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Embryo “Live"
また、ちょっと買っちゃったので、紹介します。独ロック界の中でも、超絶テクのジャズロックからエスノ・ロックへと移行していたEmbryoのライブ・アルバムです。なお、Embryoのバイオグラフィーは前回書きましたので、そちらをご参照下さい。Embryoは、結構、メンバーが代わっていますので、本作品での参加メンバーを列挙しておきます。Christian Burchard (Vo, Drs, Marimba, Vibes), Roman Bunka (G, Vo, Oud, Perc), Uve Müllrich (B, Dilruba, Perc), Charlie Mariano (Alto Sax, Soprano Sax, Flute, Nagasuram), Dieter Miekautsch (Fender Rhodes Piano), Maria Archer (Vo, Perc)で、1976年2月のライブ音源からコンパイルされています。この時点では、Burchardと一緒にEmbryoを立ち上げたEdger Hoffmannはいませんし、Amon Düül IIに在籍していたChris Karrerはまだ加入していません。しかも、このアルバムは、装丁がチープで、ジャケはカラーコピーを2枚、表と裏で挟み込んだだと言うチープなもので、それこそ1980年代初頭の日本の弱小自主制作レーベル並で、そこがちょっと残念です。まあ、それは良いとして、本作品は、A面3曲/B面6曲が収録されており、同じライブなのかどうかは不明です。それでは、各曲についてご紹介していきたいと思います。 ★A1 “Bambus Railway” (5:06)は、軽快なリズムに乗せて、歌い上げるVoで、正しくジャスロックですね。エレピソロは聴かせてくれます。 ★A2 “You Can Turn Me On” (13:13)は、やや複雑なリズムパタンを弾くエレピとリズム隊に、自在に吹きまくるSaxと弾きまくるGの絡みが拮抗する良曲で、Voを含めバネのあるファンクを感じます。 ★A3 “Tiflis” (5:52)では、民族打楽器のリズムをエレピやFluteが引っ張っていきますが、やがて熱いVibesの演奏が入ってきますが、フェイドアウトが残念。 ★B1 “Road Song” (3:35)は、ワウったGとDrsやBが如何にジャズロックで、Voも「黒っぽい」ですが、Bの唸りが凄いです。 ★B2 “After The Rain” (3:25)では、熱帯雨林のスコール後のような雰囲気を醸し出すエレピやGが心地良いですが、後半のプレイは一気に熱量が上がります。 ★B3 “Bambule” (3:50)では、アコギとFlute、それにVibesの絡み合いが、何ともターキッシュな雰囲気で、心地良いです。 ★B4 “No More Love” (4:35)では、かなり弾けるインタープレイが聴けます。ArcherのVoもソウルフルで、昔TVで観ていた「ソウルトレイン」を想起しました。 ★B5 “Sho Do Ima(項度今)” (1:19)は、しっとりした演奏で、ArcherのVoを中心に進みます。でも、この日本語の意味は? ★B6 “The Orange Man” (7:09)は、ターキッシュなムードのSaxとGの演奏に導かれて、次第にリズム隊も加わってきますが、全体的にエスニックで、しかもGは弾きまくって、アルバムを締めていきます。 う〜む、そうですねぇ、独逸のクラウトロック・バンドがこんなブラックでソウルフルな音楽を志向しているのに、ちょっと驚きましたが、時代的にそうなるしかなかったのかな?とも思います。もっと民族音楽的な感触かなと期待していたんですが、内容はジャスロックでしたね。それと、殆どの曲がフェイドアウトで終わってしまうのが、ちょっと残念で、曲数減らしても、最後までを収録して欲しかったです。余り、初心者向けではないですが、熱いインタープレイを聴きたいのであれば、試してみても良いかも? https://youtu.be/ANjnxwXkcJQ?si=Byd1OVm0Z-1Sx4Ay #Embryo #Live #April #Reissue #LiveAlbum #1976年 #Krautrock #JazzRock #Ethno #Funk #EthnicInstruments #ChristianBurchard #RomanBunka #UveMüllrich #CharlieMariano #DieterMiekautsch #MariaArcher
Krautrock / Jazz Rock / Ethno April 不明Dr K2
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The Jam “In The City”
私は元々、The Jamはそんなに聴いてはいませんでした。カッコいいなとは思ってはいましたが。しかし、私の当時の友達は結構、好きだった人がいて、気にはなっていたので、後になって、1枚だけ買ってみました。それが、彼等のファースト・アルバム”In The City”です。それで、先ずは彼等のバイオグラフィーを簡単に紹介していこうと思います。元々は、英国SurrayのSheereater職業訓練第二学校の学生であったPaul Wellerが1972年に始めたのが、The Jamで、その時、WellerはベースとVo担当でした。1970年中盤に、Steve Brookes (G, Vo)とRick Buckler (Drs)と言うメンツで、主にChuck BerryやLittle Richardの米国R&Rのカバーをやっていましたが、Wellerが、The Whoのデビューアルバム”My Generation”を聴いて、熱狂し、モッズ音楽に舵を切ります。そうして、WellerはRickenbackerのギター(Lambretta GP 150)を購入しますが、Brookesはバンドを脱退、新しいギタリストを探します。その中にはGary Numanもいたとか。それで、Bruce Foxtonが新ギタリストとして加入します。しかし、Foxtonはベースの方を担当することになり、 Weller (Vo, G), Foxton (B, Vo), Buckler (Drs)と言う鉄壁の布陣となります。その後2年間、The Jamは、London周囲で小さなギグをやっていましたが、彼等は、当時流行っていたパンクとは一定の距離を置いていました。ファッションも含めて、彼等は”revivalists”とも呼ばれていましたが、1977年初頭に、Polydorと契約しました。1977年4月29日に、シングル”In The City”をリリース、英国トップ40にチャートインします。同年5月20日に、本作品でもあるデビュー・アルバム”In The City”をリリースします。この時期には、The ClashとSex Pistolsの影響が大きく、「速くて、うるさくて、歌詞も的を得ている」音楽が流行っていました。その点、The Jamは、The BeatlesもカバーしていたLarry Williamsの"Slow Down"をカバーしたり、1960年代のTV番組のBatmanのテーマ曲もカバーしていたりと、1960年代のMotown RecordsやThe BeatlesとかThe Whoの影響が色濃く出ていました。ただ、歌詞に関しては、警察の暴力や英国王室の没落或いはJames Callaghan首相への侮蔑と言った反抗的なものが多かったようです。その一方で、ユニオン・ジャックの旗をファッションに取り入れたりと、「保守的」な面もありました。それで、アルバム未収録曲"All Around the World"が、英国トップ10に達した後に、彼等は、セカンド・アルバム”This Is The Modern World”を1977年後半にリリースしていますが、前作の超える成功はありませんでした。翌年1978年にリリースされたサード・アルバム”All Mod Cons”は、The Who, Small FacesやMotown Soundsの影響を受けたR&Bが取り入れられたサウンドを創り出し、Modsとしてのアイデンティティー、独自性を前面に打ち出した傑作となっています。1979年発表の4枚目のアルバム”Setting Sons”では “Girl on the Phone”などのストレートなThe Jamの典型的なサウンドに加え、ヘビーな展開を見せる”Private Hell”や曲調の変化に富んだ”Little Boy Soldier”、Wellerのロマンチストとしての一面を覗かせる”Wasteland”など充実した楽曲が多く、サード・アルバムと並ぶ傑作と評されています。その後、1980年に、5枚目のスタジオ・アルバム”Sound Affects”をリリース、1982年には6枚目にして最後のスタジオ・アルバム”The Gift”をリリース、このアルバムでは、ホーン・セクションの導入、ファンク、カリプソ等の要素を取り入れており、より音楽的に成熟したアルバムになっています。しかしながら、人気の絶頂にありながら、Wellerは、1982年10月に突如、解散を宣言し、同年12月11日、Brighton Conference Centreでのラストギグを最後に、The Jamはバンドとして幕をおろしました。 これが、The Jamの全てとなりますが、本作品”In The City”の内容についても、紹介していきたいと思います。この頃のThe Jamは、まだパンクが出てきた頃に活動していたこともあって、アップビートで、カッコいい曲が多かったですね。A1 “Art School”での弾け具合からB6 “Bricks And Mortar”まで、ノンストップで駆け抜けていきます。それで、今回、調べてみて分かったのですが、A3 “Slow Down”がカバー曲であったことやB6 “Batman Theme”なんて言うTV番組のテーマソングをやっていたりで、要するにMotown Soundを「速く」演奏している感が強いのですよね。また、私が昔観たTV番組で、彼等が、細身のスーツ姿で、大汗をかきながら、ジャンプしたりして演奏しているのは、本当にカッコ良かったです。その意味でも、他のパンクバンドとは違っていましたね。そんなThe Jamの原点を聴いてみてください! A1 “Art School” (2:01) A2 “I've Changed My Address” (3:31) A3 “Slow Down” (2:38) A4 “I Got By In Time” (2:07) A5 “Away From The Numbers” (4:03) A6 “Batman Theme”’(1:30) B1 “In The City” (2:18) B2 “Sounds From The Street” (3:13) B3 “Non-Stop Dancing” (2:27) B4 “Time For Truth” (3:09) B5 “Takin' My Love” (2:16) B6 “Bricks And Mortar” (2:34) Live “In The City”/“All Round The World”/ “SlowDown”. (1977) https://youtu.be/jGmIoTKWJFI [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLhEw4hmqBNtHWu0mUEDORpFwsGQrX5XPZ&si=2bhkKxUf6mEK0me7 #TheJam #InTheCity #Victor #VirginRecords #Punk #ModSound #FirstAlbum #Mods #TheWho #PaulWeller #BruceFoxton #RickBuckler #1977年
Punk / Mods Polydor Records 不明Dr K2
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The Motors “1”
皆んな、覚えていますか? The Motorsを! 元々は、パブロック・バンドDucks Deluxeをやっていた Nick Garvey (G, Vo)が、1975年初頭にこのバンドを脱退し、後にWireのドラマーとなるRobert Gotobed(Vo)とThe Snakes with Slaughterなるバンドをやっていましたが、シングル1枚だけ出して解散してしまいます。そこで、マネージャーの案で、彼は、1977年1月に、元のバンドメイトでもあるAndy McMaster (B, Kbd, Vo)を誘い、更に、Rob Hendry (G, Vo) とRicky Slaughter (Drs, Vo)とで、The Motorsを結成します。ただ、同年5月には、Rob Hendryの代わりに、Bram Tchaikovsky (G, Vo)が加入します。1977年3月には、彼等はMarquee Clubでライブ・デビューをしており、更に、同年12月にはJohn Peelのラジオ番組BBC Radio 1で、彼等の持ち歌3曲が放送されています。同年5月にはVirgin Recordsと契約を結んでおり、更に録音を開始しています。このメンバーで2枚のアルバム(“1”と”Approved by the Motors”)をリリースしており、まあまあの商業的成功を収めます。シングルでは”Airport”が英国チャート4位まで獲得しています。1978年8月28日のReading Rock Festivalに出演しますが、ギャラのことで揉めて、Tchaikovskyは脱退してしまいます。その後も、Slaughterも脱退しますが、Martin Ace (B)とTerry Williams (Drs)をリクルートして、3枚目にして最後のアルバム”Tenement Steps”を1980年にリリースし、シングルカットした”Love and Loneliness"を出して、The Motorsは解散してしまいます。これがThe Motorsのあらましです。 それで、内容なんですが、全体的に曲がちょっとだけ長めなんですよね(3分台の曲は2曲だけ)。それにしても、カッコいいギターワークを中心に、タイトなリズム隊とコーラス・ワークも全開で、そこら辺に、The Motorsらしさがあると思います。特に、A3 “Phoney Heaven”やB4 “Summertime (Is Calling)”でのドライブ感とかはかっこいいですね。また、A1 “Dancing The Night Away”やB1 “Bring In The Morning Light”でピアノなんかを入れているところやB2 “Emergency”のサビでの転調なんかにもアレンジ力を感じます。私はこのLPを高校生の時、東京で買ったのですが、その時はピンと来なかったんですよ。今聴くと、それ程、パブロック臭く(A2 “Freeze”はちょっとだけパブロックっぽいかな?)もなく、爆走する音と素晴らしいコーラスワークに痺れますね。そんな思い出深いアルバムです。 A1 “Dancing The Night Away” (6:40) A2 “Freeze” (4:31) A3 “Cold Love” (4:49) A4 “Phoney Heaven” (4:08) B1 “Bring In The Morning Light” (3:33) B2 “Emergency” (6:15) B3 “Whiskey And Wine” (3:03) B4 “Summertime (Is Calling)” (5:07) [“John Peel Session 1977”より3曲] https://youtu.be/Nm9w69Mbz84?si=Ch73aXApke9fqWSm [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLp6WWcZCHeShyx0p4fi-NixWMuTRXTzqu&si=DLYCmEtifYFFCH75 #TheMotors #1 #VirginRecords #FirstAlbum #Rock #PowerPop #DucksDeluxe #NickGarvey #AndyMcMaster #BramTchaikovsky #RickySlaughter
Punk Rock / Power Pop Virgin Records 不明Dr K2
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The Sonics “Original Northwest Punk”
2023年2発目は、このThe Sonicsにしました。この手の古い音源はちょっと苦手なんですが、まあ年初めでもありますので、選んでみました。The Sonicsは、1960年にWashington州Tacomaで結成されたロックンロール・バンドで、プロト・パンクとかガレージ・ロックとかと今では言われています.元々は学祭のダンスバンドだったらしいのですが、The WailersのペーシストBuck Ormsbyによって見出されました。それで その元々は、音楽一家の家庭で生まれたLarry Parypa (G)がまだ10代の頃、Mitch Jader (Drs)とStuart Turner (G), Jerry Parypa (Sax)がオリジナル・メンバーで、母親が、リハではBassで時々ヘルプしていましたが、1961年に兄のAndy Parypa (B)が加入し、SaxはTony Mabinに交代しています。Turnerが兵役で取られると、元The WailersのRich Koch (G)が加入し、また、Marilyn LodgeがVoで加入しています。また、ドラムもJaderに代わって、Bill Dean (Drs)が加入します。しかしながら、1963年になると、KochとLodgeが脱退し、Ray Michelsen (Vo)として加入。一方、音楽の違いから、Deanも脱退し、The SearchersのBob Bennett (Drs)が代わって加入。Gerry Roslie (Kbd)とRob Lind (Sax)も加入して、前のSax奏者Mabinを辞めさせます。そして、Gerry Roslie (Kbd)が、リードシンガーになります。これらのメンバーチェンジは1964年まで続きますが、1964年に漸く、よく知れたメンバーとして落ち着き、地元のヴェニューでギグを始めます。すると、すぐにThe WailersのBuck Ormsbyに見出されで、The WailersのレーベルであるEtoquette Recordsと契約し、ファーストシングル”The Witch”を1964年にリリース。このシングルは地元では大ヒットして、ラジオでも良く掛けられていたそうです。それもあって、1965年初頭には、Etiquette Recordsより、デビューアルバム“Here Are The Sonics”をリリースします。この時の録音では2トラックの録音機材と1本のマイクでドラム音を中心になるように録音されています。続く、セカンドアルバム”Boom”を1966年2月に録音されており、よりライブ感を出すように、カントリー&ウエスタン志向のWiley/Griffithスタジオで、防音壁を剥がして録音されています。1966年後半に、SonicsはJerden Recordsに移籍し、Larry Levineと共にアルバム”Introducing the Sonics”をリリースしますが、レコード会社の上の人が、もっと磨き上げた音にするようにと言ったとかの噂があり、それでよりモダンな音で録音していますが、「最低のクズ」とかと言われて、セールス的にも失敗でしたし、本人達も不満でした。1966年〜1968年はバンドとしての活動は余り行っていません。その時に、新しいメンバーでSonicsを名乗っているミュージシャンがいましたが、後にJim Brady and the Sonicsと改名しています。一方、オリジナルのSonicsは1972年にちょっとだけ再結成を果たして、ライブを行っており、その時のライブ録音はアルバム”Live Fanz Only”としてEtiquette Recordsよりリリースされています。そして、1980年には、Gery Rosie を中心に新生Sonicsとして、過去の曲もアレンジして収録したアルバム”Sinderella”をリリースしています。この時期は、1970年代のパンクと1990年代のグランジへの影響もあって、米国や欧州で様々な再発盤が出されています。しかしながら、LarryとAndy Parypa兄弟はまだ音楽を続けてましたが、Roslie, Lind, Bennettは音楽からは引退していました。と今回も、長くなってしまいましたので、ここまでにしておきます。 それで本作品なんですが、Discogsで調べても出てきませんので、ブートの可能性も高いです。まあ、A1 “The Witch”とA5”Psycho”は初期のヒット曲ですので、それだけでも価値があると思います。しかしながら、これが一本のマイクで録音されているとは驚きです。またB1 “Live Light”のしっとりしたバラードも聴き処ですね。基本的は1960年代のロックってそんなに好きではないのですが、その一つの理由として、あの暑苦しいヴォーカル・スタイルが苦手っていうのが大きいと思いました。でも、全体としては1960年代を象徴するようなガレージ・サウンドで、好きな方は多いかも。そんなThe Sonics、聴いてみてちょ❗️ First Album “Here Are The Sonics” https://youtu.be/VwbcTTlaKXo #TheSonics #OriginalNorthWestPunk #Bootleg #Garage #Proto-Punk #LarryParypa #AndyParypa
GARAGE ROCK Tsubota Steel & Pipe 不明Dr K2
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Richard Hell and the Voidoids “Blank Generation”
何を今更、と言うことなかれ。「Richard 地獄と空虚っぱい」のファースト・アルバムです。まあ、当時は良く聴いてましたよ。この時のメンバーは、Richard Hell (Vo, B), Marc Bell (Drs), Robert Quine (G, Backing Vo ), Ivan Julliard (G, Backing Vo)の4ピースです。Hellは元々、Televisionとその前進Neon BoysはたまたThe Heart Breakersにも在籍したいましたが、このVoidoidsが自身による初のリーダーバンドとなりました。Malcolm McLarenが彼等の風貌や音楽を見聞きして、アイデアが思い浮かび、それを英国に持ち帰って、プロモートしたのが、英国のパンクバンドSex Pistolsであることは有名ですね。本名、Richard Meyersですが、Television時代にRichard Hellと呼び名を変えています。その後、HellはNew York DollsのJohnny Thundersと共にThe Heart Breakersを結成しますが、割と直ぐに脱退し、1976年初頭より、Voidoidsのメンバーを探します。彼は、ギタリストとして、同じ本屋でバイトをしていたRobert Quineと、Ivan Julianを探し出します。それでドラムはVillage Voiceのメン募からMarc Bellを選ひ、これでバンド、Richard Hell and the Voidoidsが誕生します。それで、Hellは新しく曲を書き始めますが、彼のインスピレーションは意外かもしれませんが、Bob Dylan, the Rolling Stones, the Beatles, he Stooges或いはthe Velvet Undergroundから得ていたようです。また、彼等は、the SeedsやCount Fiveなどのガレージ・ロックのカバーもやっていました。その為か、後付けで、彼等の音楽はArt Punkとも呼ばれたみたいです。既に、Television時代に書いていた”Blank Generation”を正式なレパートリーとし、1976年にOrk Recordsより7㌅シングルとしてリリースします。それがアンダーグラウンドでヒットし、Sire Recordsと契約します。それでリリースされたのが、彼等のファースト・アルバムで本作品である”Blank Generation”です。内容はヘナヘナのHellのVoに対して、ツインのギターがマジカルに絡む、紛れもない「ロックンロール」です。Hellのちゃんと歌ってのも怪しい、ヘロヘロのヴォーカルは彼しか出せない味ですね。また、QuineとIvanのギターも絡み具合も程良く、独特のテンションを醸し出しいますね。勿論、B1 “Blank Generation”は名曲ですが、やや長尺のB4 “Another World”も捨てがたいです。そんな、ニューヨークの地下で生まれたパンクとは言えないかもしれないパンクバンドRichard Hell and the Voidoidsのファーストはロックを語る上でマストですので、是非未聴の方は聴いてみてください❗️ “Blank Generation” https://youtu.be/v9FkQLjOSZ8 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLnHqsp4IJU3OR88eEf74Yldys9pX8piX0 #RichardHellAndTheVoidoids #BlankGeneration. #SireRecords #Punk #Originator #FirstAlbum #RichardHell #RobertQuine #IvanJulian #MarcBell #Television #TheHeartBreakers #NewYork
Punk Sire Records 不明。Dr K2
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The Damned “Damned Damned Damned (地獄に堕ちた野郎ども)”
The Damned、最も早くシングルとアルバムを出した英パンクバンドにして、最も早く解散した英パンクバンド(その後、再結成している)。これを購入したのは、高校生の時だった。まるで、何かのコントのようなジャケ写(これはこれで怪しかった)、裏ジャケもカッコいい。取り敢えず、田舎でも国内盤が普通に売っていたので、購入した覚えがあります。この作品から、パンクの中で最高にカッコいいギターを知ったと言う訳です。この時のメンバーは、Dave Vanian (Vo), Brian James (G), Captain Sensible ことRay Burns (B), Rat ScabiesことChris Millar (Drs)の4人。捨て曲無し❗️Brian Jamesのノイズの様な引き攣ったギター、めっちゃカッコいいと思いました。当時の音楽雑誌ではCaptainがバレリーナの格好をしているとか書かれていたので、何か色モノっぽいなと聴くまでは思っていたんですが、兎に角、ぶっ飛びました。それにテンポは速目の曲が多く、またそれでいて、DaveのVoは、ガナるではなく、歌い上げるように歌うのも魅力でしたね。それとシンバルを多用するRatのドラムも素敵に思えました。あと”New Rose”のイントロのドラムは今聴いても最高です。まあ40数年振りに聴きましたが、やっぱりカッコいいとしか言えません(反論は受け付けません❗️) 未だにバンドが続いているのはホントに凄いです。そんなカッコいいバンドThe Damnedのファースト・アルバムを是非とも聴いてください。「世界遺産もの」のパンクです。 A1 “Neat Neat Neat” (2:41) A2 “Fan Club” (2:50) A3 “I Fall” (2:10) A4 “Born To Kill” (2:40) A5 “Stab Yor Back” (1:00) A6 “Feel The Pain” (3:50) B1 “New Rose” (2:41) B2 “Fish” (1:50) B3 “See Her Tonite” (2:30) B4 “1 Of The 2” (3:10) B5 “So Messed Up” (1:54) B6 “I Feel Alright” (4:31) https://youtu.be/38l9cEHW87M?si=6k9GpBJ8SPqoSiJP #TheDamned #DamnedDamnedDamned #StiffRecords #地獄に堕ちた野郎ども #FirstAlbum #Punk #DaveVanian #BrianJames #CaptainSensible #RatScabies
Punk Stiff Records 2500円?Dr K2
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Sex Pistols “Never Mind The Bollocks”
ここに来て、これですか?とは言わないで下さい。音楽業界を震撼させたSex Pistolsのデビューアルバムです(邦題は「勝手にしやがれ」でしたね)。Sex Pistolsに関しては、色んなゴシップや噂、ネタなどがありますし、ゴシップめいたことも沢山ありますので、そう言うことは無視して音楽面を中心に書いていきたいと思います。元はと言えば、King’s Raidで、Vivienne WestwoodとMalcolm McLarenがやっていたToo Fast to Live, Too Young to Die(のちにSEXと改名)と言うブティックの常連の悪ガキだったSteve JonesとPaul CookらがやっていたThe Strand (のちにThe Swankersとして知られる)から、Malcolmが2人を引き抜き、当時、彼の店でバイトしていたアートスクールの学生Glen Matlockを誘い、Pink FloydのTシャツに手書きで”I Hate”と付け加えて、緑に染めた髪をしたJohn Lydon (芸名はJohnny Rotten)に目を付けて勧誘したのが、最初期のメンバーでした。まあ、Malcolmが短期渡米して、NYのパンク・ムーブメントを体験し、RamonesやRichard Hellを観たことが大きく影響していました。正式には1975年11月にライブ・デビューしたことになっていますが、多くの後進のパンクバンドとは異なり、結構、スタジオでの練習はやっていたそうです。1976年に大手レコード会社EMIと契約し、デビューシングル”Anarchy in the UK / I Wanna Be Me”をリリースするも、TVで放送禁止用語を連発し、契約破棄に。その後、A&M Recordsと契約し、シングル”God Save The Queen”をリリースしようとしたが、発売直前に契約破棄されています。最終的にはVirgin Recordsと契約。しかし、1977年2月にGlenが解雇されます。バンドのソングライターでもあった彼の脱退は、痛手でしたが、その理由は「彼は余りにThe “Beatles”過ぎたから」というもの。Glenに代わって、Johnnyの古い親友John Simon RitchieことSid ViciousがBで加入(因みにSidはSiouxsie and the Bansheesやthe Flowers of Romanceでドラムを叩いていたとのこと)することになりました。これで、Sex Pistolsは、見かけも中身もパンクバンドとなった訳です。1977年春にオリジナルメンバー3人はアルバム作製を開始し、大模様プロデューサーChris Thomasを迎えます。それでその時丁度、Sidが肝炎で療養してたらしく、B不在のまま、録音が行われています。と言うか、ベースパートの殆どをSteve Jonesが弾いており、後でSidが弾いたベースも小さい音量でミックスされていたらしいです。そして、1977年10月28日に、本作品である彼等のデビューアルバムがリリースされます。Rolling Stone誌は「70年代で最もエキサイティングなアルバムだ」とベタ褒めでした。1978年1月にはWarnerの力で、米国ツアーをやりますが、保守的な南部から始まったツアーの途中で、Johnnyは嫌気がさして脱退してしまい、バンドはそのまま、空中分解してしまいます。 とまあ、これでも、まだ書き足りないのですが、今回はここまでとします。それで本作品ですが、Sex Pistolsとしてはほぼほぼ唯一のスタジオ録音アルバムです。しかし、それを上手くシングルカットして、ちょい出しているのも作戦なのでしょうか? このアルバムで一番好きな曲は”Bodies”なんですが、ちゃんとリハや練習もやっているバンドなので、いわゆるギターソロの無いハードロックとも取れる、結構カッコよくて、分厚い音で鳴ってるなあと思います。要するに後進のパンクバンドが練習もろくにせず、ライブはダラダラ、レコードもヘナヘナと言うのとは違いますね。また、EMIをおちょくった曲も彼等らしいですね。Johnnyのヴォーカル・スタイルもコックニー訛りが酷いんですが、それがまた、カッコいいとも思えます。私は、このアルバムはリリースされてからずっと後になって聴いたのですが、それまではリアルタイムでは” God Save TheわQueen”や ”Holiday In The Sun”はシングルで聴いてました。やっぱりパンクはシングルだろって(厨二病っぽい)。そんなことを思い出しますね。でも、Malcolmの仕業で、このアルバムは色んなヴァージョンがあるようなので好きな方は集めているとも。私にロックンロールを教えてくれたパンドですね。皆さんもきっと気に入る曲があると思いますよ。未体験なら、今からでも聞いてみてください。 A1 “Holidays In The Sun” (3:10) A2 “Liar” (2:39) A3 “No Feelings” (2:48) A4 “God Save The Queen” (3:17) A5 “Problems” (4:10) B1 “Seventeen” (2:00) B2 “Anarchy In The UK” (3:30) B3 “Bodies” (3:00) B4 “Pretty Vacant” (3:14) B5 “New York” (3:03) B6 “E.M.I.” (3:06) https://youtu.be/LD2i99QPVI0?si=zYFh7Wdg0gdsJPDO #SexPistols #NeverMindTheBollocks #VirginRecords #Punk you can #JohnnyRotten #SteveJones #PaulCook #SidVicious #GlenMatlock #Manager #MalcolmMcLaren #SEX
Punk Virgin Records 不明。Dr K2
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Television “Marquee Moon”
ベタな作品で申し訳ない。NYパンクの代表Television のファースト・アルバムです。私よりも詳しい人はいると思いますが、彼等のバイオグラフィーを書いてみたいと思います.Tom VerlaineとRichard Hellが、DelawareのStanford Schoolで友達だったことに端を走ります。1970年代初めに、2人はNYCに移ります。それで、Tom (G, Vo), Richard (B, Vo), Billy Ficca (Drs)のThe Neon Boysを結成。1973年にシングル”That’s All I Know (Right Now)”と”Love Cones in Spurts”を1980年にリリース。その後、1973年3月12日に、彼等は、パンドをTelevisionと改名して、Richard Lloyd (G)が加入します。最初のギグは1974年3月2日にTownhouse Theatreで行ってます。バンドのマネージャーのアイデアで、彼等はCBGBでコンスタントにライブをやるようになります。当初は、TomとRichard Hellが其々曲を書いており、Richard Lloydは偶に書いていただねです。その内、Tom, Richard Lloyd, Billyは段々と上手くなってきて、自信もついてきたのに対し、Richard Hellの演奏が変わらず、そのままであったことから、衝突することが多くなってきました。TomはRichard Hellにステージの上で飛び跳ねたりするのを苦々しか思い、彼の曲を演奏しないようになってきています。こう言ういざこざもあり、またRichard Hell自身もIsland Recordsからも誘いがあったので、彼はバンドを去り、New York DollsのJohnny ThundersとJerry Nolanと共に1975年にHeartbreakersを結成して、その後、Voidoidsを結成することになります。一方、Televisionの方は、1975年に”Little Johnny Jewel (Part One & Two)”と言うシングルでOrk Recordsからレコードデビューしていますが、Richard Lloydはこの選曲に不満を抱き、マジで、パンドを辞めようと考えていました。この時期にPeter Laughnerが一時的に穴埋めしています。その後、Televisionは、ファーストアルバム”Marquee Moon”をリリースします。このアルバムはリスナーにも音楽評論家にも大好評で、Billboard 200 Album Chartにも入り、欧州でもバンバン売れて、各国でもトップ30に入っています。Pitchfork Mediaの1970年代のベストアルバムでは3位、AllMusicのStephan Thomas Erlewineは「このアルバムは革新的だ❗️」とか「知性さえ感じることのできる緊張感溢れたガレージロックだ❗️」と言ってベタ褒めでした。その翌年の1978年に、彼等はセカンドアルバム”Adventure”をリリース、ファーストアルバムより幾分ソフトになって、より反応し易くなっており、商業的にはまあまあでしたが、音楽評論家は大絶賛でした。しかしなから、Richardは薬物依存に陥っていたこともあって1978年7月にバンドは解散します。その後、1992年にバンドは再結成されますが、この話しはまた今度。因みに今でもバンドは活動しています。 と言う訳で、有名過ぎる程、有名なアルバムですが、私が何を言っても、このアルバムの良さは変わらないと思います。兎に角、バンドにおけるギターの役割を変えたと言ってもいいでしょう。2本のギターはそれぞれが独立した楽器として使われており、それ以前のように リズムギターとかリードギターとは違いますね。2本にギターが絡み、織りなす複雑なリフと言うかメロディが新鮮に聞こえます。また、やや甘いTomのVoも曲にピッタリ合ってますね。やはり、タイトル曲の”Marquee Moon”や、B1 “Elevation”, A1 “See No Evil”は代表曲かつ名曲です。なので、未聴の方は、このアルバムを聴けば、彼等のアンサンブルを堪能できると思いますので、是非! A1 “See No Evil” (3:56) A2 “Venus” (3:48) A3 “Friction” (4:43) A4 “Marquee Moon” (9:58) B1 “Elevation” (5:08) B2 “Guiding Light” (5:36) B3 “Prove It” (5:04) B4 “Torn Curtain” (7:00) A3 “Friction” (4:43) https://youtu.be/vkXDUMQ6nLM?si=dhGT9fnZIiHlI4UQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLOJWuc3CN303geVVWU8H0Wbw6O0u281Yh&si=dH7JwDoWe0nukXsE #Television #MarqueeMoon #ElektraRecords #TomVerlaine #NewYork #Rock #Punk #GuitarSounds #RichardLloyd #BillyFicca #FredSmith
NY Punk Elektra records 不明Dr K2
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Blondie “Plastic Letters (囁きのプロンディ)”
またかよ!〜って言わないで下さい。このアルバムは出た時に気になっていたんですが、ついつい買いそびれてました。いい値段でしたが、このアルバムはヤフオクでは品薄だったので、急いで買ったんですよ。元の題名は”Plastic Letters”、邦題は「囁きのプロンディ」, 毎度、秀逸な邦題ですね。この時のメンバーはGary Valentineが脱退しており、Deborah Harry (Vo), Chris Stein (G, B, E-Bow), Clement Burke (Dr), Jimmy Destri (Organ, Synth, Piano)です。この時に、ヘルプで参加したFrank “The Freak” Infanteが、後に加入しますが、Nigel HarrisonがBをやりたいことで、FrankはGにシフトします。ここでシングルカットされた”Denis (邦題「デニスに夢中」)”がヒットを飛ばします。この”Denis”は1963年にRandy and the Rainbowsが出した”Denise”のカバーソングなんです。それでかどうかは分かりませんが、”Denis”も大ヒットし、英国チャート2位まで上がり、豪州でも19位でした。因みにプロデュースはRichard Gottehrerです。ジャケ写で、Debbieが着ているピンクのドレスは、何とNo New Yorkの裏番長Anya Phillipsがデザインしたものらしいです。 内容ですが、まあ、いつものプロンディ節と言うか、Debbieの囁くような声から濁声っぽい発声、または元気一杯に弾けるようなヴォーカルなどに合わせるかのように柔軟な曲が粒揃いに揃ってます。そうですね、ポップン・パンクなナンバーと言えば少しは分かるかな?と。そうなんですね、彼等のルーツって多分1960年代のポップソングにあるんじゃないかなと思います。そんなポップなガレージ・ソング、気になりませんか? A1 “Fan Mail” (2:36) A2 “Denis” (2:16) A3 “Detroit 442” (2:25) A4 “Kidnapper” (2:34); Dale Powers (Back-Vo) A5 “(I Am Always Touched By Your) Presence, Dear” (2:41) A6 “I'm On E” (2:13) B1 “I Didn't Have The Nerve To Say No” (2:50) B2 “Bermuda Triangle Blues (Flight 45)” (2:47) B3 “Love At The Pier” (2:24) B4 “Contact In Red Square” (1:57) B5 “Youth Nabbed As Sniper” (2:58); Chris Stein (E-Bow G); (2:58) B6 “Cautious Lip” (4:21) https://youtu.be/Zj3slKh3IEY?si=Gv_KdhpKdT2ZzxOk #Blondie #PlasticLetters #Chrysalis #SecondAlbum #DeborahHarry #ChrisStein #ClementBurke #JimmyDestri #PopPunk #NewWave #Garage
NEW WAVE, Punk Rock Chrysalis 3900円Dr K2
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Peter Gabriel “s/t”
元GenesisのヴォーカルPeter Gabriel (最近では「ピーター・ゲイブリエル」と読むそうです)のファースト・アルバムです。元々、私はプログレはそんなに聴いてきた訳ではなく、若い頃はイキんで、頑固に聴かなかった位です。その中でもGenesisとかには興味は無かったんですが、MTVが始まった頃に、Peter Gabrielの”Sledgehammers”が良く放送されていた記憶はあります。その時は、この人は元々プログレなんだなぁと言う感想しか持たなかったんです。まあ、そんなこともあって、随分、歳を重ねてから、Peterの音楽に接する機会があり、ヤフオクで安く入手しました。私はプログレ初心者マークですので、ここで私がバイオグラフィーを紹介するのも烏滸がましいのですが、いつものようにダラダラと書いてみたいと思います。 Peter Gabrielは、英国Surrey州の中産階級に生まれ、父親は電気技師で母親は音楽一家出身でありました。Peterは寄宿舎のある学校に通ってました。そこである先生が彼には歌う才能があると母親に進言したが、彼はピアノのレッスンを選び、その後、ドラムをやり出したそうです。1965年に同級生のTony Banks (Piano)とChris Stewart (Dr)とでGarden Wallと言うバンドをやり始め、彼は学校に興味が無くなり、もっぱら曲作りに集中していました。1967年にGarden Wallは解散し、3人は同級生のAnthony PhillipsとMike Rutherfordを誘って、曲作りを始めます。PeterとTonyが共作した最初の曲は”She Is Beautiful”でした。作ったデモテープを同高校出身ほミュージシャンJonathan Kingに送ったところ、彼は一発でPeterの歌が気に入り、バンド名をGabriel’s Angelsにしてはどうかと提案してきました。しかし他のメンバーには不評で、代案としてGenesisはどうかと提案。それで行くことになったみたいです。それで、Genesisとしての初のシングル”The Silent Sun”を1968年にリリースします。この時、Peterはまだ10代であったとか。同年にファースト・アルバム”From Genesis To Revolution(邦題「創生期」)”もリリースしますが、商業的には失敗した為、一時的にメンバーは離れます。それで1970年にメンバーか再度集まり、セカンド・アルバム” Trespass (邦題「侵入」)”をリリース。ファーストでの中途半端なスタイルではなく、ソウル・ミュージックからの影響も受けた作品しています。Peterはアコーディオン、タンバリン、バスドラでも協力しています。Anthony Phillipsの健康上の問題で脱退し、バンドはSteve Hackettを新Gとしてリクルートしてきます。また、力量に問題のあったJohn Mayhewに代わり、Phil CollinsがDrで加入。1971年にサード・アルバム”Nursery Cryme(邦題「怪奇骨董音楽箱」)”をリリース。このアルバムの一曲目”The Musical Box”で、Peterは、初めて歌詞にストーリーとキャラのよる物語り性を加えています。この頃から、Peterほ演劇色の強いステージ・パフォーマンスを行い始め、これによって、イタリアでは大人気になります。1975年に、Genesis は”The Lamb Lies Down on Broadway (邦題「眩惑のブロードウェイ」)”を1975年にリリース。しかしこの作品のツアーが終わると、Peterは突如、脱退し、ソロとしてキャリアを積んでいくことになります。脱退の理由は音楽性の違いやファミリーのこと(結婚や妻の出産など)だそうです。その後、音楽活動は一旦休止していますが、1977年に復帰。Peterほこの活動停止時期を”Learning Period”と呼んでおり、実際、ピアノの練習や音楽のレッスンを受けていたようです。彼の友人Martin Hallと20曲以上から成るデモテープを作り、それを元に、本作品で1977年2月にソロデビューを果たします。プロデューサーはBob Ezrinです。あと彼は、ヒプノシスのアイデアに従って、最初のソロアルバム4作品にはタイトルを付けていませんので、ファンの間ではニックネームで呼ばれています。例えば本作品は”Peter Gabriel 1”とか”Car”とかと呼ばれています。本作品には、Robert FrippやTony Levin, Kate Bushも参加して、作品を進める毎にGenesis色を払拭していきます。また、彼は、早くからシンセや民族音楽を取り入れており、1982年以来、「ウォーマッド」(WOMAD, World of Music, Arts and Dance)フェスティバルを主宰し、ワールドミュージックの普及に貢献しています。その一方で彼は、メディア・アートにも興味があり、その中でも”Sledgehammer”でのアニメーションの導入は大きな反響を呼び、1987年のMTV music video Awardのベストビデオに選ばれています。また同年、メディアアートの祭典Als Electronicaでもコンピュータ・ミュージック部門で最初のGolden-mica 賞(グランプリ)を受賞しています。書いてると、長くなり過ぎますので、ここら辺で一旦、辞めておきます。 それで、本作品ですが、参加アーティストは豪華で、Allan Schwartzberg (Dr), Tony Levin (B, Tuba), Jim Maelen (Perc, Synthibam), Steve Hunter (G, Pedal Steel), Robert Fripp (G, Banjo), Jozef Chirowski (Kbd), Larry (Wires) Fast (Synth, Programming), Dick Wagner (Back Vo), The London Symphony OrchestraとPeter Gabriel (Vo, Kbd, Flute)です。ただ、私は個人的にはこの作品を聴いても、ピーんっとこなかったですね。どの曲も、それなりにポップだし、曲も良いんですが、「凄く良い曲」とか「抜群にキャッチーな曲」が無かったからなんでしょうか?今の私には何度聴いても、心に残らないと言うか、、、まだGenesis臭いからなんでしょうか? まあ人それぞれなので、この作品が駄目とは言いませんが、私には響かなかったです。これが正直な感想ですね。ただし、彼の声質は割と好きです。でも聴いてみなきゃ分からないので、皆さんにも敢えて紹介しておきますね。 A1 “Moribund The Burgermeiste (4:20) A2 “Solsbury Hill” (4:21) A3 “Modern Love” (3:36) A4 “Excuse Me” (2:09) A5 “Humdrum” (3:24) B1 “Slowburn” (4:34): Dick Wagner (Back-Vo, G) B2 “Waiting For The Big One” (7:16) B3 “Down The Dolce Vita” (4:43) B4 “Here Comes The Flood (5:54): Dick Wagner (Back-Vo, G) [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLI0qLsDIa0oucB3wK0mUEgVJREazgVU6Y #PeterGabriel #self-titled” #Charisma #Genesis #Vocal #FirstSoloAlbum #ProgressiveRock #PopMusic #MediaArt
Progressive / Pop Music Charisma 600円Dr K2
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Klaus Schulze “Body Love - Additions To The Original Soundtrack“
先日のDommuneで紹介されていた故Klaus Schulze氏の特集で掛かったアルバム”Body Love”です❗️しかも洋ピン映画”Body Love”のサントラとして作られていますが、音楽だけでも楽しめます。買ってから、ずっーと忘れていたのを先程発掘しました。私の持っているのは、Brain Recordsからのではなく、Island Recordsからのモノですので、タイトルも若干変わっています。Klaus Schulzeのバイオグラフィーは既に書いてあると思いますので、ここでは省略します。A面1曲B面2曲の長尺の曲が収められていますが、確かにこんな音楽が◯◯クスの最中に流れてきたら、盛り上がるかな?とも思いますが、買った当時は何もそんな意識してはいませんでした。なので、サントラとしても純粋に音楽としても聴くことが可能です。それから、本作品にはHarald Grosskopfがドラムで参加。Klausは、Moog, AKG, Dynacord, Korgなどのシンセを駆使したいるようです。生ドラムが、電子音からなるシーケンスと同期しているのは、Heldonを思い起こすかも知れませんが、こちらの方は、こちらの方はよりシンプルなドラミングで、ポップに仕上げています。寧ろエモーショナルな感じすら想起させられますね。企画モノかも知れませんが、Klausは一切手を抜いていないので、ややアンビエント調ではらありますが、その手の音楽が好きなリスナーにもアピールできます。なので、”Body Love”がどんなポルノ映画であったかを想像しながら聴いてみるのも、一興ですので、是非‼️因みに、本当のサントラ”Body Love (Originalmusik)”も同年にリリースされています。 A “Nowhere - Now Here” (29:02) B1 “Stardancer II” (14:15) B2 “Moogetique” (13:15) https://youtu.be/rzSyuIX8hvU?si=gBR7ziCvPO92H1qW #KlausSchulze #BodyLove #AdditionsToTheOriginalSoundtrack #IslandRecords #SoundTracks #PornMovie #Synthesizers #Electro #Drums #Ambient
Electronic Music / Ambient Island Records 不明。Dr K2
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The Adverts “The Wonders Don’t Care - The Complete Radio Recordings”
出ました!The Adverts❗️正しくPunkですが、割と私、ハマっていた時期があるので、漸くヴァイナルを入手しました。当時、ベースのGaye Advertsが女性パンクスのアイコンでもあった訳ですが、それよりTV Smithの曲が良いんだわ。と言う訳でバイオグラフィーを少し。1976年に結成され、1979年末に解散したパンクバンドで、初めてUKでチャートインしたパンク・バンド、これがThe Advertsです。1976年にT.V. Smith(Vo: 本名Tim Smith)とGaye Advert (B: 本名Gaye Black)によってバンドを始まりますが、2人がLondonに移ってから、若いパンクスのHoward Pickup (G: 本名Howard Boak)とLaurie Driver (Dr: Laurie Muscat)を誘ってThe Advertsが結成されます。The Advertsにとって、The Roxyと言うライブハウスは特に思い入れがあり、また、Generation XやSlaughter & The Dogsなどのサポートをやっており、その際、彼等を気に入ったMichael Dempseyがマネージャーになります。1977年4月ににThe Advertsは、BBCラジオのJohn Peel Sessionでライブ録音し、同月29日に放送されます。丁度、彼等がStiffからデビューシングル”One Chord Wonders”を発売した日です。このシングルはMelody Maker誌Sounds誌でも高い評価を受けます。その後、Stiff RecordsはThe Damnedと一緒に欧州及びUK全国のツアーを促します。1977年8月19日に、The Advertsは名曲”Gary Gilmore’s Eyes”をシングルリリースします。Gary Gilmoreとは米国の殺人鬼の事ですが、TV Smithによると彼は死刑になった後、自分の眼を医学教育のためにドネーションしたとかで、そのことを歌っているみたいです。TV Smithのソングライティングの才能とGaye Advertの最初の女性パンクスのアイコン的存在感(目の周りを黒くメイクする)が彼等の人気を上げていきます。そして1978年2月17日にデビューアルバム”Crossing the Red Sea”をBright Recordsよりリリースしますが、音楽ライター達はべた褒めです。その後、1979年10型12日にはセカンドアルバム”Cast of Thousands”をRCAからリリース。この時はDrはLaulieに代わってRod Latterが参加、またKbdとしてTim Crossが加入しています。その後、HawardとRodは抜けて、代わりにPaul Martinez (G)とRick Martnez (Dr)が参加するようなりますが、HawardとRodは自分達が抜けたのに、The Advertsと言うバンド名を使うのはおかしいと訴訟を起こしますが、マネージャーのMichael Dempseyが突然、感電死してしまったことで、The Advertsは1979年10月27日にSlough Collegeでラストギグを行い、解散します。その後、オリジナル・メンバーのKbdのTim Crossが2012年7月9日に、Haward Puckupが1997年7月11日に他界しています。ザックリと彼等の足跡を辿るとこんな感じです。日本ではイマイチ人気がありませんでしたが、それは国内盤が出ていなかったからではないでしょうか? それで、本作品ですが、副題でわかるように、それぞれの時代毎に、BBCラジオ(多分、John Peel Session)用に録音したテイクを分けて収めてあります。LP1A面は1977年4月29日分、LP1B面は1977年8月30日分、LP2C面は1978年9月11日分そしてLP2D面は1979年11月12日分で、どれも名曲揃いです。個人的には”The Great British Mistake”が入っていることや、2枚のアルバムが出た後のKbd入りのThe Advertsが聴けたのが嬉しいですね。何かを必死に叫び続けるようなTV SmithのVoと、パナペナなギターの音がパンクらしいと言えばらしいですね。まあ音楽的には曲の完成度云々よりも、「勢い」を感じます。だって、1980年前に解散しちゃったんだから。因みに、The Advertsの曲を集めた編集盤のCDやTV Smithの誕生日に合わせて、スペインのバンドをBored Teenagersと名乗らせて、擬似Advertsとして、ライブ録音したCD(TV Smithの声が丁度良い感じに嗄れていてグッドな音源)もありますので、気になる方はそのようなアイテムから聴き始めてもいいかな?と思いますよ。機会があったら是非! ◼️LP1 A1 “One Chord Wonders” (2:30) A2 “Bored Teenagers” (1:53) A3 “Gary Gilmore's Eyes” (2:17) A4 “New Boys” (3:20) A5 “Quick Step” (3:19) B1 “We Who Wait” (2:04) B2 “New Church” (2:33) B3 “Safety In Numbers” (3:22) B4 “The Great British Mistake” (3:33) ◼️LP2 C1 “Fate Of Criminals” (3:09) C2 “Television's Over” (3:22) C3 “Love Songs” (2:35) C4 “Back From The Dead” (1:39) C5 “I Surrender” (3:07) D1 “The Adverts” (3:19) D2 “I Looked At The Sun” (4:28) D3 “Cast Of Thousands” (4:59) D4 “I Will Walk You Home” (4:43) B4 “The Great British Mistake” (3:33) https://youtu.be/CSxWDWJ31iU?si=vJh_1UXW7B3u27F1 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kIJOAiyXX2zm0xn3kAmkj8FOUCtuV3kcI&si=pqjb9PCob7iZ01nI #TheAdverts #TheWondersDon’tCare #TheComoleteRadioRecordings #GetBack #Punk #TVSmith #GayeAdvert #HowardPickup #LaurieDriver #RodLatter #TimCross #CrossingTheRedSea #CastOfThousands
Punk Get Back 1997年Dr K2
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Kraftwerk “Trans-Europe Expres"
これは基本中の基本ですね、Kraftwerk (本来なら「クラフトヴェルク」ですが、世界では「クラフトワーク」と言う英国読みが主流)の久々の登場です。単独アルバムとしては、彼等の7枚目のフルアルバムになります。バイオグラフィーはとんでもなく長くなりますし、以前にも書いたと思いますので、割愛します。いやいや、ちょっと書いておこうかな?オリジナル・メンバーのFlorian Schneider (Flute, Synth, Vln ) とRalf Hütter (Organ, Synth) で、1960年代後半にはDüsseldorfのRobert Schumann Hochschuleの学生でした。実験音楽がやりたくて、彼等はOrganisationと言うグループを結成。LPを一枚出して、辞めてしまいます。その後、Kraftwerk (発電所の意味)を結成、初期ではKraftwerkは割と自由度の高い即興的演奏をやってました。後にNeu!を結成することになるMichael Rother (G)とKlaus Dinger (Dr)とのセッションは熱狂的だったそうで。それでフリーフォームなロック・アルバムを3枚出した後、1974年に5枚目のアルバム”Autobahn”をリリース。この際、Ralf HütterとFlorian SchneiderはMinimoogとかEMS Synthi AKSと言った新しい楽器を取り入れようとしました。その為か、それ以前のアルバムとは全く異なる音楽になっています。このアルバムは米国でビルボード・チャート5位にランクインします。それで、米国、英国、カナダにツアーに出ますが、2人ではとても足りないと言うとこで、Wolfgang FlürとKarl Bartosは自作の電子パーカッションを演奏するようになり、鉄壁のクインテットとなります。1975年に問題作”Radioactivity(Radio-Aktivität)”をリリース。このアルバムから一つのテーマに沿って曲を作り、録音し、アルバム化するスタイルになります。またアヴァンギャルドの背景をもつポップミュージックへの道を進んでいきます。この頃から自分達のスタジオであるKling Klang Studioで作業するようになります。それで1977年に単独アルバムとしては7枚目”Trans-Europe Express”をリリースします。この前後で、RalfとFlorianはDavid BowieとKling Klang Studioで会っていますが、特にそれでコラボ作が出来た訳では無いようです。本作品はEMIフランスではプレスの発表の時に流されたり、NYCでディスコで賞を取ったりしています。その後、1978年5月にまたもや問題作の”The Man Machine(人間解体)(独逸語ではDie Mensch-Maschine)”をリリース。このアルバムでは、Karl Bartosが作曲した曲が収められています。また、ジャケはロシアの芸術家El Lissitzkyの影響下で作製されています。この後、彼等は3年間アルバムを出していません。1981年5月にようやく”Computer World (独逸語ではComputerwelt)”をEMI Recordsからリリースします。まあ、このくらいから先は皆さんも知っているでしょう。平沢師匠曰く「プログレとしては最低、テクノとしては最高」なバンドとして活動を続けます。また、ライブでそっくりなマネキンを使ったり、3D映像を流したり、以前の膨大な機材からラップトップを使ったスタイルになったりと、独自の進化を遂げていきます。2008年にはオリジナルメンバーのFrorianがソロでやっていきたいとの事で脱退します。その後、2020年4月21日にFlorianは癌を煩い、73歳で亡くなります。彼等のバイオグラフィーはこのくらいにしておきます(キリがないので)。 それで本作品”Trans-Europe Express”ですが、極めて無駄ない音を削ぎ落としたテクノ・ポップになっていますが、単にテクノ・ポップと言うよりももう少し頭でっかちな匂い(プログレ風)がまだしますね。でも、タイトル曲では、「TEE(ヨーロッパ特急)でIggy PopとDavid Bowieに会った」と言う歌詞からも、Kraftwerkが通常のロックにも興味を持っていたのだろうと想像します。タメの無いリズムボックスのようなリズムは流石ですね。まるでMan Machineです。しかし、練りに練られたアレンジはやはり無駄とかモノ足らなさはなく、流石としか言えません❗️A-3”Showroom Dummies”のポップさも捨てがたいです。また、B面を占める組曲風の構成も聞き応えがあります。テクノとかロックとは言う前に、こんな素晴らしい音楽を皆さんも聴いてみてください! A1 “Europe Endless” (9:38) A2 “The Hall Of Mirrors” (7:52) A3 “Showroom Dummies” (6:12) B1 “Trans-Europe Express” (6:40) B2 “Metal On Metal” (6:36) B3 “Franz Schubert” (4:25) B4 “Endless Endless” (0:58) https://youtu.be/loZPXGAyOVg?si=w5EqdKsm8nAHv_Ib [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLlfZher7p1yGnvanxr2gluTj5PFw4fhu6 [オマケ: “Trans-Europe Express” live] https://youtu.be/gj_scseCmkk?si=gyx3chXNDq9Z22Eu #Kraftwerk #Trans-EuropeExpress #EMI #TechnoPop #Experimental #Synthesizers #ElectricPercussion #Vocoder #ShowroomDummies #FlorianSchneider #RalfHutter #KarlBartos #WolfgangFlür
Electronic Pop EMI 不明。Dr K2
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Cluster & Eno “s/t”
ClusterとBrian Enoのコラボ作です。この両者については、私が紹介するよりも、皆さんの方が詳しいと思いますが、Enoは前に紹介しましたので、”C”の方のClusterについて少々。元々は、1969年にDieter Moebius, Hans-Joachim RoedeliusとConrad Schnitzlerで、”K”の方のKlusterがベルリンで結成され、3枚のアルバムを出しています。その後、Conradが抜けて、”C”の方のClusterとして、デュオで活動します。2人は、最初、ギター、キーボードや自作の電子楽器を用いて、かなり実験的な音楽をやっており、所謂「クラウトロック」の一翼を担ってました。その後、Coney Plankとの蜜月が始まり、第3のメンバーと言われる程、関わっています。そしてリリースされたClusterのファーストアルバム通称”Cluster ‘71”はソフトで、プロト・アンビエント的な作品になっています。その後、Neu!の創設者の一人Michael Rotherを加えて、サイドプロジェクトとしてHarmoniaを作り、2枚のアルバムを1974-1975年に出します。その後、Michaelが抜けて、デュオになりますが、”Zuckerzeit”を1974年にリリース。今度ははっきりしたメロディやビートのある作品になります。1976年に初めてEnoと作業して、”Tracks and Traces”を作る上げますが、1997年までリリースされませんでした。1976–1979年はClusterが最も活動していた時代で、その流れで、1977年にEnoと再び、共同作業をしますが、ゲストとして、CanのベーシストHolger CzukayとシンセでAsmus Tietchensが参加しています。どうもEnoはClusterをもっと国際的に認知されるバンドにしようとの意図があったみたいです。その後、MoebiusはConny Plankとコラボしており. Moebius, Plank, Mani Neumeier (Guru Guruのドラマー)で、アフリカン・リズムなアルバム”Zero Set”を1983年に出しています。一方、Roedeliusもアンビエント的な作品を多数作製しています。ここら辺で、第1期Clusterは終わります。その後、1989年に最初のリユニオンを果たしますが、続きはまた今度。 それで、本作品ですが、リリカルなピアノや穏やかなシンセの音色が全体に染み渡っており、アンビエント風ではあります。簡素なベース・トラックで辛うじてテンポも感じられますが、それ程リズミックでなありません。また、ギターやヴァイオリンらしき弦楽器も使われていますが、俺が俺が!とは前面にはしゃしゃり出てきません。また、B面ではリズミックな曲やシタール風の音を使った曲もあります。流石、MoebiusもRoedeliusもマルチ奏者ですので、引き出しが多いですね。真に「揺蕩う」音楽です。それにしてもEnoの嗅覚は凄いですね。因みにEnoはHarmoniaともコラボしてます 曲順です。 A1 “Ho Renomo” A2 “Schone Hande” A3 “Steinsame” A4 “Wehrmut” B1 “Mit Simaen” B2 “Selange” B3 “Die Bunge” B4 “One” B5 “Fur Luise” B3 “Die Bunge” https://youtu.be/mOU85gNAaQ8?si=3aIJqJS-_lCPs4Au [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kE1ABv5jWSB29bNA9O663dPt7CwpFtIS0&si=EZjXy1mFca0F-pff #Cluster&Eno #SkyRecords #DieterMoebius #Hans-JoachimRoedelius #BrianEno #Ambient #Krautrock #Electronic #Synthesizers #Piano
Ambient Sky Records 4300円Dr K2
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Heldon “Interface”
またまた来ました、フランスの電子音楽のカリスマ・バンドHeldonの6枚目のアルバム”Interface”です。もういい加減にしなさい!と言われても、好きなモノは好きだから、仕方ないです。この作品の次に名作”Stand By”がリリースされるのですが、本作品もそれに劣らず凄いです。もうバイオグラフィーは無しです。漸く手に入れたブツです。気色悪いジャケに包まれての本アルバムは、兎に角、Moogシンセによるシークエンスとそれに同期する複雑なドラミングが中心になって曲が作られており、また、ギターや上物のシンセもビシッと決まっています。また、最早ベースも要らないかように、Moogのベース・シンセも大々的に使われています。この時のメンツはRichard Pinhas (Moog Synth, G), François Auger (Dr, Perc, Synth), Patrick Gauthier (Moog base, Mini-Moog)で、一曲だけ(A-4: “Bal-A-Fou”)、Didier Batardがベースで参加しています。シークエンスってやっぱりクセが出ますね。ここでは、技術的な面もあるとはいえ、それ程複雑なシークエンスは組んではいませんが、例えば、DAFのそれとはやっぱり違う訳で、たかがシークエンス、されどシークエンスですね。それにしてもFrançoisのドラミングは凄いですね。特にB 面全部を占めるタイトル曲”Interface”は聴きどころ満載ですが。最早、「音の永久機関」ですね。最後の最後にちょっとした仕掛けがありますが、ネタバレしそうなので、今は秘密にしておこうと思います。こう言う音楽は爆音で聴きたいものです。どうですか?皆さん! ★A1 “Les Soucoupes Volantes Vertes” (2:28); Patrick Gauthier (Moog-B), François Auger (Drs), Richard Pinhas (Synth[Moog III, Moog B]) ★A2 “Jet Girl” (9:53); Richard Pinhas (Electronics, G), François Auger (Drs) A2.1 “Part I: In New-York Or Paris, Equivalent” A2.2 “Part II: In South Bronx” ★A3 “Le Retour Des Soucoupes Volantes” (2:21) François Auger (Drs), Richard Pinhas (Electronics), Patrick Gauthier (Synthe [Mini-moog], Moog-B) ★A4 “Bal-A-Fou” (7:25); Didier Batard (B), François Auger (Drs, Perc, Synth), Richard Pinhas (G), Patrick Gauthier (Synth [Mini-Moog]) ★A5 “Le Fils Des Soucoupes Volantes (Vertes)” (1:56); Patrick Gauthier (Moog-B), François Auger (Drs), Richard Pinhas (Electronics, G) ★B “Interface” (19:02); Patrick Gauthier (Moog-B, Synth [Mini-Moog]), Richard Pinhas (Electronics, G), François Auger (Drs, E-Perc) A5 “Le Fils Des Soucoupes Volantes (Vertes)” (1:56) https://youtu.be/IMWqVIQaT6A?si=ZNGkRHpEFiiVFGmp [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nC5J11N59_PVuYFT02VDnlp1HirgqcYbU&si=PB40WyTUD-hN_nIw #Heldon #Interface #Cobra #RichardPinhas #FrançoisAuger #PatrickGauthier #Moog #Synthesizers #Sequencer #Electro
Progressive Rock / Electronic COBRA 4000円Dr K2
