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Ceratonurus sp.
デボン紀オクラホマの産。
オクラホマという土地は、他のアメリカの産地とはちょっと趣を異にしていて、ここから出るものは、むしろモロッコやチェコのものに近い。
オクラホマ、モロッコ、チェコという、今日ではずいぶん離れた場所から似たような種類がいくつも出るのが私にはおもしろく思われるのだが、その理由はまだ調べてみない。
本種はいまだに種としての名がなく、いわば名無しの権兵衛状態なのだが、発見されてからもう二十年は確実に経っているし、その間にいくつもの個体が市場に現れて愛好家には知れ渡っているわけだから、もう改めて記載しなくてもいいんじゃないの、と思われている可能性はある。
母岩の裏側に1991という数字が彫られているが、これが1991年を指すのかどうかは不明。
サイズはトゲ込みで42㎜。
trilobite.person (orm)
2023/12/03 - 編集済みある意味、今後も記載が最も期待できなさそうな種でありますね。もういっそ適当に、Ceratonurus elegantus (二番煎じ) などと名付けて呼んでしまいたくなります。
この時代のオクラホマとモロッコなどで似た種が出るのは、当時は地理的にそれらが近接していたからなのかなと思いますが、その辺いつかちゃんと調べてみたいものです。
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ktr
2023/12/03本種は信山社の「世界の三葉虫」にも出ていて、これは1993年の展示会が元になっているので、やっぱりかれこれ30年くらい名無し状態が続いていることになりますね。
モロッコとオクラホマとのデボン紀当時の位置関係については、以前ormさんがどこかに書かれていたように記憶していますが、レイク海に隔てられて、相互の関連が見えにくくなっているようですね。
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Trilobites
2023/12/04 - 編集済みHaragan層は、研究者には新たな発見など無い魅力の無い産地なのかと思ったのですが、モロッコ産でもsp.のまま放置な気がしますので、この属特有の取り決めや係争でもあるんでしょうかね。いぜ学名が確定すると、慣れ親しんだ属名まで、更新される気はしてます。
ktr
2023/12/04たしかにふしぎな事態ですが、これだけ長くそういう状態が続くと、もうそれが当り前のような気がしてきます。
まあいちおう私もどんな名前がつくのか、楽しみにはしていますが。
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