Schubert : String Quartet No.13&No.14  Alban berg Quartet

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ウィーン・アルバンベルク 弦楽四重奏団

シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804 ”ロザムンデ”

第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 アレグレット(メヌエット)
第4楽章 アレグロ・モデラート

メランコリックな主題をヴァイオリンが紡ぎ出し、曲はロマンティックな表出に慣れた聴衆の心に深く入り込む。

最初期の歌曲『糸を紡ぐグレートヒェン』のモティーフは切なくはあるが、滑らかに、ささくれ立った心を慰撫するように緩やかな織り糸となって4つの楽器はその芯に暖かい心を持つように聴く者を包み込む。
短調であることは、この曲ではあまり意味を持たない。
第2楽章がこの四重奏曲の表題の由来である。
劇付随音楽『ロザムンデ』のテーマに拠る変奏曲。
シューベルトでしかあり得ない歌のような流れの滞ることのない四重奏曲です。
死後出版されたものがほとんどのシューベルトの弦楽四重奏曲ですが、このD.804は生前に出版された唯一の作品だという。べートーヴェンが、自分の音楽の中に同じ呼吸で存在を感じた神とともにあるために、行き着いた作法は、限りなく息づかいに近い無調の変異でした。
シューベルトは全く違う道から歩いているようです。
音楽で求めるのではなく、音楽を聴かせることで完結しているように思えます。
聴くものはその時の自身の気持ちのありようで、ロマンティックな旋律の中にやがて孤独や深い思索に陥ってしまう深淵がぽっかりと口を開けているのに気づいたりする。
彼の最後期の弦楽四重奏曲達は、彼の最後のピアノソナタを聴いた時に感じたものと同じ高さに届きそうなレベルになりつつあるようです。
モーツアルト亡き後、感じる音楽の代表であるベートーヴェン。
聴かせる音楽の最右翼としてのシューベルト。
全く別の道を行きながら同じ場所にたどり着くような気がする。ボクだけだろうか?

この演奏は初めからCDで聴いていた。

https://youtu.be/AGH4BhJ9mUE?si=FGAjDUE1_YYXe6kI

シューベルト:弦楽四重奏曲第14番二短調 D.810 ”Death and the Maiden”死と乙女

第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ コン モート
第3楽章 アレグロモルト(スケルツォ)
第4楽章 プレスト

有名な曲です。あまり熱が入ると凭れます。

ちょっと長くなるのでLabに書きます。

https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/212

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