CHELSEA  SHIP’S CLOCK  BOSTON   船舶時計

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CHELSEA  SHIP'S CLOCK  BOSTON  ボストン/ チェルシー社は、船舶時計の老舗である。

1812年の米英戦争以降、アメリカ・ボストンは、新鋭・快速船の造船産業の拠点として大いに発展。 

船舶関連の産業も集積している。

さて、船上で使われる時計は、その使用目的と環境に由来する特徴がある。まず形は比較的小型で円形です。

これは防水性が求められることによります。

又、船の航行を司る場で実際に使われていた時計は、安定した精度が求められることから、

デテント式脱進機やそれに準ずる高精度な脱進機を備えた。

一方、動力の伝達にムラを生じる時報装置は有りません。

ゼンマイを巻くカギ穴は1つ。(左上の画像の右の2台)

これとは別に、船上で活動する乗組員の生活のために使われていた船舶時計が有ります。 

3交代で働く船員のために、4時間を1周期にした時報を打つ時計です。

八点鐘と呼ばれる船舶時計で、

鍵穴は2ツ。「タンタン・タンタン・タンタン・タンタン (4時)」 

と言う鐘の音を聴き乍ら、この稿を書いています。

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