The Gun Club “Two Sides Of The Beast”

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久しぶりに入手しました。どうしようも無くアメリカンなバンドThe Gun Clubのセルフ・コンピレーション・アルバム”Two Sides Of The Beast”です。The Gun Clubのバイオグラフィーは以前に書いてありますので、そちらをご参照下さい。それで、このコンピなのですが、A面がスタジオ録音からの曲で、B面がライブ録音の音源からのセレクトになっています。A面のA1, A5, A6は、1984年作の4枚目のアルバム”The Las Vegas Story”から、A2, A3, A4は、1982年作のセカンド・アルバム”Miami”から、A7は、1983年作マキシ・シングルからの音源のようです。B面は、恐らく、1980年のLAでのライブ音源ではないでしょうか(クレジットには記載無し)?とすると、ライブ・アルバム”The Birth The Death The Ghost”と被っているかもしれません。それから、B2はBo Diddleyの曲のカバーです。とすると、本作品での主な参加メンバーは、Jeffrey Lee Pierce (G, Vo), Kid Congo Powers (G), Patricia Morrison (B), Terry Graham (Drs)ではないかと思われますが、アルバム”Miami”からの曲には、PierceとGraham以外にRobin Ritter (B)とWard Dotson (G)も在籍していた時期の録音ですね。と言う訳で、各曲についてご紹介していきたいと思います。

★A1 “Walking With The Beast” (4:52)は、いきなりの”The Gun Club節”ですね。Drsに特徴があるように思います。深いエコーのPierceのVoもカッコ良い!
★A2 “Like Calling Up Thunder” (2:39)は、カントリー調の曲ですが、何かに似ていそうで、何にも似てません。Pierceも吠えまくってます。
★A3 “Mother Of Earth” (3:25)は、益々カントリー調の曲で、如何にもThe Gun Clubらしい曲です。スライドGに特徴と言うか癖があります。
★A4 “Run Through The Jungle” (4:08)は、荒々しいGのカッティングから始まる、何にも似ていない”Gun Club節”で、間奏の咆哮とGの絡みも最高!
★A5 “Eternally Is Here” (3:05)は、スライドGとツービートのDrsを活かしたカントリーっぽい曲で、これも如何にもな”Gun Club節”ですね。
★A6 “Las Vegas Story” (0:23)は、数秒のMCだけです。
★A7 “Death Party (12" Version)” (5:53)は、ちょっとだけロッケンローっぽい曲ですが、リズム隊が硬いです。しかし、間奏のGソロも不協和音だらけでカッコ良いっす!それにPierceのVoも熱いです!
★B1 “Seven Miles With The Devil (Live)” (3:23)は、Bラインのカッコ良い曲で、サビの盛り上がりもイカしています。
★B2 “Bo Diddley's A Gunslinger (Live)” (?)は、B1に連続して始まり、この曲はカバーですが、完全に自分達の持ち歌にしていますね。「あはん!」と言う、合いの手もイカしてます。
★B3 “Preaching Blues (Live)” (5:31)は、パンク✖️カントリーな曲で、これも初期の代表曲です。インディアンのような掛け声もあり、正しくアメリカンです。途中の抑制したところもありますが、その後に大爆発します。
★B4 “Good-Bye Johnny (Live)” (4:42)は、変なコード進行のGで始まり、やがて6/8拍子の独特のノリになり、その為か、カントリー色がやや強いですね。
★B5 “Going Down The Red River (Live)” (4:04)も、ツービートで突っ走るカントリーっぽい曲ですが、これも彼等の代表曲ですね。サビの下降コード進行が特にカッコ良いです。
★B6 “Sex Beat (Live)” (2:56)は、初期の超代表曲で、この曲を聴くだけにレコードを買っても後悔しないです。単純な曲なんですが、それ故にカッコ良さが倍増してます!

 初期のThe Gun Clubって、そんなに上手いバンドではないんですが、カテゴライズ不能なサイコビリーとカントリーとパンクをミキサーに入れてグチャグチャに混ぜたようなミックス・ジュースのような味わいがあって、そして、それは米国でしか産まれないような風味もあり、気に入った人は中毒になりそうな位、魅力的なんですよね。まぁとにかく聴いてみて下さい!でも、私はここら辺の音で止まっており、これ以降のThe Gun Clubの音は分からないので、ヘビーなマニアではないです。それでもこの辺りの彼等のサウンドには引かれますねぇ。偏見かもしれませんが、やはりこの辺りのThe Gun Clubはイカしてます!

A1 “Walking With The Beast” (4:52)
https://youtu.be/ypwsEpB_k_A?si=jk_4eYaQytzLYqXA

A2 “Like Calling Up Thunder” (2:39)
https://youtu.be/CUaUm49iL_I?si=eumiWPLSvJbhgI2Z

A3 “Mother Of Earth” (3:25)
https://youtu.be/o927nBd1ilM?si=jnHPJ_YvErEflYQ3

A4 “Run Through The Jungle” (4:08)
https://youtu.be/Heo6DcbG3wY?si=jyBGjMRa8XWOam1p

A5 “Eternally Is Here” (3:05)
https://youtu.be/A4aKy2JyIqs?si=OvST0tvUAmU5eh7V

A6 “Las Vegas Story”/“Walking With The Beast“ (4:57)
https://youtu.be/omGYPrECnKI?si=zLkycj4vyepLO0Yv

A7 “Death Party (12" Version)” (5:53)
https://youtu.be/kXyWhnOpALQ?si=WlXYwgN4eNLeH4gc

B1 “Seven Miles With The Devil (Live)” (3:23)
https://youtu.be/do17Y2rIkX8?si=iyTbRha4WuE9m_zB

B3 “Preaching Blues (Live)” (5:31)
https://youtu.be/ryRND2N_ctk?si=ODRZadOTzBT5Qs5O

B4 “Good-Bye Johnny (Live)” (4:42)
https://youtu.be/zUk0CZ_VjM8?si=6Xsxksq5ebElpSgv

B5 “Going Down The Red River (Live)” (4:04)
https://youtu.be/PDFg2NWACW8?si=gkXWFhTj9RA8_pkR

B6 “Sex Beat (Live)” (2:56)
https://youtu.be/lPXjMsYjL40?si=xqH8uZ6lL9Rz3Iz5

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