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BlogCats-30 桃之助
にゃんこ先生というブログネームの飼主さんと暮らしていた桃之助君(通称ももちゃん)
今から11年くらい前にブログで見かけて気になっていた。どこと言って模様的には牛柄八割れのよくあるパターンなのだが、全体的に面立ちが”猫”というよりちょっとヒト型の配置に見える。
鼻筋が広く、顎が細く、全体が前にせり出しているようで、正面から見ると目の位置が他の猫さんと比べて左右に離れているような気がする。
なんか、猫の神様が目の位置を決めようとしているときに、後ろから声をかけられ、振り向いた拍子に位置がずれたような…
額の牛柄がこういう柄行だときつい目がきりりと締まった男前や美猫を創るんだけど、(例えばBlog Cats-2 エル君が典型だね。)この桃之助君は風貌が歌舞伎の女形を思わせる独特のしながある。
デッサンの段階でなかなか似てくれない。輪郭はきっちり取れてるんだけど、色を加えると雰囲気が変わってしまう。自分の中に猫らしくないという印象を拒む部分があって、こいつが邪魔してる。それと、強いていうならば素材に使用した写真が小さいので目の色の感じがよくわからなかったのも技術的な問題でした。ちょっと試行錯誤の時間が長かったということですか。
結局金色の上から青緑を薄く重ねるというやり方でクリアいたしました。
この辺はあまり本職の方の参考にはならんね。
恐竜っていうのは目が小さいから。小型のものは結構とりのように大きいけれど。
何度かやり直してこういう風になりました。
音楽ですが、イギリスの作曲家でとても気に入っている静かな音楽を書く人ですが、ジェラルド・フィンジのクラリネットのための5つのバガテルOp.23から第2曲のロマンスを。
この静かなる英国紳士はあまり激昂しません。
いつも薔薇の根っこで創ったパイプの紫煙に包まれていて、ヘリン・ボーンのハリソンのツィードがしっくりと馴染んだ柔和な男です。
こういう人が一度決意するとその不退転には誰もが圧倒されるものですが、彼の書いた音楽には彼の日常が映っていて、激することのない普通の美しさが実に居心地のよい場所を用意してくれます。
https://youtu.be/_ME8Fk96ADs?si=2XItzRonTqgB7UcE
