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Pleurotomaria mutabilis var. corrugata
腹足類の化石で「これは!」と思ったのは、本標本が初めてです。
ショップの写真の撮り方もじつによかった。
現物以上に神秘感を漂わせてましたね。
本種の名前、私には初耳でしたけど、保育社の原色化石図鑑によると、「プリゥロトマリアという名前は、日本でも古くから知られ、とくに貝類愛好家の間ではよく通っている」とのこと。
なぜかといえば、かつてはオキナエビス(生きている化石として有名)の仲間がすべてこの名前で呼ばれていたからで、それだけ一般的だったんでしょう。
しかしその後分類が進んで、いまではプレウロトマリアというのはごく限られた種類の貝化石にしか使われておらず、それすら流動的で安定していないようです。
本種ももしかしたら Pyrgotrochus elongatus というのが正しい名前かもしれません。
まあいずれそれがはっきりするまでは、仮にしばらくプレウロトマリアということにしておきましょう。
これを机においてずっと眺めていますが、どうしても貝の化石という実感がわかず、バベルの塔のような建造物のミニチュアにしか見えません。
サイズ:25mm
(最後の画像は食玩のバベルの塔)