーベルト"です👍
今回の場合は『μSv/h(マイクロシーベルト パー アワー)』と記載していまして、例えばこの石をアクセサリーにして1時間ずっと着用していた場合の被ばく線量が1.363μSvとなることを表しています。
"ミリ"ではなく"マイクロ"オーダーで表記される数値ですので身体への影響は些細なのかもしれませんが、私の部屋の自然放射線量率が0.080μSv/hでしたのでそれと比較すると明らかに高い数値ですよね☢
半減期140億年となると地球の年齢の3倍ですから、まさにケタ違いとでも言うべきスケールですよね!
私たちの一生などと比べたら途方もない年月です😌
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fanta
2021/06/21私も部屋の空間線量を計ったことあります^^
簡易な線量計を試しに買ってみて…だいたい0.08μSv/hくらいでした。
このような世界も、今までなら知ることのない世界でしたね~。東日本よりは西日本のほうが少々高いとか、最も線量低い地域は確か…伊豆地方だとか(0.05μSv/h)。
これも地盤(鉱物の世界ですね^^)の影響が大きいそうで。
医療用の検査だとどれくらいなんだろ??とか、知ると気になってしまう世界ですね😄
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テッツァライト
2021/06/21おぉッ、測定の経験がおありでしたか。
"地盤の影響"とはまさにその通りで、例えば花崗岩の露頭が多い地域はそれだけ空間線量も高いそうなんですね。
ちなみに日本人が食品や自然放射線から受ける年間平均被ばく量が2.1mSv、医療被ばくを含めると5.97mSvとされています。
もちろん個人差はありますが、この結果を見ると意外と医療被ばくが多くて驚いてしまいますね🙄
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shm
2021/06/27 - 編集済みご検証、素晴らしいです。エカナイトは鑑別で拒否される事があるようなので、そんな危なっかしいものなのか、って印象しか持てないでいたので、あっても入手していませんでした。仰る通り、コレクションで所持する分には問題なさそうですね。
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テッツァライト
2021/06/27もちろんトリウム232やその子孫核種が放つγ線、ウラン238の自発核分裂による中性子線も小さな割合ながら出ていますので、石と頻繁に接する側としては被ばくを避けたいという意図があるのかもしれませんね。
とはいえ、例えば1メートルくらい離れた所で測定すると完全にバックグラウンドに紛れてしまいますので、適切な取り扱っていればほとんど害はないと考えます。
このエカナイトとはもう10年近い付き合いになりますが、これまでの健康診断結果も何ら問題ありませんでした。
放射性鉱物とうまくやっていくコツは、ズバリ「程よい距離感」なのだと思います。
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テッツァライト
2021/07/09ちなみに健康診断というのは「電離放射線健康診断」のことを指していますので補足です。
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