Huntoniatonia lingulifer

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非常に美しいオクラホマの代表的な三葉虫です。

ボワ・ダルク(Bois d’Arc)層は同じオクラホマ州で同時期のハラガン層よりも若干後の時代から発生しているようですが、この二つの層から産出する生物相はほぼ同じで、白い母岩にキャラメル色の虫体という特徴も一緒なので私には見分けがつきません。(岩石の組成は異なっていてボワ・ダルク層の方が硬いとのこと。)

オクラホマの三葉虫はモロッコの三葉虫と似通った姿をしており、このフントニアもモロッコのズリコバスピスと良く似ている気がします。デボン紀にはオクラホマはユーラメリカ大陸の南西部、モロッコはゴンドワナ大陸の北西部と別大陸ながら海を隔てた対岸で、地理的な近さがその背景にあるようです。

オクラホマのフントニアには非常に惹かれるものがあって、いつか尻尾の短い種と比較してみたいと思っているのですが、この種は世界中のコレクターに人気があるようで残念ながらなかなか入手できないでいます。

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