Fanny・Menndelssohh-Hemsel The Year(Das Tahr)

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ラウマ・スクリデのピアノで聴くファニーメンデルスゾーンの"The Year”

ファニー・メンデルスゾーンはフェリックスの姉。19世紀前半における女流のピアニストとしてはシューマンの妻クララが有名だが、ファニー=ヘンゼルは当時のフランスのルイーズ・フランクと並び、女流作曲家としていわばパイオニア的存在であった。その才能は何より弟の作品に大きな影響を与えており、メンデルスゾーン自身もその才能を強く語るところである。近年、ピアニストとして、また指揮者としてもジェンダー研究の対象となり、再評価されてきている。
この作品は1年12か月にそれぞれを当てはめた印象的な作品となっているが、エピローグを入れると13曲で50分を超す。
ただし、何度か全曲を通して聴いてみて感じたのは性格的小品と名付けているけど、12ヶ月のカレンダー的な印象風景ではなく、その点ではリストや、フランス印象派のやり方とは違う。いわばドイツ的心象風景とでも呼ぶか。モンポウなんかに近い。フェリックスが自身の無言歌にパクっているところがあったりして、面白い。
作品の個人的感想は長くなるのでLabにそのうち載せようかと思います。

12の性格的名称は以下の通り。

1. January. A Dream: Adagio Quasi Una Fant,-Attacca
2. February: Scherzo
3. March: Agitato
4. April: Capriccioso
5. May: Spring Song
6. June: Ser
7. July: Ser
8. August: Allegro
9. September: On The River
10. October: Allegro Con Spirituoso
11. November: Mesto
12. December: Allegro Molto
13. Postlude: Choral
これらの表記はそれぞれの月の心象をどう表現してゆくことを望んでいるか彼女の内面をちょっと覗くのに役に立つね。

サンプルは11月を

ピアニストは Wolfram Lorenzen

https://youtu.be/YV4I3wuyakM?si=Z5nbqH08xSIgKlZA

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