Emptyset “Medium”

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これも、忘れかけてたブツです。Emptysetです。Emptyset(本当は全部小文字でemptysetらしいです)は、James GinzburgとPaul Purgasによって2006年に英国Bristolで結成されたデュオです。この2人は電子音楽の最前線を更に深化・進化していく革新者です。ここ数十年では、2人は、斬新で痛烈なアート作品を作り出す為に、思いも寄らなち独創的な作曲ツールをいつも使っています。また、彼等は、ゴシック・リバイバルの残った部分から、莫大なコンテンツを探求してきており、その前提として、彼等は、ゴシック・リバイバルとは、音響的にも見た目でも、完成までの過程を通して作り上げられたものと言うことです。中々、コンセプチュアルなデュオですが、今回の作品にもコンセプトがあるようです。この「培地」と名付けられたアルバムは、ユニークな空間的・言語的歴史に取り組む為に、極端な周波数な音源を作って、作品化したとのこと。それで、彼等はまず、構築と不完全性の中心になるテーマを探りだします。まるで、大邸宅が凍っていく過程を見ているように。この過程の「場」と言うものの本質は、音を通して脱コード化したり、翻訳されたりし得るものです。こんなコンセプトがあるとは知らずに聴いても、興味深い音楽だと思いますよ。音楽としての内容は、比較的低音、それも分厚い低音に軸を置いたダウンテンポはリズム或いはパルス音が主軸を成しています。そしてそこから派生していく細かいノイズの粒子が特徴的です。なので、ドローンでもないですね。一応、リズムらしき音はあるのですが、鉛のようにずーっんと重いです。こんなにストイックで強靭な音楽はそうそう出会うことはないので、中々聴き応えがあります。そうですねぇー、マリアナ海溝に降りていく特殊潜水艦の外の景色のような感覚に陥ります。それにしても厳選された音が色々なパターンで出てくるのであっという間に終わってしまいます。だから、また聴いてしまいますね。コンセプトを解明するも良し、音楽として純粋に聴くのも良し、です。かく言う私は、彼等の他の作品も聴いてみたいと思いました。さぁ、みんなで楽しみましやう!

A1 “Medium”
A2 “Other”
B1 “Interstice”
B2 “Divide”
B3 “Mirror”

A2 “Other”
https://youtu.be/PRzOFgbffZ4?si=l-Sojun7kFsM4erN

[full album; 曲順は異なります]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nFQqijm7vhpYOAzJaw7RdZWamLqC4mS6E&si=tXqs16hhhR6-u2Ls

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