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Sex Pistols “Never Mind The Bollocks”
ここに来て、これですか?とは言わないで下さい。音楽業界を震撼させたSex Pistolsのデビューアルバムです(邦題は「勝手にしやがれ」でしたね)。Sex Pistolsに関しては、色んなゴシップや噂、ネタなどがありますし、ゴシップめいたことも沢山ありますので、そう言うことは無視して音楽面を中心に書いていきたいと思います。元はと言えば、King’s Raidで、Vivienne WestwoodとMalcolm McLarenがやっていたToo Fast to Live, Too Young to Die(のちにSEXと改名)と言うブティックの常連の悪ガキだったSteve JonesとPaul CookらがやっていたThe Strand (のちにThe Swankersとして知られる)から、Malcolmが2人を引き抜き、当時、彼の店でバイトしていたアートスクールの学生Glen Matlockを誘い、Pink FloydのTシャツに手書きで”I Hate”と付け加えて、緑に染めた髪をしたJohn Lydon (芸名はJohnny Rotten)に目を付けて勧誘したのが、最初期のメンバーでした。まあ、Malcolmが短期渡米して、NYのパンク・ムーブメントを体験し、RamonesやRichard Hellを観たことが大きく影響していました。正式には1975年11月にライブ・デビューしたことになっていますが、多くの後進のパンクバンドとは異なり、結構、スタジオでの練習はやっていたそうです。1976年に大手レコード会社EMIと契約し、デビューシングル”Anarchy in the UK / I Wanna Be Me”をリリースするも、TVで放送禁止用語を連発し、契約破棄に。その後、A&M Recordsと契約し、シングル”God Save The Queen”をリリースしようとしたが、発売直前に契約破棄されています。最終的にはVirgin Recordsと契約。しかし、1977年2月にGlenが解雇されます。バンドのソングライターでもあった彼の脱退は、痛手でしたが、その理由は「彼は余りにThe “Beatles”過ぎたから」というもの。Glenに代わって、Johnnyの古い親友John Simon RitchieことSid ViciousがBで加入(因みにSidはSiouxsie and the Bansheesやthe Flowers of Romanceでドラムを叩いていたとのこと)することになりました。これで、Sex Pistolsは、見かけも中身もパンクバンドとなった訳です。1977年春にオリジナルメンバー3人はアルバム作製を開始し、大模様プロデューサーChris Thomasを迎えます。それでその時丁度、Sidが肝炎で療養してたらしく、B不在のまま、録音が行われています。と言うか、ベースパートの殆どをSteve Jonesが弾いており、後でSidが弾いたベースも小さい音量でミックスされていたらしいです。そして、1977年10月28日に、本作品である彼等のデビューアルバムがリリースされます。Rolling Stone誌は「70年代で最もエキサイティングなアルバムだ」とベタ褒めでした。1978年1月にはWarnerの力で、米国ツアーをやりますが、保守的な南部から始まったツアーの途中で、Johnnyは嫌気がさして脱退してしまい、バンドはそのまま、空中分解してしまいます。
とまあ、これでも、まだ書き足りないのですが、今回はここまでとします。それで本作品ですが、Sex Pistolsとしてはほぼほぼ唯一のスタジオ録音アルバムです。しかし、それを上手くシングルカットして、ちょい出しているのも作戦なのでしょうか? このアルバムで一番好きな曲は”Bodies”なんですが、ちゃんとリハや練習もやっているバンドなので、いわゆるギターソロの無いハードロックとも取れる、結構カッコよくて、分厚い音で鳴ってるなあと思います。要するに後進のパンクバンドが練習もろくにせず、ライブはダラダラ、レコードもヘナヘナと言うのとは違いますね。また、EMIをおちょくった曲も彼等らしいですね。Johnnyのヴォーカル・スタイルもコックニー訛りが酷いんですが、それがまた、カッコいいとも思えます。私は、このアルバムはリリースされてからずっと後になって聴いたのですが、それまではリアルタイムでは” God Save TheわQueen”や ”Holiday In The Sun”はシングルで聴いてました。やっぱりパンクはシングルだろって(厨二病っぽい)。そんなことを思い出しますね。でも、Malcolmの仕業で、このアルバムは色んなヴァージョンがあるようなので好きな方は集めているとも。私にロックンロールを教えてくれたパンドですね。皆さんもきっと気に入る曲があると思いますよ。未体験なら、今からでも聞いてみてください。
A1 “Holidays In The Sun” (3:10)
A2 “Liar” (2:39)
A3 “No Feelings” (2:48)
A4 “God Save The Queen” (3:17)
A5 “Problems” (4:10)
B1 “Seventeen” (2:00)
B2 “Anarchy In The UK” (3:30)
B3 “Bodies” (3:00)
B4 “Pretty Vacant” (3:14)
B5 “New York” (3:03)
B6 “E.M.I.” (3:06)
https://youtu.be/LD2i99QPVI0?si=zYFh7Wdg0gdsJPDO
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PSYCHO BOP
2023/03/26イイネ🎵超イイネ🎵
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