常滑「やきものの散歩道」 続き

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翌日、半田のミツカンミュージアムや
中部AP、常滑のINAXライブミュージアムを視察しました。

地名の「常」は床、「滑」は柔らかいという意味を持つ。
軟らかい地盤から鉄分の多い良質の陶土が産出され、日本六古窯(常滑・瀬戸・越前・信楽・丹波・備前)に名を連ね、九百年の歴史を誇る焼き物の町

何時かは行きたいと思っていた、「やきものの散歩道」を体験できたことは思わぬ収穫でした。

かって、常滑は土管生産日本一で、下水管や煙突にいたる様々な土管が作られていた。
常滑「やきもの散歩道」とは昭和初期ごろ最も栄えた窯業集落一帯を指す。
石垣状に積み上げられているのは、焼酎の1斗甕で、
舗装面にも瓦やレンガ、諸々の陶片が埋め込まれていて、それも楽しい。

さて、INAXのタイル博物館には、
明治時代の和便器や厠下駄の展示室があり、
きれいに絵付けされた 種々のデザイン・形の便器が陳列されていた。
土管やレンガ、タイル等と並び、和便器は創業期の主製品の一翼だったのでしょう。

それぞれに新しい発見もあり、愉しひと時でした。

最後の画像は、
どういうわけか???、我が家に存在している、丁寧な絵付けがされた厠下駄です。

現在、衛生陶器の七割はTOTOが占め、ほぼ三割がINAX(Lixil)で、Panasoninic が少々といったところとか・・・

178Fで記載していますが、
帝国ホテルライト館の壁に用いられた、当時としては珍しい黄色いスダレ煉瓦は、「帝国ホテル煉瓦製作所」に技術指導として迎えられた伊奈初之烝たちの試行錯誤の結果、ライトの要望に応えた煉瓦400万個と、何万個もの繊細な形をしたテラコッタが製造された。

帝国ホテルの竣工とともに役割を終えた伊奈親子は、「帝国ホテル煉瓦製作所」の設備と従業員を、伊奈製陶(INAX)に引き継いだ。

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