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- Arturo Benedetti Michelangeli (アルツォーロ ベネデッティ ミケランジェリ )Liszt & Grieg Piano Concertos 他
Arturo Benedetti Michelangeli (アルツォーロ ベネデッティ ミケランジェリ )Liszt & Grieg Piano Concertos 他
これは以前最初の頃に2つのボックスで発売されていたミケランジェリの演奏集にはないものでした。ミケランジェリのグリーグはライブですが記憶では3種類くらいありますね。これはその中でも音がいいのと、清新さに溢れています。まるでショパンのようです。彼の演奏ではフィルハーモニアオーケストラと協演したものが有名ですけど。
これはローマラジオ放送局のオケみたいです。ラジオライブですね。カデンツァが素晴らしいのと、オーケストラのカンタービレが熱くってドイツ系にはない流れと可用性に溢れています。第1楽章のカデンツァはグリーグってこんなだっけ?と思わせるほどの迫真です。
とにかく全楽章でマルカートで一音一音の表情が凄い。
グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調op.16
第1楽章 アレグロ・モルト
第2楽章 アダージオ
第3楽章 アレグロ・モルト-クワジ・プレスト-アンダンテ・マエストーソ
https://youtu.be/AUAkhG1cM74?si=UWVXvsSrBPTxBi9M
リスト/ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調SZ.124
第1楽章 アレグロ・マエストーソ
第2楽章 クワジ・アダージョ
第3楽章 アレグレット・ヴィヴァーチェ - アレグロ・アニマート
第4楽章 アレグロ・マルツィアーレ・アニマート
全4楽章が切れ目なく演奏される。
リスト/ピアノとオーケストラのための『死の踊り』Totentanz
アンダンテ
アレグロ
アレグロアニマート
Orchestra Sinfonica di Roma della RAI
グリーグトリスとの関係は余談だが次のような逸話ある。
大指揮者ハンス・フォン・ビューローをして『北欧のショパン』と言わしめたグリーグは、結婚、妻ニーナの出産と彼自身の幸福の絶頂期に唯一の、そして彼の名を不朽のものにしたこの協奏曲を書き上げた。
若い頃のショパンへのあこがれから始まり、伝統的音楽技法の習得を経て、デンマークの国民主義作曲家であったガーデの薫陶を受け、国民音楽の意義を知り、さらに国粋主義的音楽家ノルドラーク知り合うにいたり、グリーグはドイツ風の作風からノルウェー国民音楽への道に迷わず突き進んだ。
この曲には国民音楽に対する激しい情熱と、ノルウェーの民族的な感情が豊に盛り込まれていると同時に、優れたピアニストとしてのグリーグ自身の多彩で奔放なピアノ技巧が生きている。
もっとも、上には上がいるもので、1869年の初演後、翌年当時ローマにいたリストにこの作品を持込み、意見を求めた際、リストは初見で、ピアニストとしては抜群の技量を誇っていたグリーグでさえ、不可能であると思える速さで、この曲を弾ききり、呆気にとられるグリーグに対し、その作品を絶賛したという逸話も残っている。
その際リストはグリーグの進む方向を支持し、自分の個性を大事にして一途に邁進するよう激励したという。
ミケランジェリのリストの第1番もいくつかの演奏がある。ただこれに関しては1965年第1回目の来日時のNHK交響楽団指揮アレクサンダー・ルンプフとの録音が残っていて、もう、これはどうしようもないね。このCDはグリーグを聴くべきCDだね。
ミケランジェリがOKを出したこの演奏のライブ録音は彼の残した演奏記録の中でも最も鮮明で極上のものだと今でも思います。
これがYoutubeで聴けるなんて!
https://youtu.be/E46yIr-gN8Q?si=fAEMU-TU5-VbiC_A