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シャルヴェンカ ピアノ協奏曲第1番~第3番
クサヴァ・シャルヴェンカのピアノ協奏曲第1番から第3番
シャルヴェンカのピアノのための協奏曲は4曲あるがCDとして手元にあるのはこの2枚。第1番はアンドレ・アムランがBBCスコティッシュSOで録音したもの。何故が2枚で同じメーカーなのに全曲揃わない。(カップリングはルビンシティンの第4番)
もう一枚は2番、3番。セタ・タネル嬢が弾いている。オケはとてもローカリティと情熱にあふれている。
実はセタ嬢もアムランも全曲のアルバムを出している。ロマンティック・ピアノコンチェルトシリーズで切れた演奏をしているマイケル・ポンティも全曲のCDを出していていい演奏です。
買った順番が第2.第3の次に第4番で、その間の年月でケースが変わってしまった。並べると後者が薄い。レントゲンの室内楽でもこういうケースがある。
この作曲家、ショパンのもの苦しいようなセンチメンタリズムはなくて、もっとポーランド系ドイツ人のローカルな血を感じさせるリズム感が好きです。
このピアノのピアニスティックなフィナーレは凄ですよ。ピアニストであったシャルヴェンカ本人の実力が窺えます。無理な押し付けでないところが凄い。
第1番に関してはLabに書いています。第2、第3番と同じくセタ嬢のピアノで聴けます。
https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/201
第2番は第1番と異なり、リスト的なピアノの入り方ではなくて、堂々とした序奏から、ドイツ的な重奏感のある曲調、風通しの良いブラームス。
アレグロ アダージォ アレグロ ノントロッポ 特にフィナーレ楽章である第3楽章はショパンよりもあるかに血が濃い。
第3番はマエストーソ アダージオ アレグロノントロッポ 第2楽章のアダージオは第3楽章に切れ目なしに続きます。感性に溢れたナイーヴな抒情が聴けます。
この作曲家は彼の室内楽もそうですが、ショパンと同等の評価は少なくともされるべきだと思います。彼のグローバルな評価がショパンに対するアナリーゼを通した先に彼の作品があるがゆえの評価であるのは致し方ないのかもしれませんけど。個性の違いは歴然です。
ここでは第3番を
https://youtu.be/C3XPEQBuwxQ?si=NuyPF1Xk3OY1_6fr