- My Stock Museum
- 6F SHIRAISHI DINO 恐竜カード(日本語版・英語版)コンプリート E~Z
- プレミアムカード 8 ティラノサウルス
プレミアムカード 8 ティラノサウルス
プレミアムカード 8枚目 ティラノサウルス・レックス
普段あまり描かない角度からの図録。
実際には後頭部には他の肉食恐竜には見られない筋肉の隆起があり、下顎の強靭な筋肉を補強する側頭部の筋肉と相まって、古今の陸上生物中恐らく噛む力は飛びぬけて大きかったのだと思われる。側頭部の筋肉を収納する脳幹後部の隆起はそれを物語っている。そしておそらく短期間に異常な速度で成長したこの恐竜の幼体期からその強靭な下顎を支える筋肉は発達をはじめ、それに応じて眼窩は前面に引っ張られ、幅広く斜め後方に広がったと思われる。つまり両眼で物を見ることが可能となっていたと推測される。ただ、視力については人間以下と推測され、長い吻部までの鼻梁の筋肉の盛り上がりが完全な両眼視を阻害していた可能性が高い。犬のように目の高さが長い鼻梁の上に位置しているのとは違い、鼻梁と目の位置がほぼ同じ高さなのだから。試しに自分の両手で拳骨を作って眉間あたりに重ねてみれば拳に邪魔されて両眼視の視野が阻害されるのが分るでしょう。
ティラノサウルスの両眼視の発達は、ステノニコサウルス等の小型の獣脚類の両眼視とは異なるように思います。素人の推測ですけどね。両眼視するための進化ではなく、噛むための筋肉の発達の副産物であったような気がしています。