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Die Welttraumforscher “Remixen Die Welttraumforscher”
多分、この作品、Gagarin Records (Felix Kubinのレーベル)から出ていたので買ったんだと思います。なので、Die Welttraumforscher (ディー・ヴェルトトラウムフォルシャー)については全然知りませんでした。しかも、全曲、リミキサーによってリミックスされた曲をコンパイルした内容になっています。どうもこの元になっているDie Welttraumforscher (World Dream Explorerと意)とは、スイスのアーティストChristian Pflugerのソロユニットみたいですが、そのChristian Pfluger自身についてもその存在自体が不明瞭です。彼は1981年にファースト・カセット・アルバムを出してから、ずっと活動しており、現在も活動中です。また、彼は、音楽以外にも、イラストや映像とかもやっているみたいで、本作でも各曲にイラストをあしらっています。今回は13組/人のアーティストをよって、それまでにリリースされている自身の曲をリミックスされた一種のコンピレーション・アルバムになっています。とにかく、不思議な雰囲気の曲がリミックスされていることで、更に謎な部分が強調されているようです。このChristian Pflugerの音楽自体は私は未聴なのですが、断言はできませんが、そのユニークさは伝わってきます。まあリミキサーには、Mouse On Mars, Felix Kubinなどの強者が名を連ねていますので、相当弄られてはいると思うのですが、アルバムとしての一体感はあります。 A1 Barbara Mongensternリミックス: アコギのようなギターのサンプリング音と柔らかいシンセ音が白昼夢に誘うが如し。途中にノリの良いフレーズもあります。A2 Neoanginリミックス: 鉄琴が印象的な不思議な曲で、ギターのエフェクトがエグいが、メロディは良い。A3 Mouse On Marsリミックス: 決めのフレーズをサンプリングしての曲で、クラブ系ラウンジ音楽? A4 Schlammpeitzigerリミックス: ミニマルな電子音に簡素なシンセ音が絡みつき、ディープな世界に誘われる。 A5 Miniychevリミックス:呟くようなVoも聴取できるノリの良い曲。バックにはややノイズもあるが、子供の声もポイント。 A6 Kiss Kiss Bang Bangリミックス:力強いドラムがディスコビートで引っ張っていく曲で、スパイ映画風。男女Voあり。 A7 Harald Sackリミックス: ゆったりとした曲だが、ガムラン風の音が聴取可能。かなり短い。B1 Joe Tabuリミックス: サンプリングされたピアノ音とドラムをループ。トランペット音も。Voも積滞していく。B2 Nova Hutaリミックス; 中々怪しい感じの雰囲気で、Voあり、ポストパンクのような曲調で進行。B3 Felix Kubinリミックス: サンプリングされた音全部を惜しげもなく使ったカッコいい曲。ユーモアも忘れない。B4 F.X.Randomiz リミックス; ヴォコーダーVoから始まり、段々と重なって盛り上がっていく。中々メロディアス。B5 Klangwartリミックス: 女性の呟く声から始まり、段々と曲が盛り上がり、本来の男性Voが入ってくるメロディアスな極。B6 Forscher in der Nachat(1999年ヴァージョン): 変わった音の打楽器に女性Voが、人間味たっぷりに歌い上げるメロディ重視の曲。とまあ色んな風にリミックスしておりますが、兎に角、元曲知らなくても楽しめるので、是非是非聴いてみて下さい。 Felix Kubin remix “Radio Pangäa” https://youtu.be/KvS-dMRHNJA Kiss Kiss Bang Bang remix “Die Rote Triade”" https://youtu.be/4ti9YBBcmQo Nova Huta remix “Lovetown & Mindgarden” https://youtu.be/eVfbvE_Mq_I #DieWelttraumforscher #RemixenDieWelttraumforscher #GagarinRecords #ChristianPfluger #Switzerland #Remix #Album #BarbaraMongenstern #Neoangin #MouseOnMars #Schlammpeitziger #Miniychev #KissKissBangBang #HaraldSack #JoeTabu #NovaHuta #FelixKubin #F.X.Randomiz #Klangwart #ForscherInDerNachat(1999)
New Techno Gagarin Records 不明Dr K2
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Phosgen “When Innocence Dies…”
これまた謎物件。一体、いつ、どうして買ったのか?もよく分からないブツです。独逸Phosgenのファーストアルバムです。DiscogsでもWikiでも殆ど情報が無いです。ただ一分かったのは、Holger G. のソロノイズユニットだと言うこととPhosgenとしてはこの作品とセカンド&ラスト・アルバムを1枚出しているだけだと言うことぐらいです(もし、知っている方は教えて下さい)❗️そう言う状態なので、背景とかは良く分かりませんが、使用楽器については記載がありました。彼は、Roland MC-303, Alesis Quadraverb I, Danelectro Feb Tone Distortion, DBX 266 XL Compressor / Gate, Roland DAC 15 XD, E-Bass, Tapes, Metal Junksと言う所です。内容は典型的なパワー・エレクトロニクスです。低音を重視した持続音に、ナチ(?)の演説テープ、歪み切ったVo, 更には時には重いキックが入りますが、基本的にはノンビートです。この手のパワ・エレのテンプレートって多分、Whitehouseとかではなくて、Genocide OrganやCon-Dom辺りからの影響が強いとは思いますが、その後進がヘロヘロのパワ・エレだとちょっと寂しいですね。確かにGOとかって、衝撃的で扇情的なライブを半ば匿名的にやっているので、やはり宅録パワ・エレーーしかも1人でやってるーーは、ちょっと寂しいです。せめて、ジャケとかはそれなりの装丁にした方が良いでしょう。また謎の宅録パワ・エレに興味のある方は聴いてみても良いかもしません(個々の曲の完成度は高いです)。 A1 “Verflucht Sind Sie Alle!” A2 “In Love With The Devil” A3 “Anger” A4 “Tourture Time” B1 “When Innocence Dies...” B2 “Immortal Hate” B3 “Peace & Justice” B4 “Never Ending Pain” https://youtu.be/wcDMr2Dzthc?si=yUhWj3BNY-K-RaUu #Phosgen #WhenInhocenceDies… #WolfRecords #LimitedEditions #444部 #PowerElectronics #HomeRecording #Typical #HolgerG.
Noise / Power Electronics Wolf Records 不明Dr K2
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V.A. “Syrens: Female Noise Compilation”
またまた、掘ってしまいました。MSBRの田野幸治さんが生前、女性ばかりのノイズ・ミュージシャンのコンピを作ろうと思うと言っていたら、あっという間にリリースされたました。田野さんのこのコンセプトほ、多分、英国Susan Lawlyがやっていたコンピ・シリーズ”Extreme Music From なんちゃら”に触発されたのではないかとふと思い出しています。参加者は11組。それぞれについて紹介したいきます。 A1 Timisoara (日)は、旧姓守田恵子さんのソロノイズユニットで、轟々たる分厚いハーシュノイズで幕を開けます。A2 Angelica Rosenthal (伊)は辿々しいリズムマシンのリズムに、鬱々とした電子音が流れる曲。はシンセウェーブに近いテクノイズですが、後半はドラムン・ノイズ的な音になってしまう。A3 Maisie (伊)はミシンのような音を中心としたミュージック・コンクレート的作品で、後半にはサンプリングされたコーラスやピアノの音が組み合わさっている。逆回転あり。 A4 Zipperspy (米)はは、アフリカの民族音楽のようなバックが、規則的なリズムに移り変わるミニマル調の曲。インダストリアル・ネイチャー・ミュージック! A5 Allun (伊)は、ガチャガチャしてると、あっと言う間に終わってしまう23秒の曲。潔さが良い。A6 Reiko A. (日)は、ゆったりした電子音が、深いリバーブの中で疼いているような曲で、その出たり入ったりの仕方にセンスを感じる。 B面にいきます。B1 S. Isabella (日)は自身の無機質な声とかをサンプリングしてコラージュした幽玄な曲で、最初と終わりに合図が配置されているB2 Mammal Holiday (米)はテープの回転数を落としたり、ドカドカした民族音楽的なリズムマシンを中心にした曲。B3 Laura Maes (ベルギー)原かなり静謐で、デリケートな音楽が淡々と続く幽玄な曲を提示。消えそうで消えない音。メタルジャンクも使っていそう。B4 Nuclear Pig Shit (米)は如何にもアメリカンな、大味でガチャガチャしたハーシュノイズです。B5 Cyclisms (加)はハーシュでもなく、微音系でもなあ極めて中庸なアブストラクトな曲で締めています。 本作品はYouTubeにはなかったので、参加者それぞれの作品(他者とのコラボを含む)を貼っておきます。 Timisoara + Facialmess https://youtu.be/8QSsm-JYG5M Maisie “Song About The Several Ways To Use A Woman” https://youtu.be/22t18YQMBZI Reiko A. Live at Yaneura II https://youtu.be/NslRMrk_fl4 S.Isabella “Emergency Landing-Murmurous Planet” https://youtu.be/6qLZ4IQ84os Con-Dom/Militia/Laura Maes “Familiendrama/Pain” https://youtu.be/6dOV_1gnANM Macronympha+Nuclear Pig Shit “A Fist of Lust” https://youtu.be/t2ScthxGR34 #Syres #FemaleNoiseCompikation #Flenix #BlimmingVessels #VariousArtists #HarshNoise #Electro-AcousticNoise #AbstractNoise #Timisoara #AngelicaRosenthal #Maisie #Zipperspy #Allun #ReikoA. #S.Isaella #MammalHoliday #LauraMaes #NuclearPigShit ##Cyclisms
Noise Flenix & Brimming Vessels 不明Dr K2
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Feine Trinkers Bei Pinkels Daheim “Apfelmost Und Essig”
これまた謎々物件。恐らく独逸モノとして購入したものと思われます。初め、どちらがアルバムタイトルでどちらがバンド名か分かりませんでした 苦笑)。調べた結果、Feine Trinkers Bei Pinkels Daheim (以下、FTBPDと表記)がバンド名でした。とは言うものの、実は、独逸の元建築家Jürgen Eberhardのソロユニット名で、1989年から活動していたそうです。一時期、Oswin Czerwinskiも加わってデュオで活動していましたが、2004年からは再びソロになっています。このFTBPDは結構、沢山のリリースを行っており、Audiofile Tapes (米), Vinyl Communication (米), Drone Records (独)などからもリリースされています。アルバムとしては、初のLPが本作品”Apfelmost Und Essig (直訳すると「サイダーと酢」)”が最初だと思います。FTBPDの意味を調べようとしましたが、何だかよくわからない意味でしたので、和訳は出来ませんでした。それでFTBPDの音楽は、オブジェなど非楽器を使って、それを電子的に取り込み、変調/再グループ化/重ねたりして、ある種のサウンド自体を構築すると言うスタイルみたいです。こちらも家電系実験音楽ですね。それで本作品ですが、柔らかい黄色い和紙に包まれた黄色盤で録音情報や曲名は一切書いてありませんが、Discogsには曲名が記載されています。また、この時期はJürgenとOswinのデュオで、ゲストにChris Sigdellも参加しています。A面に3曲、B面に2曲、収められています。電子音ではなく、アコースティックな音を加工していますので、電子音らしき音は含まれていませんが、ガサガサ、ゴソゴソとした音が心地よいドローンの上で遊んでいるかのような音楽です。まあ、「音響系ノイズ」の範疇に入る音楽だと思います。音の扱いがかなり巧いので、相当なスキルを持っていると思います。それも建築家の前歴があるからでしようか?もし、この盤を見つけたら、一度は聴いてみても良いかと思います。隠れた「名匠」ですね。それではそのチャンスを得られることで、チャオ! A1 “Neigungsgeruch” (4:35) A2 “Samenplasma” (5:00) A3 “Regelfallsaft” (7:29) B1 “Enthaarungsleim” (5:20) B2 “Intimsprayschwindel” (12:41) YouTubeにこの作品は無かったので、ライブ音源を貼っておきます。 https://youtu.be/QD9keZWcbMg?si=UPLYy9mq3xtl7yYt #FeineTrinkersBeiPinkelsDaheim #ApfelmostUndEssig #EpilepticRecordings #German #Electro-AcousticNoise #AmbientNoise #Drone #JürgenEberhard #OswinCzerwinski #ChrisSigdell #Germany
Electro-Acoustic Music Epileptic Recordings 不明。Dr K2
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Converter “Coma”
またまた、テクノイズの本山Hymen RecordsよりConverterをチョイスしました。テクノイズとかHymen RecordsについてはP•A•Lのところでも述べましたので、そちらを参照して下さい。今回、取り上げたConverterは、米国のScott Sturgisのソロユニットで、元々はオハイオでしたが、現在はシアトルで活動しています。この手の音楽をやっているアーティストで、米国人は珍しいです。その始まりは、1998年初頭で、Scottがリズムで押していく音楽にインスパイアされて、テクノイズを追求し始めたとのことです。1999年に、ファーストアルバム“Shock Front”をAnt-Zenよりリリースしており、それ以降、伝説的リズミック・ノイズの開拓者DiveやEsplendor Geometricoと同様に、P•A•LやImminent Starvationsなどと共に活動しています。Scottは、そのルーツとしてインダストリアル・ミュージックがあったことを表明しており、自らの音楽を「結構ハードで、ノイズ要素のある電子インダストリアル」であるとしており、ダンス・フロアへのリズムへの浸透と伝播を狙っているらしいです。実際、本作品のトラックはトロントではクラブ・ヒットしたとのこと。彼の音楽は、激流の如き電子音の土砂降りと爆発するようなマシンリズムから成り、それが歪んだパワーノイズ/アナログ・シンセの音の雰囲気を醸し出し、容赦無き音響攻撃を挑んでくると言うことらしいです。その雰囲気と言うのは、偏執狂や強靭或いは恐怖の類とのこと。彼は、そう言った音響効果を更に推し進める為にPain Stationと言う別プロジェクトを米国のハーシュノイズユニットR4とやっているそうです(私は未聴)。また、 Xenonics K-30などとのコラボもやっていますし、最近ではNotimeと言うプロジェクトも始めており、また自分自身のレーベルAuricle Mediaもやっています(レーベルは2008年までは続いていたようです)。 それで、本作品ですが、これはConverterのファースト・アルバムですが、マスタリングが良いのか、迫力満点で、かつ粗野でヘビーなテクノイズを放射しています。前回のP•A•Lと比べると、かなりノイズ寄りなアプローチだと感じました。リズミック・パワー・エレクトロニクスと言った方が良いのでしようか。そこら辺が如何にも米国らしいです(欧州のテクノイズ作品と比べると言う意味でですね)。そうですねぇ、初期のパワ・エレとか1990年代の米国のパワ・エレが持っていた攻撃性とか猥雑性を持ち合わせていると思います。なので、ダンス・ミュージックとしてのテクノイズでは無いですね。対峙して聴くべき「ノイズ」ではないでしょうか?もし、貴方が野蛮なテクノイズを聴いてみたいのであれば、本作品はお勧めです❗️ “Denogginizer (Kill The Brain https://youtu.be/bdvUSOj9pcc “Nix” https://youtu.be/nlwLXy5nkdU #Converter #Coma #HymenRecords #Technoise #ScottSturgis #SoloUnit #HarshNoise #Ant-Zen #FirstAlbum #Rhythmic
Technoise Hymen Records 不明。Dr K2
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MSBR & Spstic Colon ”Live Electronics At Matsuyama”
皆さん、MSBRこと田野幸治さんのことを覚えていますか?1990年代初頭から2005年まで活発に活動していた日本のノイズシーンにおいて重要な人物です。MSBRとして音楽活動を、また雑誌「電子雑音」の編集長として日本におけるノイズ:ミュージックの啓蒙に尽力した方です。更にショップ「デンザツ・コム」も運営していました。彼が、まさかの大腸癌で夭折したのは2005年夏でした。44歳と言う若さです。個人的にも友人であったので、大変ショックでした。そこで、今回は、日本のMSBRと米国のSpastic Colonのライブ音源のスプリット盤を紹介します。MSBRはMolten Salt Breeder Reactorの略で、彼が松山にいる時に、インスタレーションとして展示した作品の名前でもあります。その頃は、美術家武智さんと共に活動していましたが、やがて活動の拠点を東京に移し、脱サラ(彼は元々エンジニアでした)して、国内外のライブは元より、旬なノイズ・アーティストの日本ツアーのサポートや音源のリリースなどを行なっています。ラウドなハーシュ・ノイズなどの時は「ノイズのはらわた」と言う企画名で、電子音響系の場合にたは「Streamline」と言う企画名で来日アーティストのライブのサポートをしています。また、MSBRの作品は奇っ怪なハンドメイドの包装がなされており、購入者は収納にも困る具合(笑)でした。また田野さんは漫画も描いており、大のプロレス好きでもありました。音楽活動については先述の通りです。一方、Spastic Colonは、米国西海岸のErik HoffmanとJorge Martinのデュオで、私は彼等の日本ツアーの時に初めて知り合いました。その後、ErikはGround Fault Recordingsを始め、当時のノイズ・ミュージックをラウドなもの、静謐なもの、そして、その中間のアブストラクトなものに分類して、世界中のノイズ・ミュージシャンの音源をCDとして流布していましたし、MSBRと共に私が同行した時も泊めてもらい、アンプ等を貸し出してくれました。2021年には、それまでにリリースしたシリーズCDを纏めた34枚組CD&2CDRsボックスセットもリリースしています。 それで、本作品についてですが、Spastic Colon(これ、意外と凄いネーミングで「痙攣する腸管」の意)が初来日した時に、田野さんが、彼等に同行して国内ツアーをしているのですが、その時の四国松山市(田野さんの実家があるところ)でのライブ音源を収めています。Spastic Colonは、多量の機材を駆使して、茫漠としてスモッグのような灰色ノイズを吐き散らしています。所々にリズムのような機械音も聴き取れますが、ライブ録音の為か、音は不明瞭な輪郭を成しています。私は彼等のスタジオ音源を聴いたことがないので、この、T G.の”The Second Annual Report”みたいな音が本来の音楽かどうかは分かりません。一方、MSBRは名機Korgのギターシンセを使った(ギターは使わない)ササクレだったハーシュノイズを放射しています。彼の、一見見た目は優しそうな男性なのに、放射するノイズの強度は非常に高いと言うギャップも魅力の一つです。簡素なジャケですが、内容は濃いので、1990年代のノイズ勃興期が知りたい人ならば、この作品ももってこいなので、お勧めです(ただ300部限定なので、今では入手困難かな?)。 A MSBR “Live Garppling Electronics 1-25.05.97” (22:23) B Spastic Colon “Mr. Donut's Choco-Ring” (19:14) 本作品はYouTubeに上がっていなかったので、各アーティストのライブ音源を貼っておきます。 A) MSBRの京都でのライブ https://youtu.be/ej4uf2MSYQw?si=7PUPsokG_V0lnnZ3 B) Spastic Colonのライブhttps://youtu.be/9FXSKCyDrUY?si=q84zFUYc6nfd0w4F #MSBR #SpasticColon #LiveElectronicsAtMstsuyama #Flenix #MoltenSaltBreederReactor #KojiTano #ErikHoffman #JorgeMartin #JapanTour #LiveRecording #Matsuyama #HarshNoise #ElectronicNoise #SmogNoise
Electronic Noise (Harsh Noise / Smog Noise) Flenix (M.S.B.R. Records) 不明。Dr K2
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Brume / Telepherique “Dans Le Silence / Schrei Nach Stille”
私の大好きなノイズ・ユニット2組によるスプリット作品180gLP2枚組みの登場です❗️Telepheriqueについては前回バイオグラフィーを書きましたので、参考にして下さい。それでBrumeなんですが、これは基本的に仏のChristian Renouのノイズ・ユニットで、時々、他の人の参加がありますが、Christianを中心にして、結構前(1985年頃)から活動しています。日本での人気は然程無いのですが、リリース量も多く、また各リリースの音楽的完成度も高いので、欧州では人気があります。そうですねえ、初期にはインダストリアルな風情もありましたが、元祖音響系ノイズ・アーティスト/作曲家でもあり、段々と渋い音響ノイズ作品にシフトしていきます。私がBrumeを聴いたのは、P16.D4のリーダーであったRLWのコンピレーションCD5枚組み”Tulpas”であり、彼の曲は大音量にも関わらず、かなり繊細で混み合ったカバー曲(!)をやっていて、それで、このユニットは凄い!と直感したものです。その後、私も彼ともコラボをすることになりましたが、それはそれとして。彼はミュージック・コンクレート、フィールド録音、コラージュと言った方法を駆使して、主に録音物(要するに宅録ですね)で活動してきましたが、最近(2022年初頭)、FBで彼は「Brumeは終わった。音楽活動を辞める」と宣言しています。才能はあるのに、何か不遇の音楽家だと思いましたし、残念な気分になりました。それで、今回、聴き直してみようと思って、本作品を取り上げました。しかしながら、この組合せは実は今回が初めてではなく、この前にも2作品リリースされています。なので、お互い、よく知った者同士であったと思います。先ずLP1枚目には、Brumeが作製した長尺な曲”Dans Le Silence”としてを片面1曲づつ収めており、LP2枚目にはTelepherique側が作製した曲が5曲収められています。先ず、Brumeの曲ですが、音の強弱や空間性を意識した音楽で、フィールド録音された音などが上手く組み合わさって、極上のミュージック・コンクレート作品に仕上がっています。ここら辺の音の扱い方はAubeにも通じるところがありますね。一方、Telepheriqueの曲は、核になる反復音を使い、そこに音を即物的に配置した音楽になっており、一種のクラウトロック的な面を垣間見ることが出来ますね。多分、KlausらはConrad Schnitzlerなんかが好きだったのでは?と推測します。こうやって聴き返してみると、買った時には気付かなかった音楽的側面や各グループのルーツなどを発見できて、面白いものだなと思った次第です。因みに本作品をリリースしたDuebelは、あのAnt-Zenの子会社みたいで、主に電子ノイズ系の作品を1999年までリリースしています。装丁も丁寧ですので、皆さんも見つけたら、是非!! ◼️LP1 A Brume “Dans Le Silence Part 2” (17:18) B Brume “Dans Le Silence Part 1” (12:14) ◼️LP2 C1 Telepherique “Geduld” (6:02) C2 Telepherique “Was Kannst Du Hören?” (6:11) C3 Telepherique “Aushalten” (5:56) D1 Telepherique “Wie Lange Noch?” (6:07) D2 Telepherique “Hoffnung” (7:59) [YouTubeには無かったので、同時期の他の曲を貼っておきます。] Brume “Drug”より”Drug Part 5” https://youtu.be/1UB0gXIoiVY?si=EHeZTpDha0tihgzD C2 Telepherique “Was Kannst Du Hören?” (6:11) https://youtu.be/lAwKiLQgoZM?si=PFCgLAypayJ-wo29 #Brume #Telepherique #DansLeSilence #SchreiNachStille #Duebel #SplitAlbum #2LPs #LimitedEditions #500部 #Electro-Acoustic #MusiqueConcrete #Industrial #Electronic #Noise
Electronic, Experimental Duebel 不明。Dr K2
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808 State “Newbuild”
もうこれは王道のテクノですね、808 Stateのデビューアルバム”Newbuild”です。本当なら1988年のオリジナル盤を紹介するところですが、これは1999年の再発盤で、かつ12㌅EPの3枚組の仕様になっています。私、そんなにテクノには詳しくないんですし、皆さんの方が詳しいと思います。なので、バイオグラフィーを一応、書いてみますね。シカゴで巻き起こったアシッド・ハウスがブームになった1988年に、英国マンチェスターで始まったテクノ・ユニットが、808 Stateです。Eastern Blocと言うレコード店の店員Martin Priceと常連客のGraham MasseyとGerald Rydel Simpson (後にA guy cold Geraldと名乗る)で結成されます。1988年に同店のレーベルCreedからデビューアルバムである本作品”Newbuild”をリリースします。このアルバムをリリース後、Simpsonが脱退、代わりにAndy BarkerとDarren Partingtonが加入し、1989年にEP”Quadrastate”をリリースします。このアルバムの一曲目”Pacific State”は後にリミックスが沢山の作られることになります。この曲はアンビエント・ハウスのシーンへ大きな影響を与え、ZTTレコーズへの移籍のきっかけとなります。これらのアルバムはマイナーレーベルからのリリースだったので、入手困難だったのですが、Aphex Twinの運営するRephlex Recordsより1999年に”Newbuild”を、2008年に”Quadrastate”をCD再発されています。ZTT移籍後に”90”を1989年にリリース。その後の1990年にアルバム”ex:el”をリリース、ゲストにBjörkやNew OrderのBernard Sumnerも参加しています。1992年にMartinが脱退し、その後、UB40をゲストに迎えたアルバム”Gorgeous”をリリース、落ちついた作品になります。その後、日本盤も出して、日本のテクノ・シーンは盛り上がりますが、808 State自体はテクノ・シーンから離れていきます。1996年に出たアルバム”Don Solaris”をリリースしますが、音はドラムンベース的になっており、音楽批評家には酷評されています。。しかし、一方で、Brian EnoやPropellerheadsによるリミックスアルバムを日本向けに出しています。Darren Partingtonが脱退したので、GrahamとAndyのデュオとして活動してきましたが、Andy Barkerも2021年12月6日に逝去していますので、今はどうなっているのかは過分にして知りません(誰か、教えて!)。まあ808 Stateについてはザックリとこんな感じです。 それで本作品ですが、その名の通り、リズムは荒々しいTR-808をふんだんに使ってのリズムセクションがメインで、正真正銘のダンス・ミュージックと言うかテクノなんですが、今、聴くと、やはりTR-808の音はちょっと古い感じもしますね(でもこのアルバムは1988年のブツなので、それはそれで良いと思います)。まだ若い才能が芽吹いてきた予感を感じさせます。また、サンプリングされたベースのカッコいい曲もあります。私はこれ以降のアルバムも書いていませんし、テクノには詳しくはなきのですが、私の守備範囲だとAbsolute Body Control辺りが近いですかね?まあ4つ打ちのキックはテクノのそれなんですが。それと本作品はほぼほぼ片面ずつに1曲が収められているので、聴くのが忙しないですw 偶には王道テクノも良いもんです。 ◼️EP1 A “Sync/Swim” (6:17) B “Flow Coma“ (5:57) ◼️EP2 C1 “Dr. Lowfruit (4 A.M. Mix)” (7:32) C2 “Headhunters” (4:58) D “Narcossa” (5:17) ◼️EP3 E “E Talk” (4:00) F “Compulsion” (5:20) https://youtu.be/ptqh8yF3PFY?si=WMSxKUCpOkUkGdfe #808State #Newbuild #Rephlex #TR-808 #Techno #UK #FirstAlbum #Synthesizers #MartinPrice #GrahamMassey #GeraldRydelSimpson #AGuyColdGerald
Techno Rephlex 不明Dr K2
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AMK “Mecca”
限定10部はないでしょ❗️と言う訳で、1980年代中期より活動する米国のAnthony Micheal KingことAMKの登場です。彼はBanned Productionsと言うレーベルも運営しており、The HatersのG.Xe. Jupitter-Larsen氏とも長年に渡り協力関係にあります。バイオグラフィーらしき情報はなく、割と謎の多い人物ですが、1999年に私が西海岸ミニツアーをやった時に、初めて彼に会いました。その第一印象は「変わり者」でした。それまでも、1993年位にお互いに郵便で連絡を取っていたのですが、彼の演奏形態には驚きました。彼はそれをアナログ・モンタージュと呼んでいました。つまり、既存の曲が録音してされている複数枚のソノシートを文字通り切り貼りして、台紙に貼り付け、それをレコードプレイヤーで再生すると言う手法で、当然、針飛びやチリノイズやらに混じって、既存の曲がコラージュされて再生するとなる訳です。或いは溝が違い過ぎて、ちゃんと再生できない。これをもって彼の演奏が始まる訳です。それで、本作品ですが、ラテカット盤なんですが、時々、これは本当の針飛びなのか?録音されたものなのか?と言うことが分からなくなってきます。元々が、ソノシートなので、わからないです。そんな狐に包まれたような音楽体験はどうでしようか? 因みに、この盤を出しているHarbinger Soundは英国のSteve Underwoodが運営するレーベルで、1990年から活動しています。そして、この作品は20枚作って、10枚だけ流通し、残りはAMKが壊して、アナログ・モンタージュに使ったらしいです。 YouTubeには無いので、他の作品で。 https://youtu.be/sU-Kehl6N-8?si=_pygpjAu_spD_pQ4 #AMK #Mecca #HarbingerSound #AnalogMontage #LathCut #Noise #ConceptualMusic #MistakesOnRecords #RecordPlayer
Experimental music Harbinger Sound 不明Dr K2
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RLW “EaRLy W One: in search of c.r.”
以前から推していたP16.D4の創設者であり、独逸の実験レーベルSelektionの創設者でもあるRLWことRalf WehowskyのソロユニットがRLWであります。それでどう言う経緯か知りませんが、Ralfが音の素材として録り貯めてした音源を一枚のアルバムにしたシリーズが、”eaRLy W”シリーズで、本作品はその第一弾になります。彼の経歴はP16.D4のところである程度書いていますので、そちらをご参照ください。P16.D4が解体された後に、Ralfは自らの名前のイニシャルからRLWとして、過去の様々な音源のリサイクルを行い,終わりの無い自己複製装置として作品をコンスタントに出しています。その音素材になり損ねた音源を集めたのが、このレコードになります。そこに目を付けたのが、米国レーベルSwell Radioです。内容はと言うと、ラジカセ一発録りの即興ギターの断片やチープなリズムマシンとギターのセッション、或いはそれをテープ操作したものなど、「これ、どうやって使うの?」とも思われる音源が曲として収録されています。実際にはボツ・テイクなのかもしれませんね。と言うか、これを使って聴者が曲を作ればと言うことなのかなあ?とも勘ぐってしまいます。しかしながら、その中の一部は、Selektion或いはその前身のWahrnehmungenのカセット作品に使われていたりしますので、「以前はこれでも曲になってたんよ」と言うことでしょうか?今でこそ、音響系ノイズの第一人者でもあるRalfの初期衝動を聴いてみてはどうですか?中々面白いですよー。因みに、ここで、Ralfが使っている楽器は、G, B, Vo, Tape, Drum Programming, TV, Radioとなります。 A1 “Datenerfassung” (3:22) A2 “Sind Wir The Human League, Der Plan, Die Albert Mangelsdorff Gruppe Oder Wer Sind Wir? Shut Up! (3:57), feat. Der Plan & P.D. A3 “Rütlischwur” (2:01) A4 “Familie Müller” (4:58) A5 “Kellermelodien (2:37) A6 “Angst (2:12) A7 “Encore Für Alle Pogofans” (0:42) B1 “Atemübungen” (2:01) B2 “B-m-phase” (2:42) B3 “Solo Für 2 Guitarren, 2 Hände Und 1 Fuß” (7:19) B4 “Für N.O.E.” (5:04) B5 “Encore II” (1:50) [本作品はYouTubeに無かったので、同時期の他の曲] https://youtu.be/6_aEpxOtxps?si=HsY56ZtHZxaDg1BV #RLW #eaRLyWOne:InSearchOfC.R. #SwellRadio #UnreleasedTrack #SoundRawMaterials #SoloWork #P16.D4 #P.D. #RalfWehowsky
Experimental Rock / Home-Recording Swell Radio 不明Dr K2
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Atrax Morgue “Overcome”
死は何故にヒトを引き寄せるのか❓と言う命題を実践していたイタリアのAtrax Morgueの作品 ”Overcome”の登場です! Atrax Morgueはイタリア人Marco Corbelliのソロノイズ・ユニットの名前です。このMarcoは1992年に音楽活動を始めますが、本当に2007年5月6日に首吊り自殺してしまいます。また、彼は生前には自身のレーベルSlaughter Productionsを運営し、自身のAtrax Morgue以外も含めて100タイトル以上の作品をリリースしています。 また、Atrax Morgueとしても、国内外のレーベル(Self Abuse RecordsやRelease, Old Europa Cafe, RRRecords, Crowd Control Activities及びArs Benevola Mater)から多数のCDをリリースしています。しかしなから、彼は死を選びました。それは誰よりも死について考え、またその在りようを作品にしてきた彼の答えだったのかもしれませんね。 それで、本作品の内容ですが、単調な低音を響かせるモノシンセの持続音或いはパルス音から成る,極めてストイックな電子音楽であり、故に強靭な意志を感じざるを得ません。そこに,人間の苦悩や痛みを絞り出す変調ヴォイスが被さり、より一層の殺伐とした風景(音像)を描き出しています。一音入魂、彼は命を削って、曲を作っていたのかもしれませんね。因みに,彼の死後、2020年に同国イタリアのUrashima(浦島)が本作品をリイシューしています。正にM.B.から脈々と続く、極私的なデス・インダストリアル・ノイズの系譜を感じます。皆さん,一度は聴いてみた方が良いかもです。 A-4: “Blackish Water” https://youtu.be/X6y5rAWaS0Q B-2: “Chill” https://youtu.be/rvhQtPcSC2o #AtraxMorgue #Overcome #Death #Industrial #MarcoCorbelli #SlaughterProductions #Italy #Suicide
Noise, Power electronics Slaughter Productions 不明Dr K2
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Swell Maps “International Rescue”
英国のパンク〜ニューウェーブ・シーンの中から出てきたSwell Mapsのアルバムです。このバンド、実は、1972年結成なので、パンクとかニューウェーブとは直接は関係ないんですよ。メンバーはEpic Soundtracks (本名Kevin Paul Godfrey)とその兄弟Nikki Sudden (本名 Adrian Nicholas Godfrey)に、Jowe Head (本名 Stephen Bird), Biggles Books (本名 Richard Scaldwell), Phones Sportsman (本名 David Barrington)とJohn "Golden" Cockrillから成る、DIY 実験ポップ(宅録)バンドです。正式なスタジオアルバムを2枚と7㌅を4枚出して、1980年には解散をしています。解散後、過去の音源を集めた編集盤が出たり、リイシュー盤が出たりして、解散後も後発のバンド(NirvanaやPavementなど)にも影響大でした。どうも自宅かどこかにホームスタジオを持っており、そこでのジャムセッションや仮録音などから、曲を作って録音していたようです。パンクほど若くはないけれど、完全DIY精神で、自分達の立ち位置を確保して、マイペースで活動していたようです。例えて言えば、ヘナヘナな理系の男子が一生懸命に体育会系ロック野郎になろうとして頑張っている感じですかね。それで、本作ですが、これもオフィシャルな編集盤です。どの曲もアイデアに満ち溢れた名曲ばかりで、若き日のSwell Mapsを堪能出来ます。録音は多分ちゃんとしたスタジオでの録音だと思いますが、同時期の他のバンドに無い独特の節回しやアレンジがあって、Swell Maps決定版ですね。しかもこの盤はパープル盤です。見つけたら、是非聴いてみて下さい。内容は下記のfull albumで聴いてみてください❗️ A1 “International Rescue” (2:24) A2 “Real Shocks” (2:16) A3 “Black Velvet” (1:59) A4 “Ammunition Train” (3:30) A5 “Ripped & Torn (1:47) A6 “Spitfire Parade” (3:11) A7 “New York” (3:19) B1 “Forest Fire” (3:02) B2 “Winter Rainbow” (3:40) B3 “Dresden Style” (2:30) B4 “Vertical Slum” (1:14) B5 “H.A.K.” (1:22) B6 “I Really Love You” (2:13) B7 “Hey Johnny! Where's The Chewing Gum?” (1:11) B3 “Dresden Style” https://youtu.be/dG2THW4Jpns [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mNut8Rmo1TwtEBEBAA_kKjJjSWrYyu828 #SwellMaps #InternationalRescue #Alive/TotalEnergyRecords #SelfCompilationAlbum #Indies #UK #ExperimentalPop #PostPunk #PurpleVinyl #NikkiSudden #EpicSoundtracks #JoweHead #BigglesBooks #PhonesSportsman #John"Golden"Cockrill
Post Punk / Experimental Pop Alive/Total Energy Records 不明Dr K2
