1951 2nd Sttel Model, CORBY'S Whisky AD

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コービーズというウィスキーをご存じだろうか。1852年創業のカナディアン・ウィスキーである。

尋ねた手前なんだが…私は20年くらい前に蒲田の某ショットバーで口にした記憶はあるのだが…いまいち味の方は記憶にない(笑)

この会社、いまも健在…どころか、モルト・ウィスキー愛好者、日々カクテルを作るバーテンダーや洋酒好きなら馴染みのある、アブソリュート・ウォッカ、シーバスリーガル、グレンリベット蒸留所、バランタイン・スコッチウイスキー、ジェムソン・アイリッシュウイスキー、ビーフィーター・ジン、マリブ・ラム、カルーア・リキュール、マム・シャンパン、ジェイコブスクリーク、ストーンリーなど、名だたる酒造会社を傘下に収める巨大企業である。

まあ、それはともかく、この広告柄の鳥…アカコンゴ・ウィンコという南米に生息する鳥なのだそうだ。ネットで調べると、すべからく"ウィンコ"と表記されているが、我々日本人が慣れ親しんだ言い方で言えば、要は…インコだ。

北米のウィスキー会社が、なぜ南米の鳥をキャラクターにしているのかは不明だが、米国のミドルクラス向け雑誌エスクワイアやコリアーズなどの広告で、この赤インコが喋る様子を漫画の様に吹き出しで描いた連作広告がある。

このジッポーのB面に表記のある、JAS.BARCLAY & CO,LTDという、イリノイ州にある米国の現地法人が広告主だ。

たまたま持っていた古本のコリアーズに広告が掲載されていたので、コンビニのコピー機でスキャニングした画像6に記述されている。

このジッポーの柄は、1950年代の実際のコービーズウィスキーのラベルに描かれているキャラクターのインコのイラストを単純な線画に置き換え、エンドミル彫刻した物に赤、黄、緑、黒で彩色している。

エッチング技法導入前の時代で、面では無く…線でこの赤インコを表現するのは、さぞ難しかった事だろう。

しかし、苦労の甲斐あって、無駄のない線でラベルのキャラを見事に描き切っている。

あ、そういえば、この広告柄…海外の有名なジッポーコレクターのコレクション写真集の洋書本にも同じ物が掲載されていたなぁ…。

ちょっとだけ誇らしいです。

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