Geography Of Hell “Verdun 1916”

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素晴らしいネーミングのバンドだなあと、先ず感心してしまいました。「地獄の地図」だよ! しかも、国際的なメンバーによる完全なる覆面バンドで、メンバーは誰かは一切不明です。このGeography Of Hell (以下、GOHと表記)は、2008年に”Dresden 1945”と言うカセット作品をリリースして、2018年に名作ファースト・アルバム”Hiroshima 1945 / Nagasaki 1945”をリリース、ヴァイナルとしては、セカンド・アルバムに当たるのが、本作品”Verdun 1916”となります。一貫して、戦争と言う不毛の行為を描き出してきたGOHですが、今回は、第一次世界大戦をモチーフにした作品とのことで、ブックレットの方にも山のような当時の白黒写真が詰め込まれています。先述のように、GOHは正体不明で、唯一鍵となるのは、リリースが、米国テクノ〜ノイズ作家Dominick Fernow或いはPrurient主宰レーベルHospital Productionsからリリースされていると言う点と、Bandcampには仏と記載されている点です。それ以外の情報はありません。それで、本作品”Verdun 1916”の内容についてですが、曲名はなく、両面とも1曲ずつ長尺の曲が収録されています。その前に、このタイトルの”Verdun”について、少し解説しておきますと、第一次世界大戦の西部戦線で、フランス共和国内のヴェルダンを舞台に繰り広げられたドイツ軍とフランス軍の戦いのことです。そして、第一次世界大戦における主要な戦いの一つで、1916年2月21日に始まり、12月16日まで続いたこの戦いで、両軍合わせて700,000人以上の死傷者を出した凄まじくも陰惨な攻防戦であったとのことです。収められている曲はマーシャル系のリズムとパワ・エレ系ヴォーカルもあるのですが、どうも、メンバーは実際にVerdunに行き、そこに転がっているWWIの残骸(塹壕、要塞、ヘルメットなど)をフィールド・レコーディングしてきたらしく、そのような音も巧妙に加えられているみたいです。また、当時の無線通信やニュース音声等も加えられており、壮大な「戦争絵巻」となっています。また、一緒に
ブックレットに掲載された夥しい戦時中の写真も視覚から訴えてきます。相乗効果ですね。中々、ヘビーな内容なので、心して聴かれるのが良いかと思われます‼️

https://youtu.be/XJ5OZqgfHac

Bandcampも貼っておきました。
https://geographyofhell.bandcamp.com/album/verdun-1916

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