Atrax Morgue “Overcome”

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死は何故にヒトを引き寄せるのか❓と言う命題を実践していたイタリアのAtrax Morgueの作品 ”Overcome”の登場です! Atrax Morgueはイタリア人Marco Corbelliのソロノイズ・ユニットの名前です。このMarcoは1992年に音楽活動を始めますが、本当に2007年5月6日に首吊り自殺してしまいます。また、彼は生前には自身のレーベルSlaughter Productionsを運営し、自身のAtrax Morgue以外も含めて100タイトル以上の作品をリリースしています。 また、Atrax Morgueとしても、国内外のレーベル(Self Abuse RecordsやRelease, Old Europa Cafe, RRRecords, Crowd Control Activities及びArs Benevola Mater)から多数のCDをリリースしています。しかしなから、彼は死を選びました。それは誰よりも死について考え、またその在りようを作品にしてきた彼の答えだったのかもしれませんね。
それで、本作品の内容ですが、単調な低音を響かせるモノシンセの持続音或いはパルス音から成る,極めてストイックな電子音楽であり、故に強靭な意志を感じざるを得ません。そこに,人間の苦悩や痛みを絞り出す変調ヴォイスが被さり、より一層の殺伐とした風景(音像)を描き出しています。一音入魂、彼は命を削って、曲を作っていたのかもしれませんね。因みに,彼の死後、2020年に同国イタリアのUrashima(浦島)が本作品をリイシューしています。正にM.B.から脈々と続く、極私的なデス・インダストリアル・ノイズの系譜を感じます。皆さん,一度は聴いてみた方が良いかもです。

A-4: “Blackish Water”
https://youtu.be/X6y5rAWaS0Q

B-2: “Chill”
https://youtu.be/rvhQtPcSC2o

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