カルノタウルス 2態

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カルノタウルス:アベリサウルス類でもっとも有名な肉食恐竜 。北半球のティラノサウルスの骨格進化が頂点のrexの登場によって確立されたが、アベリサウルスもまたその類特有の特徴を顕著に持っていた。ただ、一点共通しているのが前足の長さが、実用に不向きなほど短いということ。最近言われ始めているのはティラノサウルスの鳥口骨(人間には失われた腕の骨。)に大きな損傷のある化石が綿密に調査された結果、彼らは後ろ足を深く折って腹這いの姿勢となり、巨大で重量のある頭部を地面につける姿勢を取って座っており、立ち上がる時、例えば獲物を待ち伏せしていて突然立ち上がって走り出すような場合、強靭な尻尾と小さな前足を使い状態を起こし、大腿部の強靭な筋力を爆発的な推進力に変えたのではないかと推測している。そのタイミングは役に立たないと思われていた前足を繋ぐ異様に強靭な腱(異様に太い腱がついていた痕跡がある。)が受け持っていて、いくつかのティラノサウルスはその結果鳥口骨に損傷を生じていたのだと結論付けている。スタートダッシュに物凄い圧力がかかるんだろうね。同時期のアベリサウルスにもそのような前脚の利用方法があったのではないか。化石の数が圧倒的に少ないアベリサウルス類では実証の困難さはあるが、少なくとも単なる異性へのディスプレイに使用していたという情けない想像よりはずっといいような気がする。

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