ニコライ・ミヤスコフスキー2曲のチェロソナタ

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ミヤスコフスキーは19世紀から20世紀初頭にかけて活動したロシアの作曲家。ベートーヴェン以後の作曲家としてはきわめて多くの(27曲!)交響曲を作曲している。それなのにシンフォニストとしての評価はいまいち。
再評価は私見ではそれ以外のところで始まっていると思う。体制迎合的な作品が多いが、この2曲のチェロソナタは中庸的な美しさと温かい抒情があり、よく聴く。一聴フォーレのイデオムを参考にしているように感じるが第2番はよく作られている。ARTE NOVAというメーカーはふざけらジャケットが多いが、これもそのたぐい。
でも、音楽はいい。特に第2番の第1楽章の歌はなんか懐かしく田舎の夏の暗いく、ヒンヤリした土間のような涼しさが聞こえる。生涯の友であった革新的なプロコフィエフと比べると穏健ですね。

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