- ktr Museum
- 1F 化石部門
- Eccaparadoxides pusillus
Eccaparadoxides pusillus
比較的小さい Paradoxides で、チェコのほかにフランスやスペインでも近縁種が見つかっている。
しかし、状態のよい標本となると、どの産地からもほとんど出ないようだ。
本標本もあまり上々とはいえず、右側はクラッシュ気味だが、チェコの標本に特有の、ある種の厳しさだけは備わっているように思う。
チェコのカンブリア系には、世界のどのカンブリア系にもみられない、一種異様な暗さがあって、それが私にはひどく魅力的だ。
サイズは37㎜、産地はチェコのインツェ~レイコヴィツェ。
trilobite.person (orm)
2023/03/26 - 編集済みやや明るめな黄土色の本体と、暗い色合いの母岩のコントラストが綺麗ですね。
Eccaparadoxidesというと、私はスペイン産 (E. pradoanus) が先に思い浮かぶのですが、あちらはもう少し薄くてペラペラな標本が多い印象ですが、こちらは頭部眼周りなど特に立体感があっていいですね。
ktr
2023/03/26たしかにいわれてみれば、母岩も含めてころんとした感じの標本で、あまり平坦という感じはしませんね。
チェコのカンブリア系三葉虫は、一般的にけっこう立体的ですよ。
本種なども体が小さいので、平坦化を免れているのかもしれません。
イベリア半島のカンブリア系にも興味はありますが、ちょっと調べてみたら、クテノケファルスやパラドキシデスのエンロール状態の化石がけっこう見つかるようです。
オレネルスなんかも、そういう標本を見かけないだけで、体丸めの能力はあったのかもしれないな、と思いました。
1人がいいね!と言っています。
Trilobites
2023/03/26 - 編集済みチェコでは、Paradoxides gracilisの存在が偉大すぎますが、多くのParadoxidesの仲間がいて、その中でも特徴的な本種は小さくても存在感はありますね。この標本は、左半分の保存が素晴らしいですね。
ktr
2023/03/26尾板の上の、フリル状になったトゲもいい感じなんですが、写真に撮るとそのよさが出ないので、もうこれはダメだと諦めました。
画像は2枚アップするのが精いっぱいですね。
それ以上出すとアラが見えてしまうので。