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Felix Kubin “Teenage Tapes”
独実験ポップ界の天才Felix Kubin (フェリクス・クビン)の10代で宅録していた曲を集めたセルフ・コンピ・アルバム、その名も”Teenage Tapes”を紹介します。Felix Kubinのバイオグラフィーは、以前に書いたかもしれませんが、再度、生い立ちから紹介していきたいと思います。本名Felix Knothで、独Hamburg生まれの電子音楽家/作曲家/キュレーター/サウンド-ラジオ・アーティストで、自身のレーベルGagarin Recordsも運営しています。8歳の時からピアノと電子オルガンを習っており、1992-1996年にハンブルク応用科学大学にて、ドローイング/サウンド・インスタレーション/ヴィデオ/アニメーション映像について研究し、1995年にはDAAD研究資金を獲得し、蘭EnschedeのHogeschool voor de KunstenのArtEZメディア・アート学部に1年間留学しています。話しが前後しますが、彼は1981年、12歳の時に、シンセとオルガンとヴォイスとドラムマシンで、最初の曲を作っています。その後2年間で、4トラックMTRで色々試して、1983年には、Stefan Mohrと共に、Die Egozentrischen 2 (ディー・エゴツェントリッシェン・ツヴァイ)と言うバンドを始めている早熟な音楽少年でした。そんな天才少年を、Zick ZackのオーナーでオーガナイザーでもあるAlfred Hilsbergが見逃す訳もなく、Kubinを色んなライブイベントに招聘したりして、更に、彼のカセット作品と若干の新録も加えて、アルバム”The Tetchy Teenage Tapes of Felix Kubin 1981–1985" (この作品も素晴らしい!)をリリースします。そうして、1990年代になると、Kubinは、Klangkriekと言った自分のバンドで、ノイズを使った実験音楽を始めます。1992-1994年には、ダダ共産主義者グループLiedertafel Margot Honeckerのメンバーになり、1988年には、自身のレーベルGagarin Recordsを始めて、再びアヴァン・ポップ路線に回帰、その翌年には、パフォーマンスや新たなラジオ番組の形態及び室内楽と電子音楽の為の作曲を通して、自身の音楽の方向性を広めていきます。加えて、独や海外での多くの出版物やワークショップ及びレクチャーを行い、更に映像や演劇の為の音楽も作っています。Kubinは、Sónar, Wien Modern, Présences électronique, Ars Electronica等のフェスで100回以上のライブを行っており、更には、MoMA PS1, New Museum of Contemporary Art, Galerie nationale du Jeu de Paume等の美術館でもパフォーマンスをやっています。それで、2005年以降は、彼は現代実験音楽と関わる機会が多くなり、特に現代音楽のアンサンブルやコンサートホールでの演奏用音楽の作曲に招聘されるようになります。2010年には、Ensemble Intégralesとのコラボで、”Echohaus"と言う6つの別々の部屋で行われたヘッドフォンで聴くライブコンサートを指揮し、この作品はBerlinのMaerzMusik Festivalで初演されています。2013年と2015年には、Chromdioxidgedächtnis"とNDR das neue werkと言うラジオ番組シリーズの"Takt der Arbeit" の2曲の作曲を依頼され、2016年にも、Internationales Musikfest Hamburgで、自身の作品”Falling Still”も初演されています。また同年には、20台のKorg MS-20シンセの為のオケの曲”A Choir Of Wires”も作曲し、GentのLUCA School of Artsの学生に演奏させています。2019年には、ポーランド系ドラマーHubert ZemlerとのデュオCELを結成、またHamburgのEnsemble Resonanzとのコラボで、2曲作曲しています。2019年には、仏人映画監督Marie Losier が、Felix Kubinの日常を撮った映画"Felix in Wonderland"で、Locarno Film Festivalにおいて受賞しています。 と言う風に、Felix Kubinは早熟にして多作、しかもポップミュージックと現代音楽との行き来して、八面六臂の活動をしてきた訳ですが、実は、1990年代に来日もしていて、素晴らしいソロ・パフォーマンスを披露してくれています。そんな天才Felix Kubinの10代でつくつた曲のセルフ・コンピ・アルバムが、この”Teenage Tapes”で、Korg MS-20シンセを駆使した曲が選ばれており、12曲中6曲が未発表曲と言うレア・アイテムになっております。それでは、各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Japan Japan” (2:10)は、強烈なマシンビートにシンセと変調Voで応酬する曲で、シーケンスも複雑で、彼の代表曲にして良曲です。 ★A2 “Agitabo“ (2:50)は、マシンリズムと気が狂ったようなシーケンスを組んでおり、手弾きも含めて、これが10代の作る曲とは思えませんね。因みにインスト曲。 ★A3 “The Germans” (3:32)は、ホワイトノイズとキックでの四つ打ちリズムに、重低音からのベースラインとおどけたようなシンセのメロディが不釣り合いながらもマッチしています。これもインスト曲。 ★A4 “Melancholia” (3:52)は、ストリングス・シンセによるリズムとシンセの物悲しいメロディから成るインスト曲ですが、途中の曲調の転換も含めて構成が秀逸! ★A5 “Krematorien” (3:18)も、ホワイトノイズを使ったリズムと複雑なリズムマシンのリズムに、若かりしKubinのVoが乗る曲で、やはり、曲構成やシンセのユーモラスな使い方が超人レベルです。 ★A6 “Sonntagsspaziergang” (2:41)は、戯けたようなシーケンスとシンセのメロディとリズムマシンで、展開が早いインスト曲ですが、曲構成は素晴らしいです。 ★B1 “Calling My Brain” (1:40)は、怪しげなシーケンスとVoから成る曲で、展開も絶妙で、とにかくシンセの使い方が素晴らしい! ★B2 “Sie Träumen Alle” (5:20)も、忙しないシーケンスとリズムマシンに、キッチュなシンセとVoが乗る曲で、途中のブレイク等、よくアレンジ出来るなぁと感心!また、ユーモアも忘れていません。 ★B3 “Gelegenheitsexperiment 1” (2:01)は、シンセ音による音とエレクトーンのリズムボックスみたいなリズムでスイングするようなインスト曲なんですが、ジャジーさは皆無です。 ★B4 “Hans, Der Ist Nicht Artig” (3:14)は、多分TR-606のリズムと性急なシーケンスに、ツボを押さえたシンセが絡むインスト曲。やはり天才か! ★B5 “Qualität Des Staates” (3:18)も、性急なマシンリズムとシーケンスとVoに、ユーモラスなシンセから成る曲ですが、完全にピコってて、しかも録音技術も卓越しています。 ★B6 “Kunststoff Version” (2:26)も、また忙し過ぎるマシンリズムに、SE的シンセ音やヴォイス等が乗っかるインスト曲で、細かい所まで凝っていますね。 10代の頃のFelix Kubinは、サヴァン症候群ではないかと思わせる程、曲作りや構成、シンセの音作りや録音技術が、多動の中で渦巻いており、そこから出来た音楽は、多分他のNDWバンドよりも数十倍凄い完成度です❗️シンセとリズムマシンがあれば出来ると言うレベルを遥かに超えています。正しく、エレクトロ・ポップ界の天才児であると確信しました。なので、エレ・ポップ好きなリスナーさんで、未聴の方は、是非とも一聴されることをお勧めします❗️ハマるかもよー。それから、個人的には、Felix Kubinと平沢進がコラボしたら面白いと妄想しましたね。 A6 “Sonntagsspaziergang” https://youtu.be/J5jg9wLKVfg?si=47zftl0M7IC7StyG [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lwDMvjLYcRGnyGslNQliiyKzvO7Xs42_U&si=oZdn2huN9_gbDX7K #FelixKubin #TeenageTapes #MinimalWave #SynthPop #Experimental #Electro #Synthesizers #DrumMachine #Vocal #KorgMS-20 #Organ #SelfCompilationAlbum #PreviouslyUnreleasedTracks
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop Minimal Wave 3800円Dr K2
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Palais Schaumburg “Palais Schaumburg (再発盤)”
レコード棚をゴソゴソしてたら、出てきた。Palais Schaumburgのファーストアルバムの再発盤‼️これはパレ・シャンのファーストの再発だけでは無く、”DAS SINGLE KABINETT”としてリリースされたシングルトラックやデモトラックを集めたside 3にライブ音源(side 4)を加えた豪華で貴重なブツ(2LPs仕様)です。なので、内容は一部被りますが、再度「再発盤」として紹介しておきます。また、全ての歌詞とその英訳、オフの時の写真やシングルのジャケ写などもたんまり盛り込んだものとなつています。パレ・シャンのファンには堪らん仕様ですなぁ。ここでのハイライトはside 3のシングル集とside 4のライブトラック集でしょう。パレ・シャンのバイオグラフィーは既に紹介してありますので、ここでは省略しますが、この時のメンバーは、Holger Hiller, Thomas Fehlmann, Timo Blunck, Ralf Hertwigがファースト・アルバムのメンバーで、F.M. Einheitは一部のシングル集とライブ音源で参加しています。ファーストアルバムのSide 1とSide2に関しては、所謂「骨折ファンク」なヘンテコなリズムを用いた名作なので、前回の紹介文を参考にしてください。今回はSide 3のシングル集とライフ収録のSide 4を中心に紹介します。 Side 3は大きく2枚のシングル分からなっており、シングル”Rote Lichter”とシングル”Telephon”の分が収録されています。”Rote Lichter”では生ドラムでは無く、リズムマシンを使って、G, B, Voで押し切っています。”Telephon”では生ドラムをF.M. Einheitを担当しており、ヘンテコなリズムを刻むベースとシンセやトランペットなどと脱力系Voでヘロヘロのポップミュージックを奏でています。一方、Side 4は、1982年にアムステルダムのヴェニューMelkwegでのライブ音源で、性急で落ち着きの無い生ドラムにベースとシンセやギターがヘンテコなフレーズを奏で、ちょっとパンキッシュなVoがグイグイ押していく曲が多いです。また生のTrumpetなんかも使われています。ライブだと、彼等にしては、割とノリの良いアレンジが施されていることが多く、それほどの捻くれ度はないです。因みにこのライブトラックは未発表音源です。オマケの7㌅シングルには1981年Hamburg でのライブトラックが4曲も収録されています。この時のメンツはHiller (G,Synth), Fehlmann (Synth, Trumpet, Sax), Blunck (B), Hertwig (Drs,Perc)ですので、F.M. Einheitが脱退し、Wertwigが加入した時のライブで、これは貴重ですね。いやーホントにパレシャンの一番面白かった時期の音源が、単にアルバム再発だけでは無く、シングルの曲や未発表ライブ音源も含めての再発だったので、大変興味深く聴けました。コアなファン向けかも知れませんが、パレシャンを聴いたことないリスナーにもその魅力を十二分に堪能できますのででら興味のある方は是非是非入手して聴いてみて下さい。彼等のシニカルな音楽とヘンテコな曲にやられちゃってください (笑)❗️ LP1 A1 “Wir Bauen Eine Neue Stadt” (3:26) A2 “Die Freude” (3:34) A3 “Gute Luft” (2:32) A4 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” (3:43) A5 “Grünes Winkelkanu” (3:37) B1 “Morgen Wird Der Wald Gefegt” (3:49) B2 “Deutschland Kommt Gebräunt Zurück” (3:39) B3 “Hat Leben Noch Sinn?” (1:44) B4 “Eine Geschichte” (3:02) B5 “Madonna” (5:34) LP2 C1 “Rote Lichter” (2:34) C2 “Macht Mich Glücklich Wie Nie” (2:34) C3 “Kinder Der Tod (Version)” (1:54) C4 “Telefon” (2:44) C5 “Kinder Der Tod” (3:09) C6 “Aschenbecher” (2:37) D1 “Gute Luft [live]” (3:02) D2 “Hat Leben Noch Sinn [live]” (2:22) D3 “Herzmuskel [live]” (2:25) D4 “Morgen Wird Der Wald Gefegt [live]” (3:18) D5 “Ahoi, Nicht Traurig Sein [live]” (3:24) D6 “Rote Lichter [live]” (3:36) 7inch Single E1 “Die Freude” E2 “Leckerbissen” F1 “Grünes Winkelkanu” F2 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” CDについてはLP1, LP2と同じなので省略します。 C4 “Telefon” (live version) https://youtu.be/mPPjlhaUvNQ?si=zAwYd-nidfGIuWW1 [full contents] https://youtube.com/playlist?list=PL22Aa1wSmDcWzqCoAkCnjN8MR2kgloyjZ&si=Qh8gQ_I7KhvAuait #PalaisSchaumburg #Reissue #Remastering #BureauB #VirginRecords #FirstAlbum #Singles #LiveTracks #DeluxeVersion #PreviouslyUnreleased #2LPs #Single #CD #Booklet #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Electro #ExperimentalPop #Funk #EarlyRecording #HolgerHiller #ThomasFehlmann #TimoBlunck #RalfHertwig #F.M.Einheit
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Bureau B (Virgin Records) 不明Dr K2
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Emptyset “Medium”
これも、忘れかけてたブツです。Emptysetです。Emptyset(本当は全部小文字でemptysetらしいです)は、James GinzburgとPaul Purgasによって2006年に英国Bristolで結成されたデュオです。この2人は電子音楽の最前線を更に深化・進化していく革新者です。ここ数十年では、2人は、斬新で痛烈なアート作品を作り出す為に、思いも寄らなち独創的な作曲ツールをいつも使っています。また、彼等は、ゴシック・リバイバルの残った部分から、莫大なコンテンツを探求してきており、その前提として、彼等は、ゴシック・リバイバルとは、音響的にも見た目でも、完成までの過程を通して作り上げられたものと言うことです。中々、コンセプチュアルなデュオですが、今回の作品にもコンセプトがあるようです。この「培地」と名付けられたアルバムは、ユニークな空間的・言語的歴史に取り組む為に、極端な周波数な音源を作って、作品化したとのこと。それで、彼等はまず、構築と不完全性の中心になるテーマを探りだします。まるで、大邸宅が凍っていく過程を見ているように。この過程の「場」と言うものの本質は、音を通して脱コード化したり、翻訳されたりし得るものです。こんなコンセプトがあるとは知らずに聴いても、興味深い音楽だと思いますよ。音楽としての内容は、比較的低音、それも分厚い低音に軸を置いたダウンテンポはリズム或いはパルス音が主軸を成しています。そしてそこから派生していく細かいノイズの粒子が特徴的です。なので、ドローンでもないですね。一応、リズムらしき音はあるのですが、鉛のようにずーっんと重いです。こんなにストイックで強靭な音楽はそうそう出会うことはないので、中々聴き応えがあります。そうですねぇー、マリアナ海溝に降りていく特殊潜水艦の外の景色のような感覚に陥ります。それにしても厳選された音が色々なパターンで出てくるのであっという間に終わってしまいます。だから、また聴いてしまいますね。コンセプトを解明するも良し、音楽として純粋に聴くのも良し、です。かく言う私は、彼等の他の作品も聴いてみたいと思いました。さぁ、みんなで楽しみましやう! A1 “Medium” A2 “Other” B1 “Interstice” B2 “Divide” B3 “Mirror” A2 “Other” https://youtu.be/PRzOFgbffZ4?si=l-Sojun7kFsM4erN [full album; 曲順は異なります] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nFQqijm7vhpYOAzJaw7RdZWamLqC4mS6E&si=tXqs16hhhR6-u2Ls #Emptyset #Medium #Sutext #ElectronicMusic #LowFrequency #JamesGinzburg #PaulPurgas #重低音 #Conceptual #DeepSound
Experimental / Conceptual Subtext 不明Dr K2
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V.A. “Tribute To MSBR”
2005年7月31日に彼は亡くなった。その年の4月に彼の運営するノイズ/実験音楽専門店「テンザツ・コム」に妻と一緒に会いに行ったのですが、後で、妻が「なんかひどく疲れてるみたい」と言ってきた。もうその時には大腸癌は進行していたのだなと後からそう思いました。その人物は、元々、四国の松山でエンジニア/会社員として勤めていた田野幸治さんでした。1997年に東京に居を移し、1990年初頭より続けてきた、自身のノイズユニットMSBR (Molten Salt Breeder Reactor)で活動するだけではなく、海外からのノイズ系ミュージシャンやグループの招聘や国内でのサポートやツアーを始め、ノイズ専門誌「電子雑音」を発刊し、国内のノイズシーンの拡大だけでなく、自身もMSBRとして海外ツアーもやっており、その為に、脱サラして先述の専門店まで開店した人物です。個人的にも歳が近かったこともあって、生前は仲良くしてもらいましたし、蒲田のスタジオ80(オッタンタ)でよく企画をして一緒にやったりもしていました。ただ私は2002年に仕事の関係で、市川から大阪→静岡と移っていた為、告別式に出席できなかったのは大変悔やまれるところです。また、彼は漫画(特に金融ものや893もの)も好きで、自身でも描いていました。それとプロレスも好きでしたね。そんな田野さんのやっていたMSBRへの追悼盤を作ると伊のUrashima(浦島)から連絡をもらい、確か、既にリリースされているMSBRの音源を使って、それぞれが新しく曲を作ると言う企画だったと思います。それで、参加者とその曲を紹介していきます。A1 Macronympha (米)はテープのループ音と共に分厚い歪んだ電子ノイズを放射。A2 The Haters (米)はチリチリしたノイズの上にテープ音源と思われる伸縮自在なノイズが被る、いつもとは違う純度の高い曲。A3 SRS (伊)は、純粋な電子音が明瞭な構造を持って提示したおり、歪みは殆ど無い電子音楽です。B1 Government Alpha (日)は、非常にダイナミック・レンジの広いシンセ音を上手く組合わせた上質のノイズ作品で、まるで電子音が生きているかのよう。B2 K2 (日)は、変調したMSBR音源やシンセやフィードバック音を無秩序にカット・アップ・ミックスしたストップ&ゴーな曲。B3 Richard Ramirez (米)も重々しく分厚い音像で、HNW的なアプローチ。上記のアーティスト/グルーブ以外にも田野さんにお世話になったり、関係が深い人達も沢山いた訳ですが、まあ浦島のレーベル・カラー上、この様な絞ったメンツにはなってしまったんだろうと思います。もし、上記のアーティストやグルーブに興味があったり、MSBRってどんなユニットだったのだろうと思ったりした方は、是非とも入手して下さい! 本作品は音源がなかったので、MSBRと参加者の中でコラボ作品があるものを2作品チョイスしました。 MSBR & Richard Ramirez “Sonic Aggression” https://youtu.be/RzI2EyRX8o0 MSBR/Spykes/Government Alpha “Tano Forever” https://youtu.be/EXnDE-J9MUU #VariousArtists #TributeToMSBR #Urashima #Compilation #HarshNoise #KojiTano #MSBR #Macronympha #TheHaters #SsheRetinaStimulants #GovernmentAlpha #K2 #RichardRamirez #追悼盤
Noise Urashima 不明。Dr K2
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Meilsnaar “s/t”
これまた謎物件❗️Meilsnaarの登場です。とは言っても良くは分からなかったので、少し調べてみました。Meilsnaarは、SanairとUnderground Pollution Recordsを運営しているVivian Grezzini(男性です)ことEcoute La Merdから成るデュオがMeilnaarとのことです。この作品は、彼等にとっての初のLPになりますが、同時に最後のLPでもあります。ただ、これ以上の情報は見つけられませんでしたので、もし何か知っている方がいれば、教えて下さい。 と言う訳で、本作品の内容についてですがDiscogsの表記では2曲入りなんですが、レコードの裏ジャケに書いてあるのはどうも3曲っぽいんですよ。ただ曲名もないので、詳細は分かりませんが、、、。その3曲とらいうのは、(1) ギター, ホームメード楽器, シタール、(2) Loops, Vintage Synth, Effects, (3) ギター, Vintage Synth, Effectsと言うことみたいです。しなしながら、レコードを聴いても2曲のように思えるんですけど。そして曲の方は、ダラダラと続く不穏なシンセの音やギターやメタパーっぽい音が付かず離れずまとわりつく感じと言えば良いのでしようか。アンビエントとしては何かしらの悪意を感じますし、かと言ってハーシュ・ノイズでもないです。アブストラクト・ノイズと言えば良いのかな?ここら辺はまだ整理されていないところもありますので、ジャンル分けは難しい、或いは大した意味がないですが、録音物を探す際に一つのメルクマールになると思われますね。そんな抽象的な中庸の音楽が好きな方は、聴いてみてもよいかも?パンチは無いけど、貴方をトリコにする魅力はあるかも! 本作品はYouTubeになかつたので、彼等のライブ動画を貼っておきます。 https://youtu.be/5RdJCqUCZcU #Meilsnaar #Fragment #UndergroundPollutionRecords #Sanair #VivianGrezzini #Guitar #AnalogSynth #HandMadeInstrument #Effects #FrenchDuo
Electronic music Fragments & Underground Pollution Records 不明。Dr K2
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Madalyn Merkey “Scent”
またまた、掘り起こしてしまいました、謎物件の一つです。Madalyn Merkey???誰ですかぁ? 彼女は、アコースティックな音とPCによるライブ・エレクトロニクスを演奏するらしいのですが、元々はシカゴ芸術研究所で視覚芸術の道を進んでいた頃に、ライブ・エレクトロニクスに移行していたそうです。それで、声を使った2種類のアルバム、”Scent”を2012年に、”Valley Girl” を2015年にリリースしています。 これらの作品はMatt Mondanileの新たなイメージから着想を得ているらしいです。彼女のデジタル音声変調は、立ち位置で変わりますし、また音素材としても異なる効果を生み出しますので、そう言う所に注力しているようです。最近は、伝統的楽器演奏と電子音とをミックスしたライブ・エレクトロニクスに関心があるようで、特に楽器の音響的本質を注意深く聴き取って、リアルタイムで、相反するスケールや補完的音色/音質を生み出す合成プログラムを設計しているとのこと。この試みは、オン・ゴーイングに場所特異的な電子音楽を導くものであり、それは場の本質や部屋の音響状態、周囲の音なども音素材を開発する為の本質であるとのことです。 そんなMadalyn Merkeyの初期作品が、本作品であります。内容は素晴らしい電脳チルアウトミュージックです。A1 “Neptune”は水中録音のような音から始り、ハープっぽい音色が優しい。A2”Siren”は、もろヴォコーダー的な変調による牧歌的な曲で、今ならカオスバッドとMicroKORGで出来ちゃいそう。A3 “Nexus”はポコポコ言うパーカッシブな音に電子音響が波のように打ち寄せる佳作です。B1 “Mend”は単調なパルス音に不思議な電子音がカーテンのように巻き付いたり、離れたりする面白い曲で、やがて柔らかい電子音が波のように立ち現れる。B2 “Mulch”は不規則なアクセントの電子パルス音にポリヴォイスが重なる、これまた興味深い曲で、変化には乏しいミニマルな曲。決して、喧しい音楽ではなく、寧ろ休日の晴れた朝とかに合うアルバムだと思います。勿論、楽理的には色々考えさせるのですが。疲れた時に聴いてみてはどうですか? A1 “Neptune” (9:12) A2 “Siren” (6:22) A3 “Nexus” (6:21) B1 “Mend” (10:59) B2 “Mulch” (5:39) https://youtu.be/Vx1sMM6T8qs?si=XGQoUtN6MKT7Dtgx #MadalynMerkey #Scent #NewImages #LiveElectronics #Voice #Acoustic #Electro-Acoustic #Modulation
Electronic Pop New Images 不明。Dr K2
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Vomir “Musique De L'Indifférence”
VomirことRomain Perrot。来日してリスナーをハーシュ・ノイズ・ウォールのどん底に落とし込んだ仏のノイズ・ミュージシャン。何でまた、こう言うのを持っているのか?が何故ですが、取り敢えず、紹介しておきます。Vomirとは仏語で「ゲロ」のこと。彼は、1996年よりパリをベースに活動したおり、300品以上の作品をリリースしています。その多くは、彼自身のレーベルDecimation Socialeからリリースされており、彼の功績は、最もアンチな態度でハーシュ・ノイズ・ウォールと言う極端な表現方法を提示したことです。何のアイデアもなく、何の変化もなく、何の発展もなく、何の楽しみもなく、何の目的もない、どデカい壁のような単調なハーシュノイズをレコードやCDの体裁で現前化してみせたのです。それで彼のバイオグラフィーを少し書きます。Romainは小さい頃はPink Floydのファンであったのですが、その中で、Lou Reedの”Metal Machine Music”も彼はお気に入りになります。そして、1990年代になると、実験音楽、特にMerzbowや灰野敬二氏からフリーな即興音楽やハーシュノイズに興味が移っていき、The Ritaがお気に入りになります。やがて、彼はハーシュ・ノイズ・ウォールを「発明」し、Harsh Noise Wall Festivalを企画し、Les Instants Chavirés, Montreuil, Seine-Saint-Denisなどでフェスを開催しています。Romainは徹底した”Anti”を唱えるニヒリストであり、音楽的訓練や技量、楽器を鳴らす際のノウハウは全く必要としないことを公に言っています。それで、彼にとってはギターアンプとシンセが有れば良く、その意味で彼はanti-artistとしての立ち位置にあり、彼が作る作品は”anti-music”でもあります。また、彼のライブは”anti-concert”として、1時間から最大8時間にも及びます。そして観客にはビニール袋が渡され、それを被らされて、ノイズ以外の全ての感覚をシャットアウトさせられます。また、彼はNoise musicにも造詣が深く、独自を理論を持っており、大学等でもパフォーマンスをやっていたりするようです。 そんなVomirの本作品ですが、片面33回転、もう片面45回転らしいのですが、そもそも回転数が違ってもわからないですね。全編、何の変化もないジリジリとした歪んだ電子音が、ずっと続きます。んー正直、感想については困ってしまいますねぇ。そして、この音楽は正しく「ノイズ」だと直感的に理解できるのですが、それ以上でもそれ以下でもない、茫漠とした音塊をただただ受け取るしかないです。あるリスナーにとっては至福ではありますが、別のリスナーにとってはただの雑音に過ぎないと言う作品です。Vomirの作品はみな同じ感じなので、これ一枚で充分ですね。合言葉は、No Act / No Play / No Point / No Result / No Strategy / No Compromise / No Social Lubricant.です❗️興味のある方は是非聴いてみて下さい。見事な金太郎飴ですから。 “33 part one” https://youtu.be/V--uJunJJBM #Vomir #MusiqueDeL'Indifférence #PeripheralRecords #RomainPerrot #HarshNoiseWall #Noie #Anti-Music #Anti-Concert
Noise Peripheral Records 不明。Dr K2
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Clock DVA “2nd”
やっぱり探しちゃうよね。と言う訳で、Clock DVAの再登場です。これ、Discogs見ると、6枚組LPなんですが、私が入手したのは2枚組でした。これはレーベルが特別にプレスし直した作品みたいです。Clock DVAについては、前回、紹介しましたので、ここでは簡単に。1978年に英国Sheffieldにて、Adolphus "Adi" NewtonとSteven "Judd" Turnerによって結成されています。この時のメンバーはAdiに加えて、Judd Turner (B), David J. Hammond (G), Roger Quail (Drs), Charlie Collins (Sax, Clarinet)でした。Adiらは元々実験的電子音楽をやりたかったので、当初よりテープループやEMS Synthi Eなども使ってました。前回紹介したアルバム”Thirst”の後、彼等はミュージック・コンクレートも取り入れ、インスト・シングル”4 Hours”をリリースしますが、1981年に、Juddがドラッグのオーバードーズで死亡しています。それで、バンドはその年に一度解散しています。Adiは再度メンバーを集めて、1983年に、アルバム”Advantage”をリリース。音楽評論家からは「最もパワフルなダンスミュージックだ」と肯定的な評価を得ます。1983年に欧州ツアー後、Adiはより実験的な音楽を目指す為に、The Anti-Groupを結成します。1987年に、AdiはClock DVAを再活性化する為に、Dean DennisとPaul Browseを加入させて、The Anti-Groupで得たサンプリングを使う為にPCを使用し始めます。批評家は「Cyberpunkの先駆者」と評しています。そうして、1989年にアルバム”Buried Dreams”をリリース。一方で、DeanとPaulが脱退しましたので、Robert E. Bakerが加入し、1992年に、アルバム”Man-Amplified“をリリース。Adi Newton, Robert E. Bakerに加えて、Andrew McKenzie (Haflar Trio)とAri Newtonと共に欧州ツアーをやっています。独逸のVinyl On Demandがアンソロジー・アルバム”Collective”とボックスセットを1994年にリリースしています。この頃、Adiは、Brian Williams, Graeme Revell (SPK)とPaul Haslingerとコラボし始めますが、Clock DVAやAdiの名前は音楽シーンで一時期聞かれなくなります。2008年に、AdiはまたもやClock DVAを再活性化する為に彼のパートナーJane Radion Newtonと共に活動を始めます。2011年になると、Adi, Maurizio "TeZ" MartinucciとShara Vasilenkoと言うラインナップで、欧州の様々な電子音楽フェスやライブハウスでライブ活動を始めます。その一方で、独逸のVinyl On Demandが、2012年1月に、1978-1980年のClock DVAの曲をコンパイルした”Horology”をリリースするとアナウンスしました。そして、今でも、Clock DVAは活動中です。 やっとここまできました。そのVinyl On Demandは確かに6枚組をリリースしていますが、本作品は、その中の2枚のLPを抜粋したもので、オフィシャル・リリースです。この時のメンバーは、Adi Newton (Vo, Tapes, EMS Synth), Steven J. Turner (B), David J. Tyme (G), Simon E. Kemp (Synth, Electronic Perc)となっています。単調なリズムボックスと言うかパルスに合わせて、ベースとシンセ或いはギターがつま弾かれ、それにAdiの焦燥感溢れるVoが乗ると言う構成で、当時としてはシンセが前面に出ていたり、シンセのパルス音に合わせての演奏は珍しかったのでは?と思いますね。まあ工業都市Sheffieldのバンドで、かつCabsとも関係があったり、AdiがThe Futureのメンバーだったりしたこともあると考えると、地味ながら、こう言う音楽を作ることになったのも分かりますね。そう、ちょうど初期Human Leagueと初期Cabsの良いとこ取りみたいな(こう言っちゃうと元も子もないないんですが)。両者と比べると、ギターやベースも使っているので、その分、「人間味(?)」と言うか「慕情(?)」を感じるんですが、それでもAdiのVoは覚め切ってるようで、時代と言うか当時の状況を感じさせられます。そんなClock DVAの初期の音楽を聴いて、1980年前後のSheffieldの音楽シーンを想像してみて下さい。 ◼️2nd - I A1 “Edge” (2:56) A2 “1958” (3:32) A3 “Mass” (6:18) A4 “Le Viol” (7:02) A5 “Constructivists” (4:07) B1 “Sonambulists” (6:40) B2 “Female Mirror” (4:56) B3 “Sexual Overture” (5:59) B4 “Reel 1” (3:33) ◼️2nd - II C1 “Otto M” (13:47) C2 “Genitals & Genosis (The Texture Of Two Tape Recordings)” (11:58) D1 “Soundtrack For The Theatre Of Eroticism” (16:03) D2 “Now Haag” (4:00) [2nd-1 side A] https://youtu.be/0trGVy6EefE?si=mpMMlyil3IcwYvQ9 [2nd-1 side B] https://youtu.be/OMlZrJXyaS4?si=CSSUaxDLFLoLgeeK [2nd-2 side A] https://youtu.be/N9otuJnWr1s?si=CR19-RRRlauyMjRS [2nd-2 side B] https://youtu.be/ph1fkeh4tAs?si=XimIbeKPgo9QoTd6 #ClockDVA #2nd #VinylOnDemand #LimitedEditions #200部 #AdiNewton #JuddTurner #Industrial #Experimental #Electro #Collaborators #JuddTurner #DavidJ.Hammond #RogerQuail #CharlieCollins #TheFuture #CabaretVoltaire #ViceVersa #BigFour #Sheffield
Post Punk / Experimental Vinyl on Demand 不明Dr K2
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Deep Listening Band “Octagonal Polyphony”
Deep Listening Band (以下”DLB”と記す)と聞いて、ピーンとくるリスナーさんは少ないかもしれませんね。このバンド、実は1988年にアコーディオン奏者にしてドローン音楽で有名なPauline Oliverosが結成した即興音楽バンドです。勿論、Paulineは、音楽家とそれ以外の人々の間の社会的相互作用やコラボで得られる、更なる音の探求を求める為に結成したとのことです。バンド名は当初、余りはっきりとは決まっていませんでしたが、1989年のデビューアルバムに”Deep Listening”にしたことに由来します。メンバーはPauline Oliveros (Accordion, "expanded instrument system", 作曲), Stuart Dempster (trombone, didjeridu, 作曲), Panaiotis (Vo, Electronics, 作曲)でしたが、1990年には、Panalotisに代わって、David Gamper (Kbd, Electronics)が加入しています。即興なのに作曲というのは、まあ、即興演奏しながらも、音の連なりを作っていると言う意味なのか?それとも、最初は本当に作曲していたのか?は不明です。DLBは大きな教会や巨大な地下水の保存タンク内と言った共鳴と発振やリバーブが天然にかかるような特殊な場所で、演奏し、録音をしています。1993年に、DLBはEllen Fullmanとコラボをやっており、彼女の長い弦楽器との組み合わせで、Periplum Recordsより”Suspended Music”をリリースしています。また、John Cageの”4”33’”にも、その比喩的解釈で演奏•録音してあり、Mills Collegeのコンサートホールで録音した4時間33分の演奏から70分分を抜粋して、1996年に”Non Stop Fight”として、Music & Artsよりリリースしています。Joe McPhee Quartetとのコラボ作品”Unquenchable Fire”も2003年にDeep Listening Labelからリリース、またスイスのパーカッショにすとFritz Huserをゲストに迎えた”Deep Time”も同年にリリースしたいます。2008月からは色々なイベントに参加、その中でも、New Albion Recorddの25周年記念とバンドの20周年記念として、同年10月24日の演奏は最高潮に達したもので、これは、NYCのRouletteで演奏されています。また、同日に、Taige Recordsは2枚組LP”Then & Now, Now & Then”をリリースしていますが、この内容は1990-2006年での未発表音源をコンパイルしたものです。2011年はDLBにとって最も生産的な時期で、David Gamperが、悲劇的な死で参加できなくなった為、その穴を埋めるべく、Matt Turner (e-Cello), Rebecca Salzer, Jeff Wallace (動き), Improvisation Group at Lawrence University (IGLU). Larry Darling (Sound). Jillian Johnson (管理) とのサポートで、2011年10月29日に、David Gamperの追悼の為にウィスコンシンのAppletonにある Lawrence大学でパフォーマンスを行なっています。これに加えて、Gamper追悼の為に、長年、一緒にやってきたPauline Oliveros, Stuart Dempster, David Gamperのトリオの演奏を3枚のLP/CDとしてリリースしてます。それが、今回紹介する”Octagonal Polyphony (Important Records: LP)”であり、”Great Howl at Town Hall (important Records; CD)”と”Needle Drop Jungle (Taiga Records. LP)です。バンドは、25周年記念として、2013年10月にカナダのオンタリオにあるDunrobin Sonic Gymで、11週間にも及ぶ最高のパフォーマンスを見せつけています。その後も、残った2人はゲストを交えたりしながら今も活動を続けています。 ザッとバイオグラフィーを書きましたが、その中で書きましたように、David Gamperの追悼盤としてリリースされた作品になります。それで、内容ですが、 A面B面、各1曲づつですが、全然飽きないきですねぇ。A面はタイトル通り、チベットのベルを中心にした演奏で、その他にトロンボーンやアコーディオン、ピアノ、フルートやディジェリドュまで演奏に用いられています。それ程、ドローンな演奏ではありませんが、ゆつたりとひた音の流れに身を任せたいと思える程、極上のアンビエントな)音楽になっています。代わってB面は諸ドローン風アンビエントな曲になっています。時々聞こえるピアノらしき音やトロンボーンの音或いはアコーディオンの音がちょっとした曲の中に立ち現れてきており、ただのアンビエントではないぞ!と言う主張をしているかのようです。そんなPauline姉さんの徹底したこのバンドは今もやっているらしいです。極上のドローンですので、不眠症の方は一家に一枚は欲しいですね。 ★A “Bell Dance” (20:28) David Gamper (Tibetan Bell, Other Bells, Conch, Piano, Flutes), Pauline Oliveros (Tibetan Bell, Accordion [Roland V]), Stuart Dempster (Trombone, Didjeridu, Laos Cowbell) ★B “Dreamport” (22:27) Pauline Oliveros (Accordion [Roland V]), Stuart Dempster (Didjeridu, Trombone, Vo), David Gamper (Piano, Perc, Conch) https://youtu.be/U__lpPDTUS4?si=mubAy4UjE6lJlE8y #DeepListeningBand #OctagonalPolyphony #ImportantRecords #Drone #追悼盤 #PaulineOliveros #DavidGamper #StuartDempster #Panaiotis #現代音楽 #Trio #ModernClassic
Ambient / Improvisation Important Records 不明Dr K2
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V.A. “Non Plus Ultra 1980-1987”
このレコードをいつ買ったのか?何故買ったのか?よく分からない。と言うか、多分、これは1980年代のシンセ・ウェーブのコンピだから、買ったのでは?と思います。ここに収録されているグループは全部スペイン産ですが、グループも曲も全く知らないのばかりです。でも、私には、音楽自体は凄いド・ストライクなんですよ。こう言う1980年代のシンセ・ウェーブって、やっぱり、単音シンセを使ったり、リズムマシンを使ったりで、私がK2以前からやっていた宅録テクノ・ポップを思い出して、涙が出ますね。まあそれは置いておいて、本作品ほ内容に行きますね。このアルバムは、スペインのバルセロナのDomestica Recordsからリリースされており、Carlos PanequeとJordi Serranoによってコンパイルされたアルバムです。 少し、グループや曲について書きますね。A1は U.H.P. “Quién Lo Ve”ですが、U.H.P.はUníos Hobreros Proletariosの略で、メンバーはJuan AntonioとRogelioとLopez Cuenca兄弟にAntonio Jaime Urbanoに加わったらしいです。更に1987年にAlain Pineroが加入。この曲はスペーシーなイントロSEからプリミティブなシンセ・ポップですね、熱いVoがスパニッシュですね。A2はVam Cyborg “Actos De Maldad”で、本作品の中でも、ディスコ色と言うかラテン色が強いダンサブルな曲です。スペインのマツケンサンバ⁉️元々はVicente Aguileraを中心に1970年代後半に結成されましたが、通常のロックバンドからエレ・ポップ・バンドへと変わり、Jesús Aparicio (Synth, Vocoder, Perc, Vo), Gloria Nadeau (Vo), Vicente Aguilera (Synth, G, Perc, Vo), Ricardo López (Synth, Perc, Vo)と言う布陣になっています。GloriaのVoが気の強そうな感じで、良いです。A3はTodoTodoの”Megaciclos De Verano”で、未発表曲で、メンバーはCarmelo Hernández Ramos, Francisco García Roma, Pedro Vidalのトリオです。これまたスペーシーな効果音を多用した曲で、Voとヴォコーダーの掛け合いが面白いです。A4はM.A.D.の”Transmigración”で、Kと言うバンドが解散して出来たAntonio Terrestrial とCarlos Delgadoのデュオです。ユニット名はMutual Assured Destructionの略で、珍しく生ドラムを使っています。少しだけHeldonっぽい感じもしますが、矢張りそこはシンセ・ウェーブですので、チープです。A5はFernando Gallegoの”Almuerzo Desnudo”と言う曲ですが、メンバーはJosé Luis FerrerことTeru(Vo), José Héctor Marco (Synth, Dr Machine), Hilario Traver (Kbd), Juan Vicente Vernia Juanón (B)です。Juan Luis Montoliú以外のFuneraria Vergaraのメンバーが結成したバンドで1984-1986年は、このバンド名で活動していたそうです。BPM高目のドラムマシンと煽るようなVoが暑苦してい如何にもスパニッシュです。 B面に移ります。B1はKalashnikov “Ultraviolencia (Versión Casete)”で、SPKやPortion Controlなどに影響を受けたバンドで、メンバーはEileiter Perez Cors, Juan Jose Relano, Victor E. Alonsoです。これもBPM高目ですが、インダストリアルというよりもEBMっぽいですね。Portion Controlは近いかも?それにしてもメロディアスなシンセ・リフがあって、少し泣けますね。B2はAviador Dro “Ballet Parking 1er Acto”で、1979年にこのバンドの母体てあるEl Aviador Dro y Sus Obreros Especializadosが結成されています。この時点で既に、彼らはスペインのエレ・ポップの元祖と言われ、1979年末には自分達の音楽を「テクノ・ポップ」と称しています。曲自体はどちらかと言うとダークな曲調に仕上げています。B3はLínea Vienesa “La Isla De Las Sirenas”で、メンバーはRicardo Llorca (Kbd), L. Ramon G. Del Pomar (G), Mavi Margarida (Vo, Dr.Machine), Patricia Alvarez de Lorenzana (B)で、珍しくギターやベースが入っています。こちらも、ギターとかが入っているからか?女性Voだからか、4ADのような物憂気な曲調でしっとりと決めています。B4はAutoplex “Clockwork Mirror”で、メンバーはFrédéric Callis (Synth, Piano, Chrus)とFrans Beltran (Vo, G, Synth, Dr Machine, Revox Sequences)がオリジナルで、ライブ要員としてRamon Rotllan, Enric Marin, Catherine Olivaが加入している様です。リズムがエレクトーンのリズムボックスみたいですが、曲自体は紛うこと無きシンセ・ウェーブです。B5はLa Caida De La Casa Usher “Insecticidios”で、この曲はヴィデオクリップの為に作られた曲だそうです。メンバーは、Gabriel S. Arias (G), Luis R Velázques, (Korg MS-20) Rafael Gordo (Anvil, Perc, Korg KR-55), Victor Díaz-Cardiel (Korg MS-10)です。この曲は、本作の中で一番、実験的かな?単音シンセ2台使ってるし、ギターもフリーキーだしね。 と言う訳で、各のバンドのこと調べるのに手間取ってしまいました(途中でデータも飛んだし)。何でも”Vol.2”もあるとのこと。そちらも聴いてみたいですね。もし、スパニッシュ・シンセ・ウェーブに興味がある方は聴いてみて下さい。 https://youtu.be/st6JcYQwX8o #NonPlusUltra1980-1987 #VariousArtists #DomesticaRecords #Spain #SynthWave #U.H.P. #VamCyborg #TodoTodo #M.A.D. #FernandoGallego #Kalashnikov #AviadorDro #LíneaVienesa #Autoplex #LaCaidaDeLaCasaUsher
Synth Wave Domestica Records 不明Dr K2
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Bene Gesserit “Still Insane After All These Years”
「こんだけ経ってもまだキ◯ガイ」と言うタイトルで出たベルギーの実験ポップデュオBene Gesserit(しつこいようですが、「ベネ・ジェセリ」と呼びます)です。このデュオは、ベルギー地下音楽界のドンB. GhoulsことAlain NeffeとBenedict G.ことNadine Bal(Alainの妻)からなります。まあ、BenedictはVoと歌詞を担当し、B. Ghoulsは音担当(Loops, Yamaha Potable Mini-Synth, Digital Sax, 1970’s Organ, Rhythmbox, GarageBand Loops, Sounds)と一部の歌詞を担当しています。歌詞はベルギー語?フランス語?で、全く意味分からんですが、語りのように言葉が投げ出されます。また、音の方もループを使っているからか、割とミニマムな曲調が多いですが、色々と工夫が凝らしてあり、奇妙な背景の音になっています。このアレンジは流石、Alain Neffe(B.Ghouls)と言うところですね。おもちゃの様な曲から、ヘンテコなアカペラ風の曲やヘビーなリズムトラックまで変幻自在ですね。B面最後は、シンセで変調したヴォーカルだけの30秒程の曲で締め括られています。彼等の今までの経験が詰まった良質なアルバムですので、是非聴いてみて下さい。 https://youtu.be/B2d4uZX4T_o #BeneGesserit #StillInsaneAfterAllTheseYears #AlainNeffe #NadineBal #UltramarineRecords #ExperimentalPop #Avant-Pop
Experimental Pop Ultramarine Records 不明Dr K2
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Contagious Orgasm & TZii “Blind Shadow”
皆さんはContagious Orgasmを知っているでしょうか?1980年代後半から活動する橋本浩さんを主体としたエレクトロ・ノイズ・ユニットで、名古屋を拠点にしていますが、日本での評価よりヨーロッパでの評価がケタ違いに高く、フェスともなれば、1000人希望のオーディエンスの前でライブを行うと言う、日本を代表するベテラン・ノイズ・ユニットです。そのContagious Orgasm(CO)と謎のノイズ・ミュージシャンTZii のコラボ作がこの作品になります。COは最初は橋本さんの個人名義でしたが、近年はパーカッションのMarvelさんやヘルプの人も加わることがあります。基本的には、自宅スタジオで仕込んだ電子音や環境音をサンプラーに取り込み、ライブではそれらの音を半即興的に構築していくスタイルを取っているようです。しかもパーカッショニストもいるので、かなりトライバルと言うかリズミックなアブストラクト・ノイズを放出しています。この様なスタイルのテクノイズ系のユニットは日本には少ないので、貴重な存在と言えるでしよう。一方、TZii なんですが、男性らしいことは何となくわかります。しかし、どこの国の人かとかは不明(ベルギー?)で、1990年代より、北米、英国、日本、インドネシアを股にかけ,欧州全域や豪州を放浪しているようで、名義としては作曲家であり、映像作家であるようです。私はTZiiさんの作品は聴いたことが無いので、余り言及ができませんが、多分、COに近いアーティストではないか?と想像します。と言うのも、本作の出来が、本来のCOと言っても良い高水準であり、あまり違和感が余り感じられない気がしているからです。でもB面の方がエレクトロニクスが若干多目な気がするので、B面はTZiiがミックスしたものかな?何れにしろ、細かいところまで、作り込まれた作品であり、全体を通しのトータルな内容で高水準な内容なので、COとか未聴な方は、聴いてみて下さい。 [trailer] https://youtu.be/lOxUFwpMZlU?si=jPFjODlhweC0MNUb [Contagious Orgasm live in 2012] https://youtu.be/1OcpyLqdyLY?si=8c6vmsGKW6Hbj_QJ #ContagiousOrgasm #TZii #BlindShadow #TripsUndTräume #Collaboration #Japan #Belgium #AbstractMusic #DarkAmbient #HiroshiHashimoto #Marvel
Experimental / Dark Ambient Trips Und Träume 不明Dr K2
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Hair Police “Mercurial Rites”
今回、紹介するのは、ケンタッキー州のLexingtonで2001年に結成された、実験ロックグループHair Policeの最新作(最終作)”Mercurial Rites”です。このバンドについてはあんまり詳しくないのですが、取り敢えず、Wolf Eyes絡みのバンドと認識しましょう。最初のラインアップはRobert Beatty, Ross Compton, Mike Connelly, Matt Minter及びTrevor Tremaineでしたが、2001年4月の最初のライブに向けて、カセット作品” History of Ghost Dad”をリリースしています。しかしながら、Ross Comptonは同年夏に演奏自体を辞め、また翌年10月にMatt Minterも脱退しています。更にMike Conneryは2003年終わりにMichiganに居を移し、2005年の春にWolf Eyesに移りました。その結果、Robert Reatty, Trevor Tremaine及びMike Connelly (辞めてはいなかった)のトリオで活動することになります。彼等は2001年ににカセット作品”History of Ghost Dad”を出します(CDR版もあり)が、翌年にはファーストアルバム”Blow Out Your Blood”CDでデビューしています。その後もコンスタントにフィジカルをリリースしており、またコラボ作品やスプリット作品も多数出しています。それだけだはなく、Wolf Eyes, Prurient, Sightings, Mammal, Neon Hunkらと米国内ツアーも精力的にこなしており、2004年8月にはSonic Youthともツアーをしています。 それで本作品ですが、2013年にType Recordsこらリリースされた彼等の最新作(最終作)にあたります。カセット版もありますが、ヴァイナルは赤盤です。肝心の音の方は、メンバーの担当が不明なので、詳細は分かりませんが、恐らく,テープループで重低音のリズムを作り、更にテーブルトップでノイズやフィードバック音を乗せ、そこに変調ヴォイスが乗ると言った構造でしようか? その一方で、ダラダラとしたドローン音に歪んで不明瞭なヴォイスが被さる曲もあったり、タイトル曲はドラムも用いた鬱々とした曲もあったりで、ヴァラエティに富んでいます。しかしながら、はっきり言うと、Wolf Eyes直系の音作りだと言えるでしょう。音の構成も曖昧模糊としている点も似ていると思いますが、時にベースのダルな音も聴取可能です。全体を覆うのはダウナーな雰囲気であり,それが,米国の「闇」を表しているかのようです。興味がある方は,この米国の「闇」な音楽を聴いてみてください。 A1 “We Prepare” (4:57) A2 “The Crevice” (4:23) A3 “Thief's Spring” (4:09) A4 “The Scent” (5:35) B1 “Dilate And Inhabit” (3:23) B2 “Dusk Misplaced” (3:01) B3 “Scythed Wide” (3:55) B4 “Mercurial Rites” (3:34) A1 “We Prepare” (4:57) https://youtu.be/yx7XxWDctRQ?si=3WSBLCjhFYW2iYxh B1 “Dilate And Inhabit” (3:23) https://youtu.be/az2d-Oo0XqM?si=4bLEOSvRtZCpHEzV B2 “Dusk Misplaced” (3:01) https://youtu.be/az2d-Oo0XqM?si=E2NhN3JgaYl-DzS_ B4 “Mercurial Rites” (3:34) https://youtu.be/PBOAymCZf4Q?si=aABzIdgcaN9tG80s [live] https://youtu.be/s0HxTyWdd_w?si=390d8N4drRMaTaja #HairPolice #MercurialRites #TypeRecords #WolfEyes #Darkness #NoiseRock #RobertReatty, #TrevorTremaine #MikeConnelly
Experimental rock Type Records 不明Dr K2
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The New Blockaders “Schadenklang”
またまた、出しました❗️TNBことThe New Blockaders”です❗️その間には数多くのコラボ作がありますが,単独作としては13枚目になります。今回のメンバーは(多分、Richard) RupenusとMichael Gillham及びHal Hutchinsonのトリオでの録音になります。因みに録音場所はMorden Tower(TNBが最初にライブを演った場所)です。マスタリングはPhil Julianによるもので、金属音からの粒子の弾け飛ぶのが目に見えるようです。バイオグラフィーについては前回や前々回を参考にしてください。本作品は,恐らく,TNBが最も激しかった頃の作品で、縦横無尽にメタル・ジャンクが摩擦され、打撃され、ぶつけられて、キィキィ、ガシャガシャと叫び声をあげているかのようです。あと、ソロでもメタル・ジャンクを演奏しているHalの参加も大きいかと思います。メタパーではなく、メタル・ジャンクの演奏の録音は意外と難しいものなんですが,マスタリングも含めて、録音方法に工夫を凝らしているのではないでしょうか。あと,人は何故か金属音が好きなのも、面白い観点かもしれませんね。それからジャケのアートワークもRichardによるもので、統一感があります。そんなアンチでニヒリスティックな音楽は如何ですか? また1982年に出された声明文も再掲載されています。「我々はTNBだ。封鎖は抵抗だ!封鎖すること及び封鎖すべき者を呼び込むのは当然の義務である: アンチミュージック、アンチ・アート、アンチ・フイルム、アンチ・クラブ,アンチ・コミュニケーションのことである。我々は何らか或いは全てについてのアンチ・声明文を作る。指摘点の無い指摘を作るし,タイプライターはピアノになるー今こそが、我々がアンチ・シンフォニーを作る訳だ。我々は先に進むために破壊しなければならない。もう茶番は長すぎたのだよ。茶番こそを、一種の茶番にしてしまおうではないか!我々のから取り戻そう。貴方は有毒なクズなのだから。前進!前進!前進!我々は何の意味もない広報だ。我々は何も言わない演説者だ。我々は何も戦わない戦士だ。我々は破壊をする創造主である!」と。それからこの作品は350枚限定で、その内50枚はハンドメイド包装とのこと。もし、見つけたら即ゲットだ! A “Schadenklang - Part I” (19:02) B “Schadenklang - Part II” (19:13) [YouTubeに上がっていなかったので、1983年7月13日のMorden Towerでのライブを貼っておきます] https://youtu.be/K9Fzru5E3Ow?si=3-Gszp9b_XKj7xCs #TheNewBlockaders #TNB #Schadenklang #Hypnogogia #MetalJunks #Noise #RichardRupenus #MichaelGillham #HalHutchinson
Noise Hypnogogia 不明Dr K2
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Conrad Schnitzler & Andreas Reihse “Con-Struct”
また出ました!世紀の奇才Conrad SchnitzlerとLa! Neu?にも関わっていたAndreas Reihseのコラボ・アルバム”Con-Struct”です。本作品は、2011年にリリースされたConradとBorngräber & Strüverのコラボ作”Con-Struct”のパート2として作製されていますが、そちらについては私は未聴。それでパート2である本作品について書きたいと思います。Conradのバイオグラフィーは前回のを参照してもらうとして、Andreasのバイオグラフィーを少しだけ、彼はクラブ・ミュージック界で活躍している独逸人アーティストで、KreidlerやPeriode と言うバンドで有名であるとのこと。このKreidlerは1994年結成で、その創立メンバーはThomas Klein (Dr), Andreas Reihse (Synth, PC), Stefan Schneider(B; 1998年まで)及びDetief Weinlich (Sampler)でしたが、その後メンバーチェンジにより4人(1998年以降はStefanに代わってAlex Paulickが加入)が4人ともエレクトロ・アコースティックな楽器とPCと言う構成に変わっています。ここら辺については、私は暗いので,ここまでとします。 それで,本作品は、説明文によると、最初にConradが単独で録音・演奏した曲(音源)をAndreasがアレンジ・プロデュースした作品とあります。どうも、この”Con-Struct”シリーズは、同様のリミックス/リメイクの方法でアルバム作製されています。元の音源がどのようだったのかは計り知れませんが、恐らく、そんなにいじられてはいない感じがして、流石、Conrad節だなぁと感心します。恐らくは音の位相や空間性の面で、Andreasの処理が入っているのではないでしょうか? ただ、全体的にPCでデジタル処理した時のヒンヤリとした感触になっており、ここら辺にAndreasの手が加わっているのでは?と思います。曲自体はシンプルで、「音=鉱物」的な面がありますが、基本的にはミニマルです。Conradの音って、基本、電子音なのですが、プログレとしてはポップ過ぎますし、ポップミュージックとしては自由過ぎる感じがします。そこら辺が上手く生かされたアルバムだと思います。コラボとしては面白い作品だと思います。皆さん、そんな作品はどうですか? A1 “Con-Struct 9” (4:57) A2 “Con-Struct 10” (5:42) A3 “Con-Struct 11” (3:10) A4 “Con-Struct 12” (4:05) A5 “Con-Struct 13” (2:00) B1 “Con-Struct 14” (6:15) B2 “Con-Struct 15” (6:27) B3 “Con-Struct 16” (6:23) B2 “Con-Struct 15” (6:27) https://youtu.be/q1M0j5VV6aI?si=aa2SoSCyzT1N_SI5 #ConradSchnitzler #AndreasReihse #Con-Struct #M=Minimal #Electro #RemixAlbum #RemakeAlbum #OriginalSoundSouceByConradSchnitzler
Electronic Music / Remix M=Minimal 1650円Dr K2