Anne Gillis “Bishérigori”

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フランスの作曲家であり、パフォーマーでもあるManon Anne Gillis (「マノン・アンヌ・ジリ」と呼ぶ?)の5枚目のアルバムですが、彼女は1983年頃から活動を始めているようです。所謂、物音系なんですが、彼女の場合、割と身近なものを使って、抽象的な音像を描き出すのが、特徴です。なので、本作品も、フィードバック音、ヴォイス、ミシン、コンサート・フルート、テープ操作などを駆使して、繊細で静謐だけれども、強い意志を持ったノイズ・ミュージックを紡ぎ出していますが、多分、料理道具なんかも使っているようだと思います。しかし、一聴して何の音が分からない程、音は加工されており、また、単一あるいは少ない音で作られていますので、そこを練り上げて、まとめ上げているのは、彼女の卓越した技術と感性によると思います。各曲のメリハリもあり、曲毎に異なるイメージが喚起されるので、聴いていて飽きませんね。また、彼女は1994年までは、寡作ながらアルバムを出していましたが、その後、作品は途絶えました。本邦のArt Into Lifeが2021年に彼女のアーカイブ・ボックスをリリースし、更に、2018年には、Anne Gillis/ Jac Berrocal/ Jacques Doyen のコラボで”Fuel 21”/ “Sacré ‎”(7”, カラー盤)をフランスのPrésence Capitaleよりリリーズされています。今のところ、このシングルが最新作です。また、彼女は、自分のレーベルRangehenを持っていますが、これは専ら自分の作品を流通させる為に作ったようです。そんな彼女のシアトリカルな物音世界を探検してはどうですか?因みに、アルバムは見開きジャケとなっています。

https://youtu.be/x3c9esOsVw4

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