Eodalmanitina destombesi

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ポルトガルのヴァロンゴ層の中で最もメジャーな種のひとつです。ポルトガル産は圧縮や変形したものがほとんどで、この標本もご覧のように上から押されたようにぺったんこになっています。ただ長い尻尾やいかにもダルマニテス的な眼、右側葉部には欠けにある治癒痕など、全体的に保存状態は良く見所のある標本です。

胸節の数は11で、これはオルドビス紀〜デボン紀までのダルマニテス科の三葉虫に共通した特徴となっています。圧縮の影響で平たくなったことも相まって他の時代のダルマニテスとそっくりな風貌です。

この標本の母岩は色々な色味の岩石をコラージュしたようになっているのが、特に気に入っているポイントです。

#三葉虫 #trilobite #化石

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    Trilobites

    2024/11/01 - 編集済み

    一般種と言ってもコレクターが満足できるレベルの個体は、それ程多くは供給はされてませんので、この個体は見事ですね。

    母岩を含めて「絵」になっている感じがして、お気に入りなのが分かります。

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      xiu_trilobite

      2024/11/02

      ありがとうございます。この標本を入手した時からTrilobitesさんの立体的なEodalmanitina destombesiと見比べていたのですが、全く趣が異なっていて驚きました。これはこれでお気に入りなのですが、往時は姿はこの標本とは違うものだったのでしょう。

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