- Xiu_trilobite Museum
- 4F 4. デボン紀
- Morocops granulops
Morocops granulops
言わずと知れたHamar Laghdadの赤い三葉虫です。有名プレパレーター・ハミー氏の標本で、この産地の特徴である深緑の複眼も非常に美しく剖出されています。Orthocerasや他の小さな生物の残骸も残したジオラマ風標本になっています。
外殻が赤くなるのはもともとの外殻組織に取って代わったシリカが周辺の鉄化合物によって赤く染色されたためです。一方、複眼の元々の組成とされる方解石はシリカへの置換が起こりにくく方解石のまま維持されたことで、体表と色の違いが生じたことが示唆されています。(三葉虫の複眼が方解石であったという説には異論もあります。)
大変ユニークで魅力的な産地ですが、残念ながら既に枯渇状態で、標本を見る機会はこの数年でも減ってきているのを実感しています。
#三葉虫 #trilobite #化石
Trilobites
10 days ago - 編集済みこの産地の標本が登場した時の驚きを覚えています。想像もしていなかった赤いモロッコ産三葉虫に直ぐに私も虜になりました。非常に限定的な産地というのもコレクター心を刺激しますよね。
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xiu_trilobite
10 days ago - 編集済み私がコレクションを始めた時には既にHamar Laghdadが終息期に入っていたのですが、最初は驚きをもって迎えられたのは想像に難くないです。最近だとZiregの紫色っぽい三葉虫も気になっていて、さすがにモロッコは底が知れないですね。
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trilobite.person (orm)
9 days ago - 編集済みモロッコの産地の多くは、実は枯渇状態からは程遠いのだという話もありますが、この産地だけは本当に枯渇間際〜枯渇と聞きますね。この標本は標本自体の質の高さもさながら、オルソセラス同居標本であるというのが素敵です。
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xiu_trilobite
9 days agoありがとうございます。もともと小さな産地だったことに加え、この産地の標本は高価ですから、枯渇に至る期間も他よりだいぶ短かったかもしれません。そう考えるとコレクターとしては少々複雑な気持ちになります。