Sir-クリフォード・カーゾンのモーツァルト/ピアノ協奏曲K.466&K.595

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ボクは手離したLPをメタルテープのdBXフィルターでノイズをキャンセルしたものをずっと聞いていて、田舎に帰ってきてから改めて購入したCDでした。
dBXフィルターの機器はいまだに作動していて当時のLPと同じレンジでスクラッチノイズもきちんと入っている音が楽しめますが、専ら今はCDに頼っています。

このピアニストは実力は世界に知られていながら、録音嫌いで有名で75歳で他界するまで英DECCAにほんの少しのレコードしか残してくれなかった。
彼の数少ないモーツァルトのピアノ協奏曲の録音記録ではこの27番と20番のカップリングと同じ音源の23番との組み合わせがよく知られています。
20番も27番もいい演奏が多いですが、どちらもppの美しさはこの人独特。ベンジャミン・ブリテンはやや遅めのフォーマットを作っていて感情の起伏を微妙に揺らしながら協奏していきます。演奏家にとって爆発的なフォルテを濁りなく発揮することも技量ですが、ズビートピアノを息をひそめるように音がしてゆくのもまた凄いことだと思い知らされます。

ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

第1楽章 アレグロ(カデンツァ:ベートーヴェン)
第2楽章 ロマンツェ
第3楽章 ロンド:アレグロアッサイ(カデンツァ:べートーヴェン)

ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595

https://youtu.be/1Yc7ce_Yfu4?si=3fun6XxEX3KtLkB9

Youtubeの演奏は同じ音源です。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 ラルゲット
第3楽章 アレグロ

ピアノ:クリフォード・カーゾン
指揮 :ベンジャミン・ブリテン
オケ :イギリス室内管弦楽団

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