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- ベートーヴェン / ディアベリのワルツ主題による変奏曲 OP.120 Pianist: フリードリヒ・グルダ
ベートーヴェン / ディアベリのワルツ主題による変奏曲 OP.120 Pianist: フリードリヒ・グルダ
べートーヴェン/ディアベリのワルツ主題による変奏曲OP.120
ピアニスト:フリードリヒ・グルダ
Youtubeのものと聴き比べたけど、ソースは同じ。手元のものはピアノソナタ第24番とWoO番号の付いた習作の小品がくっついてる。
ディアベリ変奏曲 ハ長調 op.120
(33の変奏の速度表記等はリヒテルのCDの方をを参照)
ピアノソナタ第24番ヘ長調op.78(2楽章)
第1楽章アダージオ カンタービレーアレグロ マ ノン トロッポ
第2楽章アレエグロ ヴィヴァーチェ
アンダンテ フェヴォリ ヘ長調WoO57
エコセーズ(英国風舞曲)ホ長調WoO83
バガテル イ短調WoO59
メインのディアベリ変奏曲は1970年2月 西ドイツのシュバルツヴァルト地方のフィリンゲンにあったMPSスタジオで録音されている。
ウィーン三羽烏とか問題児とか言われたピアニストだけど、現代の古典音楽演奏家の中では際立って作曲家自身の息遣いを感じさせてくれる最高のピアニストだった。ベートーヴェンと、とりわけ彼が最も敬愛したモーッアルトに至っては、まるで隣にいるモーツァルトと語り合っているようなヴィヴィッドな演奏が奇跡のように何度も聴けた。
この変奏曲も凄く自由に飛び回る。最初のテーマから楽しげなのはこの人だけだね。ベーゼンドルファの典雅な音色を音といっしょに息をするように戯れ、集中し、弾ける。
しかめ面のボンの巨匠が思わず眉を開いて手を打つような生きた音楽。
そして圧巻は第20変奏あたりからの深い歌。
グールドのゴールドベルクを聴くように、僕は何度もこの彼の演奏を聴いてきたし、この曲を流しながら絵を描いたりもする。
Youtubeではすべての変奏曲を番号別に聴ける。
サンプルを第31番にしよう。
小さい音にすると彼が息をつめたまま鍵盤をたたくピアニッシモが聴きとれない。
https://youtu.be/m3Dmd5jfkXk?si=ckBnEFOuL5DxdL4m
余談だが、彼は生前モーツァルトの誕生した日に死にたいと言っていた。その願いは通じて2000年2月7日心臓発作でモーツァルトが待つ空に昇った。