BlogCats-27 Talo君(たろくん)

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原画作成2012.11.17(その頃のtifファイルは残念ながら紛失。
PNGファイルのコピーです。恐らくサイズ自体は二分の一だと思います。

飼主さんは当時(今は不明ですが)猫グッズのお店をやっている方で、お店の方の紹介ブログにも時々お邪魔してました。
この牛柄君も残しておきたい印象的な存在です。
最初に描いた際、彼は室内で何かを見つめている風で柔らかい信頼を湛えた温みのある目をしていました。
写真の解像度の関係でよくわかりませんが、ひょっとしたらこの黒目にはカメラを構えた飼主さんの姿が映っていたのかもしれません。

ふと、この牛柄君が外の世界に出ているとき陽の光の中で凝視するものがある時、どういう雰囲気になるのか見て見たくなって。少しずつ黒目の部分を細くしていき、搾りをかけて針のような目になった彼を同じ柄のデータで描いてみました。

つぶらで愛くるしい訴えかけるような表情が一変
猫の持つ野性的な部分が表面に残っている温かみのなかから親密さを背後に残しながら、入ってくる光に絞りが掛けられ、円かな親和と穏やかさに一線を弾くような固有の社会性が見えてきます。

どちらか好みかはあるでしょうが、ボクは瞳孔が針のようになると、そこから相手に対する訴えかけが絞り出されて、猫本来の非従属性が前面に出てきて好きですね。

可愛さより、孤独に対する毅然さがたまらない。
でも、こういう表情って同じシチュエイションではあんまり取れないよね。今はそういうところがデジタル的に安易にできるんだけど。
室内だとつぶらな瞳が多いし、それはそれで可愛いんで、細い目をしてる猫は大体屋外にいるときが多くて、そいつらはすばしっこくてよそよそしい。

まあ、飼い主さんは別だろうけどね。
針のような瞳孔の中にはカメラを構えている飼主さんの姿はもちろん想像できない。
猫って複雑ですね。

音楽はフェリックスの姉ファニー・メンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのためのアダージオ。
まるでモーツァルトのような音楽です。

https://youtu.be/b991eWUsNoo?si=GJwQHBTwtGvQWAqY

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