- Kinky Musik Museum
- 3F Underground music: USA
- Rocket From The Tombs “Black Record”
Rocket From The Tombs “Black Record”
君は知っていたか?あのPere Ubuの前身バンド、Rocket From The Tombs (RFTTと表記する)を❗️RFTTは、米国オハイオ州Clevelandで1974年中盤から1975中盤まで活動していましたが、その後も2003年くらいから、時々リユニオンはちょこっとしたりしていました。1974年6月16日にRFTTほClevelandのヴェニューで初ライブを行なっています。その時のメンバー、Crocus Behemoth (Vo, B), Kim Zonneville (B, Vo), Glenn “Thunderhand” Hach (G,Vo), Tom “Foolery” Clementという編成でしたが、メンバー間のイザコザから、所謂よく知られている編成に代わります。David Thomas (Crocus Behemoth), Peter Laughner, Craig Willis Bell (Darwin Layne), Gene O’Connor (Cheetah Chrome), Johnny Madansky (Johnny Blitz)です。その後、RFTTは3つに分裂します。一つはCheetah ChromeとJohnny BlitzはVoにStiv Batorsを加えて、Frankensteinを結成、このバンドは後にDead Boysになります。諸パンクですね。2つ目はPeter LaughnerとDavid Thomasは、Tim Wright(B)を加えて、より実験的なバンドPere Ubuを結成しますが、Peterは長年のアルコール摂取とドラックのやり過ぎで、急性膵炎で亡くなります。そして3つ目は、Darwin Layneほコネチカットに移り、Saucersを始めたそうです。RFTTは所謂、プロト・パンクとかアヴァン・ガレージとか言われてきましたが、録音物をちゃんと残しておらず、好事家たちが、ライブ音源やデモテープからのブートレッグを時々出したりしていました。その中で、2002年にSmog Veil Recordsがブート音源をまとめてCDとした”The Day The Earth Met The Rocket From The Tombs”を出しており、これが縁になって、RFTTは正式にリユニオンを果たします。Crocus BehemothことDavid Thomas (Vo, Musette, Duotronic), Cheetah ChromeことGene O'Connor (G)それにDarwin LayneことCraig Willis Bell (B, Vo)のオリジナルメンバーと他にTelevisionのRichard Lloyd (G)とSteve Mehlman (Dr)も加わります。本来ならPeter Laughnerも加わるところでしたが、彼の体調が悪くRichard Lloydが抜擢されました。2004年にSmog Veil RecordsとMorphiusは”Rocket Redux”を2003年のラインナップで録音してリリースします。その後、David Thomasは2006年に、ちゃんとバンドをリユニオンして、新しい曲でUSツアーをするとアナウンスして、2006年夏にツアーやっています。2011年9月13日にアルバム”Barfly”をリリースし、ツアーもやっていましたが、Richard Lloydがツアー前に脱退し、また、2011年12月30日にCheetah Chromeがバンドを抜けることに。オリジナル・メンバーはDavid ThomasとCraig Willis Bellだけになってしまいました。そうして2015年11月に本作品”Black Record”がリリースされた訳です。
このアルバム”Black Record”では、Crocus Behemoth (Vo, Musette, Duotron), Gary Siperko (G,Vo), Buddy Akita (G), Craig Bell (B, Vo), Steve Mehlman (Dr)で、ゲストにLament Thomas (Vo, back-Vo, tambourine), Lawrence Caswell (back-Vo), Chris Kulcsar (Synth, back-Vo)が参加しています。新録のようですが、名曲”Sonic Reducer”も演っていて、もうそれだけでも涙が出ますね。しなしながら、他の曲もガレージ色が強くて、中々カッコいい曲が目白押しです。Pere Ubuから捻くれた実験性を薄めで、よりストレートなロックン・ロールの粉末をまぶしたとでも言うか、まあ、カッコいいです。しかし、David Thomasが歌うと、全て彼のキャラで持っていかれますね。凄いアクの強さだと思いますよ。そんな彼等RFTTの2015年のアヴァン・ガレージ・ロックを聴いてみませんか?
A1 “Waiting For The Snow” (3:04)
A2 Welcome To The New Dark Ages” (2:19)
A3 “Strychnine” (1:56)
A4 “Sonic Reducer” (3:38)
A5 “I Keep A File On You” (1:24)
A6 “Nugefinger” (3:07)
B1 “Spooky” (4:03)
B2 “Coopy (Schrödinger's Refrigerator)” (3:20)
B3 “Hawk Full Of Soul” (3:00)
B4 “Read It And Weep” (2:23)
B5 “Parking Lot At The Rainbow's End” (1:50)
A4 “Sonic Reducer” (3:38)
https://youtu.be/2s8a3z4qlDY?si=byLFO0sHzYPP1HXw
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l4qWmSynZ62lpQuNLSDllvPsI_Qwd-gO4&si=Is4JkPOfVZRKsT99
#RocketFromTheTombs #BlackRecord #FireRecords #PereUbu #DeadBoys #CrocusBehemoth #CraigBell #AvantGarageRock #SteveMemann #SonicReducer