Yachts “s/t”

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このバンドYachts(「ヨッツ」と発音。ヨットの複数形ね)のこと、知ってる人いる? と言う訳で、今回、紹介するのは英国のYachtsです。これ、CDでは持っていたんだけど、LPがヤフオクに出てたので、思わず購入してしまいました。そんな彼等のバイオグラフィーを書いておきます。Yachtsの前身のバンドAlbert Dock或いはAlbert and the Cod Warriorsは1977年4月にリバプールのアートスクールの学生によって結成されてあり、Sex Pistolsのサポートもやっていたようです。この時のメンバーは、Bob Bellis (Drs ,Vo), John (J.J.) Campbell (Vo), Henry Priestman (Vo, Kbd), Martin Watson (G, Vo)、そしてMartin Dempsey (B, Vo)でしたが、BassはRay "Chopper" Cooperに、そしてMick Shiner に、最後にGlyn Havardで落ち着きました。最初のライブはElvis Costelloのサポートでした。そんなCostelloのススメもあって、バンドはStiff Recordsと契約し、1977年にシングル”Suffice To Say”をWill Birchのプロデュースでリリースします。音楽雑誌では「パンク以上に元気が良い」とは批評されましたか、「”I Love You So Much”だけを歌っているくそみたいな音楽だ」とも批評されています。そして1978年に2枚のシングルをリリースしますが、1978年にVoのJ.J.が脱退します。それで、CostelloやNick Loweと一緒に、Radar Recordsに移籍します。同年10月にYachtsはRadar Recordsから最初のシングル"Look Back in Love (Not in Anger)"をリリースします。この曲は1960年代のTeddy and the Pandasの曲のカバーです。バンドはJohn Peelのラジオ番組BCC Radio 1に2回出演しています。次に、バンドはLPを出す為にNYCで、プロデューサーにRichard Gottehrerを迎えて、録音をしていますが、マスターテープが税関で没収されたことがあって、直ぐにLPがリリース出来なかったようです。その為、取り戻す間の繋ぎとして、シングル”Love You, Love You”をリリースしています。そうしてやっと出たのが、本作“Yachts”です。メディアもこのアルバムに関しては、「馬鹿げたバンド名にも関わらず、収録曲はグレートだと言い切れる」と好評でした。バンドはJoe JacksonやThe Whoと英国ツアーな米国ツアーを行なった後にセカンド・アルバム”Without Radar”をMartin Rushentのプロデュースで1980年にリリースしますが、メディアではこの作品も好評だったようです(私は未聴)。これら2つのアルバムはPolydorによって米国で発売されてますが、ファースト・アルバムの方は若干曲順を変えたりして、アルバムタイトルも”S.O.S.”と変えてリリースされています。1980年にMartin Dempseyが脱退して、J.J.もインディーバンドIt’s Immortalのヘルプをやっていたり、Henry PriestmanもYachtsとBette Bright & The illuminationsとを掛け持ちしていたりで、1981年にYachtsは解散してしまいます。
それで本作品の内容についてですが、全体的にかなり猛烈な勢いで弾けるパワーポップです。逆に言えば、「パワーポップとは何ぞや?」と言われたら、「このアルバムを聴け!これがパワーポップだ!」と堂々と言える程の理想型ですね。私が何故このバンドを知ったかと言うと、ロックマガジンの増刊号で”Modern Music”と言うレコードやバンドのカタログ本があって、それに載っていて、気になっていたんですよ。特に4ピースとバンドでキーボードが入っているのがビビビっときましたね。それで聴いてみたら、凄い勢いがあって、かつメロディとコーラスのコンビネーションが完璧で、どハマりしましたね。裏ジャケで、ギターもキーボードもジャンプしているのもカッコ良かったです。あと、プロデュース力だとも思うんですが、ドラムがタイトなので、全体的に音がタイトに聴こえるんですよ。まあ、皆さん、パワーポップを聴きたいと思ったら、このアルバムを聴いて下さい!

A1 “Box 202” (3:30)
A2 “In A Second” (3:17)
A3 “Love You Love You” (3:11)
A4 “Tantamount To Bribery” (2:17)
A5 “Easy To Please” (2:52)
A6 “Mantovani's Hits” (3:15)
B1 “Then And Now” (3:46)
B2 “Semaphore Love” (2:45)
B3 “I Can't Stay Long” (4:03)
B4 “Heads Will Turn” (3:25)
B5 “I'll Be Leaving You” (2:34)
B6 “Yachting Type” (1:48)

B1 “Then And Now” (3:46)
https://youtu.be/fF5iNvEs2gQ?si=JKSxxs9akN_zmF2A

[full album + other songs]
https://youtube.com/playlist?list=PLypx08gZE6ipy7aIFX2Ws08D1AEuWtOGP&si=SOt2yHgDaIlMI-Sr

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