Hair Police “Mercurial Rites”

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今回、紹介するのは、ケンタッキー州のLexingtonで2001年に結成された、実験ロックグループHair Policeの最新作(最終作)”Mercurial Rites”です。このバンドについてはあんまり詳しくないのですが、取り敢えず、Wolf Eyes絡みのバンドと認識しましょう。最初のラインアップはRobert Beatty, Ross Compton, Mike Connelly, Matt Minter及びTrevor Tremaineでしたが、2001年4月の最初のライブに向けて、カセット作品” History of Ghost Dad”をリリースしています。しかしながら、Ross Comptonは同年夏に演奏自体を辞め、また翌年10月にMatt Minterも脱退しています。更にMike Conneryは2003年終わりにMichiganに居を移し、2005年の春にWolf Eyesに移りました。その結果、Robert Reatty, Trevor Tremaine及びMike Connelly (辞めてはいなかった)のトリオで活動することになります。彼等は2001年ににカセット作品”History of Ghost Dad”を出します(CDR版もあり)が、翌年にはファーストアルバム”Blow Out Your Blood”CDでデビューしています。その後もコンスタントにフィジカルをリリースしており、またコラボ作品やスプリット作品も多数出しています。それだけだはなく、Wolf Eyes, Prurient, Sightings, Mammal, Neon Hunkらと米国内ツアーも精力的にこなしており、2004年8月にはSonic Youthともツアーをしています。
それで本作品ですが、2013年にType Recordsこらリリースされた彼等の最新作(最終作)にあたります。カセット版もありますが、ヴァイナルは赤盤です。肝心の音の方は、メンバーの担当が不明なので、詳細は分かりませんが、恐らく,テープループで重低音のリズムを作り、更にテーブルトップでノイズやフィードバック音を乗せ、そこに変調ヴォイスが乗ると言った構造でしようか? その一方で、ダラダラとしたドローン音に歪んで不明瞭なヴォイスが被さる曲もあったり、タイトル曲はドラムも用いた鬱々とした曲もあったりで、ヴァラエティに富んでいます。しかしながら、はっきり言うと、Wolf Eyes直系の音作りだと言えるでしょう。音の構成も曖昧模糊としている点も似ていると思いますが、時にベースのダルな音も聴取可能です。全体を覆うのはダウナーな雰囲気であり,それが,米国の「闇」を表しているかのようです。興味がある方は,この米国の「闇」な音楽を聴いてみてください。

A1 “We Prepare” (4:57)
A2 “The Crevice” (4:23)
A3 “Thief's Spring” (4:09)
A4 “The Scent” (5:35)
B1 “Dilate And Inhabit” (3:23)
B2 “Dusk Misplaced” (3:01)
B3 “Scythed Wide” (3:55)
B4 “Mercurial Rites” (3:34)

A1 “We Prepare” (4:57)
https://youtu.be/yx7XxWDctRQ?si=3WSBLCjhFYW2iYxh

B1 “Dilate And Inhabit” (3:23)
https://youtu.be/az2d-Oo0XqM?si=4bLEOSvRtZCpHEzV

B2 “Dusk Misplaced” (3:01)
https://youtu.be/az2d-Oo0XqM?si=E2NhN3JgaYl-DzS_

B4 “Mercurial Rites” (3:34)
https://youtu.be/PBOAymCZf4Q?si=aABzIdgcaN9tG80s

[live]
https://youtu.be/s0HxTyWdd_w?si=390d8N4drRMaTaja

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