Trümmerfrauen “Glasaugen“

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Trümmerfrauen (トリゥマーフラウエン)は、独マンハイムから出てきた女性NDWバンドで、ハイデルベルク出身のStephanie Groth (G, Vo), フライブルク出身のGabi Streckfuß (Synth, Vo), マンハイム出身のIngrid Janowsky (B, Vo), 同じくマンハイム出身のPia Lenz (Drs)から成ります。バイオグラフィーについてちょっと調べてみました。1979年末にルートヴィッヒシャーフェンにて、Janowsky (B)とLenz (Drs)によって、フェミニスト・パンク・バンドとして始まりますが、この2人は楽器の演奏方法については全くの無知だったので、ただただ演奏したいと思って練習していました。そこに、2人と同じような人物と出会うことになります。それがGrothで、彼女が住んでいたハイデルベルクは、自動車で30分もかからない所に住んでいました。Grothは、先の2人が出していたギタリスト募集を見つけて、何故だか良く分からないまま、2人にコンタクトを取ります。それで、1980年4月5日に、最初のコンサートを敢行しています。彼女達は、自分達自身を「歳なんか取らない」と呼んでしたそうです。1980年11月から、バンド名をTrümmerfrauenとし、彼女達の音楽を更に進化させる為に、Streckfuß (Synth)が加入するのを待っていました。そして、4人は、あっと言う間に、マンハイムのパンクシーンに入り込みます。1981年11月に、彼女達は、ベルリンで、本作品でもあるデビュー・シングル”Glasaugen”を録音し、Zensorからリリースされます。その数ヶ月後の1982年4月に、Lenzがバンドを辞めてしまい、残りのメンバーでバンドを続けますが、やがてバンドは消滅してしまいます。なお、その後、1986年に、セルフタイトルのカセットが、レーベルIn Der Tatからリリースされており、この作品は、2017年には、ボーナストラック5曲を加えて、Danger RecordsからLPとして再発されています。
 以上が、Trümmerfrauenの略歴で、活動中にリリースされた唯一の作品がこのシングルとなります。それでは、各面の曲をご紹介していきましょう。

★A1 “Gelbkreuz” (2:57)は、簡素なリズム隊に、呪文のような2人のVoが乗る曲で、何かの呪術/祭儀を行っているようです。
★A2 “Arbeit” (3:20)は、ややダウナーなフレーズとベースラインから成る曲で、深淵から浮かび上がるシンセのフレーズの効果的で、最後に近づくと、、!
★B1 “Glasaugen” (2:50)は、元気一杯のパンキッシュな曲で、複数でのVoの掛け合いが初々しくて、堪らないです。割とバックの演奏は控えめで、Voに重点が置かれたミックスが良かったです。

 少ーしだけ、初期のThe Raincoutsを思い出すような、決して上手くはないが、そこに存在して当然の如く、音の鳴りのよい佳作曲が3曲も収録されているのは嬉しい。この頃って女性バンドがやたらと出てきましたが、どれも元気一杯で初々しくて、魅力的なバンドが多かったですね。そんな中でも、Trümmerfrauenは、憂いのような感情も感じられて、興味深かったです。また、シンセの使い方も出しゃばり過ぎず、良かったです。出来れば、またちょっと続けて欲しかったと思います。そう言う意味では、セルフ・コンピレーション・アルバムも入手しなきゃです!

https://youtu.be/OM6Djgg1s9o?si=1E3WmmnNyAce-I3C

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