Jouaniceras (Ainoceras) paucicostatum

0

【推定年代】
中生代白亜紀後期カンパニアン(約8300万~7060万年前)
【産地など】
北海道留萌小平町達布(小平蘂川?)

【解説】
白亜紀の終わり頃、急激に数を増やした「異常巻きアンモナイト」の一種の化石。
亜属名の「アイノセラス」は、北海道アイヌから名を取っている。
中心の気房部は巻貝のようだが、住房部にいくにつれ巻きが徐々に解けていく構造をしている。

ほぼ割れがない完品の標本で、欠けていることが殆どの先端も保存されている。
オンラインで確認できる科博所有のホロタイプ標本(同亜属kamuy)よりも、状態が良い。
このクラスのアイノセラスは、そこそこな保存度のニッポニテスよりも貴重なのではないか。

割れずに保存された運の良さと、超絶クリーニング技術に感服するほかない。
それなりに高額だったが、金額以上の価値と思われる。

Default
  • File

    trilobite.person (orm)

    2024/06/18 - 編集済み

    素晴らしい状態のアイノセラスですね。
    ニッポニテスやプラビトセラスのような異常巻きも好きですが、私はこのアイノセラスやハイポツリリテスのような、巻貝的な見た目のアンモナイトに特に惹かれてしまいますね。

    返信する
    • File

      Shimomotoyama3

      2024/06/19

      ありがとうございます
      自分でも稀に見る保存状態だと思います

      気房先端まできっちり残っていると、巻貝っぽさが強くありますね
      自分も、巻貝とアンモナイトの中間のような見た目の本種に強く惹かれます

      返信する